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日和見の人々を大切に・・・・パワーで勝負

坂本龍馬。
ご存知の通り明治維新の立役者の1人です。彼は当時としては独創的な考え方を持っていたと言われています。薩長同盟、大政奉還など坂本龍馬の発案とされています。彼は土佐藩脱藩の浪人であり、権力もお金もなかったでしょう。その坂本龍馬がどうして大きな仕事ができたのか?いろいろな要素があると思っています。
ただ、一ついえるのは、主義思想にかかわらず、組めるところは組むという姿勢にあったのではないでしょうか。大政奉還に取り組むときには脱藩した土佐藩と組んでいます。土佐藩と龍馬は主義思想が違ったでしょう。
ただ、大政奉還は土佐藩にもメリットがある内容でしたし、龍馬の実力もかなり認知されていた状況だったでしょう。
いわば、土佐藩は竜馬と組まなければ明治維新から乗り遅れる可能性があった状況でした。龍馬は本心では土佐藩と組むのはどう思っていたかわかりません。
しかし、組むことが新しい時代を作るために必要と考えたのだと思います。誤解を恐れずに言えば、いわば土佐藩は明治維新の流れをくみ取った相場買いのような立場だった気がします。

 経営も同じだと思います。
経営理念を固め、自社の製品能力を磨き、自信ができ、知名度も上がってきたら、次は普及です。
いわば、日和見の方々への売り込みです。株価は上がりだすともっと上がり、下がりだすとどんどん下がる。これは人間の心理にかなっているものです。もうこれ以上は下がらないだろうというところで、下がりはとまります。
自社商品も、これはいい商品であると、一般の人々が思い始めたらどんどん販売できると思います。それに成功すれば大きいビジネスを成功できるのでしょう。
もっとも、自社の製品能力が差別化できていないにもかかわらず、普及に走るとどうなるでしょうか。
結果は、薩長同盟を成し遂げれず、大政奉還という案を持っていない坂本龍馬が、土佐藩に売り込みに言っている状態になるのではないでしょうか。

経営としては大変なリスクを抱えていることになります。
今、会社がどの位置にあるのか、今なすべきことは何なのか。常に見つめる必要があると思います。

経営者の皆さん。今の会社の位置付けが見えていますか?

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