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ひと色たちと戯れる
デッキに立ち続けてもいい
そんな風に割り切ったら
歩く足は早くなる
△
券売機のモニターの残席表示
昨日は埋まっていた座席は
わずかばかり空席が出ていた
良いことがありそうだ
◇
人それぞれ考えはあるだろう
ただ、
私なりの作品の向き合い方
クリエイターさんへのリスペクト
これらを考えたら、行くこと以外は
考えられなかった
大人になると自由に動きにくくなる
子供の頃はお金や行動半径に
縛られていたけれど
大人になると時間や立ち位置に
縛られて動きにくくなる
…というのはある種の自己防衛の
エクスキューズな気もしている
そのもっともらしいエクスキューズは
本当にそうなのか、常に問いかける
今日も問いかけてみる
『行くべきだよ、感動をちゃんと伝えるべき』
うん、最初から分かってたよ
考えながら準備してたものね
行こうよ
◇
駅の本屋さんで買った本は目的地の遥か
手前で読み終わってしまった
(自分の本を読む時速は新幹線より速かった)
仕方なく、ぼんやりと外を眺めるとまだ曇り空
流れる景色の色を見ていると
ほんの少し季節が違うことに気がついて
まるで時間旅行でもしているような気分になる
◇
駅に着くとやっぱり強い雨
行動制限のない久しぶりの休みとあって
たくさんの人が行き交う
少しだけ息を止めるような呼吸ですり抜けて
バスに乗る
旅に出たのだなと一番思うのは
バスに乗る時かもしれない
後ろから乗る、前から乗る
先払い、後払い
交通系ICカードが使えるかどうか
案の定、戸惑う人が多い
運転手さんも赤信号で停まるたび
繰り返し交通系ICカードが
使えないことを伝える
◇
あと1ブロックで会場
大きな交差点でひとりで立っている
ふと思う
こういう時私はどんな表情をしているのだろう
単なる無表情とはきっと違うのだろうけど
見たことがないから分からない
日頃から鳥瞰の感覚になることはあるけれど
素のすがたを映像で眺めてみたいものだ
◇
『こんにちは』
『もしかして』
こんな出だしから始まって
本当にたくさんたくさん会話をさせてもらえた
もう自分がいかに作品が素晴らしいか
ひとつひとつの色の子たちがだいすきかを
熱弁してしまった
人見知りではあるけれど、それ以上に
伝えたい想いが溢れて止まらなくなった
話しながら随分熱弁するなあ、
と内側のもうひとりが驚くほどに
直に拝見して思ったのは
やはり色がちがって見えるということ
これは本当に実際に見て欲しいなと思う
描かれた時のことや想いを直接
作者さんから聞くことが出来ること
もまた醍醐味だと思う
是非行ってみて欲しいなあ、と思う
糸さん!とてもかわいかったです
小さい頃の私に似てるって
勝手に思ってた色の子と会えて良かった
イシノアサミさん
素敵な個展の開催おめでとうございます
たくさんお話ししてくださって
ありがとうございました!
たんなるにっき(26)
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