見出し画像

母と、私の反撃日記 6

来ないだろうと思っていた母からの返事は、次の日やって来た。

家族の中であなたが一番自由に生きています。そして、事後報告するあなたをいつも家族は応援して来たつもりでした。

今回の就職に関しては、家族も流石に黙認できなかったからです。

でもあなたは、大学院や会社で出会った人たちに縋り、別の方向に進みましたね。

あなたが勝手に決めた大学院進学には、たくさんのお金をかけましたが人との出会いに恵まれなかったようですね。

あなたは大学院に入ってから家族を否定しだしましたが、大学院で出会った友達や会社の人こそ、狭い世界の一部の人達の意見です。

たかだか、1,2年の付き合いで何がわかるのでしょう?

未だにあなたは洗脳されていますね。

行きていく上で必ず保証人が必要になるのです。

そんなに意固地になるほど、家族はあなたに迷惑をかけていますか?弟に全てを背負わせていますよ。自分の態度が恥ずかしいと思わないのですか?

何の為に、家族を否定するのですか?あの会社はいい加減な会社だったことがまだ分からないのですか?

今まで散々自由に生きて来たのに、何をもって家族の言いなりになったと思うのでしょう?

今のまま洗脳が解けないのであれば、本当に治療が必要ですよ。就活をする前に、心を治すべきです。目を冷ましてください。』

言葉も出なかった。もう、本当に関わりたくなくて。私は別れたかった。

「さようなら。」

『明日、また家に行きます。時間を開けておいてください。』

会いたくもなかったので、返事をした。しなければよかったのだろうなと、今は分かるけれど。

「話すこともありませんし、お金も時間も無駄なので来ないでください。昨日の回答が欲しいのであれば答えます。会社がどうこうなどもうどうでもいいです。辞退したのですし、どうでもいいです。家族を否定するというよりは距離を置きたいのです。」

どうして、彼氏彼女のようになっているのか、毎回不思議に思っているやり取りである。それに、ここまでくると、ストーカーだな、とぼんやりと思っていた。

なぜ、彼氏や彼女、配偶者、などの立場であればDVとして取り上げられるのに、私はこうやって一人で戦わなければいけないのだろう。

これ以上うつ病だって悪化させたくないのに。

『チケットは買ったので、お金が無駄でも私は行きます。あなたに目を覚まして欲しいから。』

吐き気がするセリフ。”目を覚まして欲しいから。”さも、相手を思っているようで、自分の主張しか通していないところが大っ嫌いであった。それでも、親だ、というから今まで言うことを聞いて来たが、この異常さにはついていけない。私はとっくに限界が来ているのだ。

「目は覚めませんし、来ても対応しません。家族以外にも大切なものはある。」

来るな来るな来るな来るな来るな来るな。

頭の中はそればっかり。

でも、私は体を動かし、友人に連絡をとる。

「明日泊まってもいいかな?」

泊まる準備を着々と進めていた。そして、学校においていた緊急バッグを引き揚げて中身をバラしていたが、全て元に戻し、学校においた。

もし、家の中に入られたことも考え、証拠品などは全て持っていくカバンの中に入れた。

怯えより、防衛本能が勝っていた。

(生きなければ。)

と同時に、

(何で、こんなことになってるんだろう。)

そう思う二人の私を、抱えて次の日の夕方、私は家を後にした。

サポートいただき、ありがとうございます!とても嬉しいです^^ たくさんいいことありますように。心から感謝を込めて♡ Always thank you♡