見出し画像

元地下アイドルの私が社会人になった今、ファンの人に対して思うこと

現役を引退して早3年。

幼少期より習い事を続け、学生時代に地下アイドルをしていた私は、他の世界のこともあまり知らずに社会人になりました。

社会人になってからの3年間、本当にいろんな世界を見て様々な人に出会いました。
世界は知らないことばかりで、経験したことないことばかりでした。


まだまだ世界は知らないことばかりで溢れていますが、今でもふと思い出します。

小さな世界、狭い世界しか知らなかった地下アイドル時代。
ステージだけが私の生きる場所だと思っていたあの頃。

「私のいるべきところはステージにしかない」そんな風に思っていました。

サイリウムでいっぱいの客席、ピンスポットの当たるステージ、アイドル達の汗と涙、そして何よりもファンの人達の笑顔と声援。

アイドルのステージを構成する1つ1つが私の一部でした。
それら1つ1つが「乙川杏珠」というアイドルを作り上げていました。


アイドルとしての一番の生きがいはやはり、ファンの人が支えてくれることでした。
嬉しい時は一緒に喜んで、悔しい時は一緒に泣いてくれました。

今でも私を支えてくれていたファンの人達の事はよく思い出します。
例えば、撮影会で一緒に行った場所やお店の前を通った時や、当時ファンの人が働いていた会社の名前を街中で見かけた時は、特にその時話したことやそのファンの人の顔も思い出したりします。

地下アイドルは地上アイドルよりもファンの人とアイドルの距離が近いため、1人1人のファンの人との思い出もその分濃いのではないかと思っています。


私がアイドルをやめた後、他のアイドルさんを応援しているファンの人もいます。
アイドルオタクを辞めたファンの人もいます。

SNSで近況を報告しているファンの人を見かけるとなんだか温かい気持ちになります。
アイドルオタクを辞めてSNSもやめてしまったファンの人は少し近況が気になったりもします。

元気かな。
幸せになってるかな。

一方的でただの自己満足ですが、そんな風に思っています。


きっと私のファンの人達はみんな優しいので「杏珠が幸せなら俺も幸せだよ」と言ってくれると思いますが、私もファンの人に対して同じ気持ちです。
あなたが幸せにいてくれるなら、私も幸せです。


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?