マイ・ディア・ミスター 〜私の推し〜





突然ですが皆さんには、
推しと呼べる選手はいますか?

そして、その選手を推し始めた理由はなんですか?


プレーが好き、地元が近い、ファンサが良い、誕生日が同じ…色々な理由があると思います。






僕は、横浜F・マリノスの15番 伊藤槙人選手を推しています。

19年シーズンの途中に加入し、センターバックとして高い対人能力を誇り、チームを支えている選手です。
20年シーズンでは過密日程の影響もあり出場機会を伸ばし、欠かせない戦力となりました。


先ほど皆さんには選手を推し始めた理由をお聞きしましたよね?僕が伊藤選手を推し始めた理由は至って単純です。

- 顔が良いから

これに尽きます。
特別なことはありません。顔が良いのです。


整った顔立ち、さも当たり前のように捲られた袖から露わになる二の腕。何気なく魅せる腹チラ…同じ男として、とてつもない色気を感じました(?)
19年7月のデビュー戦でこの選手を観て以降、20年のユニホームは絶対に彼にしよう、と心の底から誓いました。


彼のアウェイユニホームを購入し、
迎えた20年シーズン。

僕は"顔が良い"という理由だけで推し始めた彼のユニホームを身に纏い、スタジアムに通い続けたことを、今は心から誇りに思っています。
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まだ世間がコロナ禍に包まれる前の20年シーズン序盤。

代表にも名を連ねる同じポジションのライバル・畠中のコンディションの影響もあり、ゼロックス杯・ACLでメンバーに名を連ねた彼はそこで上々のプレーを披露。
畠中不在の影響を感じさせず、代表入りを期待する声も聞かれました(僕調べ)

勢いそのまま迎えた開幕戦でもスタメンに名を連ねるも、そこで失点に繋がるミスを起こしてしまい、一気に代表選手の不在を感じさせてしまう結果に。
中断期間に緊急加入したサネこと實藤に、再開初戦のスタメンを譲る形となりました。

その後もひたすら続く連戦の中出場機会を得続けるも、チームの調子は上向かず。槙人本人も鹿島戦・札幌戦でも大量失点の一因になってしまうなど満足のいくプレーは見せられずに、迎えた8月、第8節ベガルタ仙台戦。
スタメンCBに名を連ねたのは、SBを本職とする同い年の松原健でした。


僕はこの采配に心底憤慨をしました。


お世辞にも槙人が素晴らしいパフォーマンスを披露していたとは言えません。しかしそれでも、本職である選手を差し置いて、緊急コンバートのような形でスタメンを奪われることの悔しさは、想像に難くありません。
しかも、世代別代表常連の、世代のいわば"エリート"だった彼に、です。

今のマリノスは、"世代のエリート"の集まりだと捉えることができます。
周りを見渡すと、世代別の代表に名を連ねていた選手がほとんど。代表経験に乏しい天野や小池もJリーグである程度の実績を残し海外にチャレンジをしていますし、同い年の仲川テルは大学No.1の名を欲しいままにしています。

そんな選手たちと比べ、槙人のキャリアはお世辞にもエリートとは呼べません。
誰もが知る超強豪とは呼べない公立高校から大学進学し、当時J2のジェフ千葉に入団。Jリーグの歴史に残る(?)大入れ替えの波に攫われ1年でジェフを退団。入団した水戸からはJ3へのレンタル移籍も経験しました。

もちろん、誰しもが常にエリート街道を進んでいるとは言いません。ただ、彼の場合は同僚の選手と比べ、そういった"世代の表舞台に立つ"経験が殆ど無かったと言っても過言ではありません。

そんな彼にとって、ベガルタ戦の采配は相当屈辱的なものだったのでは、と個人的にも思います。そういう意味でも、僕は今でもあの采配に納得がいっていません。
その後はチームの3バックへの移行等もあり安定した出場機会は得られず、久々の出場機会となった第16節セレッソ戦では退場の憂き目に遭うなど、なかなか満足のいく日々が送れません。


そんな中、その翌節で畠中が怪我をしたことをきっかけにまた少しずつ出場機会機会を取り戻すと、そこからは怒涛のパフォーマンスを披露。
チアゴの怪我も相まりそこからシーズン終了まで出場機会を増やし、終わってみればチームを後ろから支える大事な役割を担うまでになりました。

中でも第21節大分戦、そして第28節東京戦でのパフォーマンスには鬼気迫るものがありました。

大分戦では、ミッドウィークのルヴァン杯での悔しい敗戦直後・朝からの大雨という劣悪な環境の中、最後まで高い集中力を見せ完封。
東京戦では相手の主戦・ディエゴオリベイラを対人で圧倒しこちらも完封。チームの勝利に貢献しました。奇しくも1年前、マリノスへの加入が発表されたのもアウェイ・東京戦の日だったと記憶しています。
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昨年後半になると、
「今年(20年)のマリノスで1番成長したのは槙人」という声をあちこちで見かけるようになりました。

マリノスのサッカーにおいて、センターバックの選手にはどうしても多くのことが求められます。
けれども加入時〜20年初旬に、どこか試行錯誤をしながらプレーしていた彼が、今では堂々とプレーをしているように感じます。
そんなプレーの一つ一つを観ていると、選手を推すことの楽しさをまた感じることが出来るのです。

そして、その言葉を聞くたびに、白の15番のユニホームを着てスタジアムに通って良かったなぁ、と思うのです。
先述の東京戦ではチームがアウェイユニを着ていたこともあり、それはそれはドヤ顔で飛田給の駅まで歩いて帰りました。

シーズン初旬、友人らとの集まりに白の15を持参したときは流石に浮きに浮いていたけど(笑)、あの選択は間違いではないと今では自信を持って言えます。
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長ったらしく書きましたが、要するに
"推しが尊い"
ということが言いたいだけです。
今オフも悲しいお別れが幾つかありましたが、皆さん、

"推しは推せるときに推せ"

という言葉だけはわすれないでくだはいね。
オタクという人種は辛い生き物なのです。
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もうそろそろ新シーズンのユニホームも発売となります。
纏う選手を選ぶきっかけは様々だと思います。そして、購入した選手の軌跡を自分なりに追っていくのもまた、一興なのかなぁなどと思う1月の深夜でした。
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それでは。

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