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肉筆のぬくもりを感じて
「手紙を書きたい」
そんな私のわがままを受け入れてもらって
私は手紙を書くことができている
書いて、届いて、それを読んでもらえただけでも
とても嬉しいのに、お返事をもらえると
それがまた嬉しい
先日、お手紙が届いた
事前に「送るよ」と教えていただいていたけれど
届くまでは、ドキドキとワクワクが止まらなくなる
ドキドキとワクワクが合わさるとソワソワになる
チャイムが鳴り、荷物を受け取って、箱を開け
便箋を開く瞬間にこう思う
「あぁ、お会いできましたね」
◇◇
今回、お手紙のやり取りをさせていただいたのは
小川千紗さん
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千紗さんの書かれる文章がたまらなく好きだ
ことば選びや表現は静謐のなかで
ゆっくりと紡がれる糸のようだ
漢字をつかうのかひらがなのままにするのか
書き手としての目線だけでなく、
読み手としての目線でも見て
丁寧に、丁寧に紡いでおられる
それを、読んでいるととても良く分かるから
私もとても丁寧に、そして何度も繰り返し読む
読みながら、私は柔らかくあたたかなものに
包まれる感覚がする
心のなかの、いちばん誰にも触れられたくない
ずっと血を流し続けているところに
私はことばをかざす
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モニター画面に映る文字と
肉筆で書かれた文字
同じことが書かれていても違うものの
ように見えるから
私は手紙を書きたいし、いただけるととても嬉しい
千紗さんの字はとてもきれいで、
エッセイと同じように
丁寧に書いてくださっていた
文字と紡ぐことばには人柄や本質が少しだけ見える
それはいつも思うこと
どんなにか装って、繕っても見えるものがある
とても大切なことを私は大事にしたいし
汚されたくない大切な領域
そこに踏み込んだり、汚そうとしたりする人もいる
私は明確に線を持っている
千紗さん
いつもありがとうございます
近々またお手紙書きますね
◇◇
Harukaさんが二冊めのZINEをお出しになったので
発売当日に注文をした
手紙と同じようにドキドキ+ワクワク=ソワソワが
日々に色と変化をもたらしてくれる
一日の終わりに疲れて帰るときに、
必ずポストを開ける
という動作が加わるだけでも違いがあるもの
ほどなくして届いて、鞄をおろすこともなく
その場で封筒を開けると
ZINEだけでなくお手紙が添えられていた
まさかお手紙までいただけるとは
思っていなかったから
「うわあ」と棒読みのような声が出た
前回のZINEも良かったけれど、
今回の方がより洗練されている感じがした
紙や印刷が、よりHarukaさんの世界観に
合っていると感じたし
写真で切り残したHarukaさんの目線の奥の感情が
少ないことばで語られている方が、
より多くのことを伝えてくれる
そんな風に思えた
私はクリエイターではないから分からないけれど
しっくりとくる、あるいはよりご自身を
最大限表現できる手段や方法を
見出されたのではないか
そう思った
皆さんも是非触れてみてください
ちなみに、直筆で書いたお手紙を写真に撮って
お返事を送った
これもまた手紙のやり取りのひとつの方法
◇◇
せかいはきれいなものだけでできている
わけではないし
私は否応なくそれらが人よりも
多く入ってくる体質
だから、できるだけ良いものに
たくさん触れていたい
だから、できるだけそうでないものとは
一線を画したい
選べるときはそうしたい
そうでなかったときに私は雨にぬれ、痛みが増す
怒るという感情は、大きく針を触れても短い
かなしみは小さくとも大きくとも、とても長い
とても、とても長く、きっとそれは最期まで続く
だからこそ、
私のやり方で何かを遺し、人とつながっていく
協力してくださってありがとう
たんなるにっき(その26)
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