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ひと色たちと戯れる

デッキに立ち続けてもいい
そんな風に割り切ったら
歩く足は早くなる


券売機のモニターの残席表示
昨日は埋まっていた座席は
わずかばかり空席が出ていた

良いことがありそうだ



人それぞれ考えはあるだろう

ただ、
私なりの作品の向き合い方
クリエイターさんへのリスペクト
これらを考えたら、行くこと以外は
考えられなかった

大人になると自由に動きにくくなる
子供の頃はお金や行動半径に
縛られていたけれど
大人になると時間や立ち位置に
縛られて動きにくくなる

…というのはある種の自己防衛の
エクスキューズな気もしている
そのもっともらしいエクスキューズは
本当にそうなのか、常に問いかける

今日も問いかけてみる

『行くべきだよ、感動をちゃんと伝えるべき』

うん、最初から分かってたよ
考えながら準備してたものね
行こうよ



駅の本屋さんで買った本は目的地の遥か
手前で読み終わってしまった
(自分の本を読む時速は新幹線より速かった)

仕方なく、ぼんやりと外を眺めるとまだ曇り空
流れる景色の色を見ていると
ほんの少し季節が違うことに気がついて
まるで時間旅行でもしているような気分になる



駅に着くとやっぱり強い雨
行動制限のない久しぶりの休みとあって
たくさんの人が行き交う
少しだけ息を止めるような呼吸ですり抜けて
バスに乗る

旅に出たのだなと一番思うのは
バスに乗る時かもしれない

後ろから乗る、前から乗る
先払い、後払い
交通系ICカードが使えるかどうか
案の定、戸惑う人が多い
運転手さんも赤信号で停まるたび
繰り返し交通系ICカードが
使えないことを伝える



あと1ブロックで会場
大きな交差点でひとりで立っている
ふと思う
こういう時私はどんな表情をしているのだろう
単なる無表情とはきっと違うのだろうけど
見たことがないから分からない

日頃から鳥瞰の感覚になることはあるけれど
素のすがたを映像で眺めてみたいものだ



『こんにちは』
『もしかして』
こんな出だしから始まって
本当にたくさんたくさん会話をさせてもらえた

もう自分がいかに作品が素晴らしいか
ひとつひとつの色の子たちがだいすきかを
熱弁してしまった
人見知りではあるけれど、それ以上に
伝えたい想いが溢れて止まらなくなった
話しながら随分熱弁するなあ、
と内側のもうひとりが驚くほどに

直に拝見して思ったのは
やはり色がちがって見えるということ
これは本当に実際に見て欲しいなと思う

描かれた時のことや想いを直接
作者さんから聞くことが出来ること
もまた醍醐味だと思う

是非行ってみて欲しいなあ、と思う

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画像2

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糸さん!とてもかわいかったです



小さい頃の私に似てるって
勝手に思ってた色の子と会えて良かった

イシノアサミさん
素敵な個展の開催おめでとうございます
たくさんお話ししてくださって
ありがとうございました!


たんなるにっき(26)






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