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【白い悪魔】コントロール型トゲキッスVMAXデッキ解説

アローラ!あねもね!です。

今回は新弾にて大幅強化された『トゲキッスVMAX』のデッキについて解説したいと思います。仮組みから実際に回して感じた改善点、デッキの強み・弱みについてなど記載していきますのでよろしくお願い致します。

※この記事ではアルセウス&ディアルガ&パルキアを三神など略称での表記を致します。ご了承ください。

1.デッキ作成に至った経緯


まず、このデッキを組むに至った経緯について簡単に説明したいと思います。現在、コロナ禍によって大会などをはじめとしたポケモンカードのイベントが制限されている為、新弾の中から何か面白いデッキが組みたいと思いました。そんな中で『モミ』+『ドータクン』のコンボギミックがとても面白く魅力を感じました。

昔の環境で似たようなギミックである『アセロラ 』+『フレフワン』を使っていたので、どうにか形にして活かしてみたいと思ったことが出発点になります。


2.メインアタッカーの選定


使用ギミックが決定したので次にメインアタッカーについて考えることにしました。
コンセプトを決めるタイミングにて、同じく新規カードである『アーマーガアVMAX』に注目していたのでメインアタッカーとして採用しようと検討しました。しかし、机上論ではありますがデッキ構築やデッキプランを考えるにあたって以下3点ほど課題があると感じた為、保留という形を取りました。

①アーマーガアが3エネ起動の為、2ターン目から殴るにはメタルソーサーを打つなど盤面にエネルギーを増やす必要がある。

②モミがデッキのコンセプトであり強みになるが、サーチ手段がないのでモミの現物を増やす必要がある。

③炎が多そうな環境なのでシンプルに弱点が厳しい。

アーマーガアVMAX自体もかなりカードパワーが高いポケモンなので魅力的でしたが、もう少し他のポケモンについても公式の検索機能にて調べることにしました。

検索:VMAX 無色or鋼タイプ
結果:12件ヒット(11種)

検索した結果として12件11種のポケモンが候補として挙がりました。
その中で私はトゲキッスVMAXを選択することに決めました。


3.トゲキッスVMAXの強み


この項では検索の中でトゲキッスVMAXを選択した理由について掘り下げていきたいと思います。

私が考えるトゲキッスVMAXの強みは3点あります。詳しく説明する前に以下箇条書きにて記載していきます。

①環境に対してのタイプが優秀(暫定)
②ワザが強い
③逃げエネが0

ここからは①〜③の理由について詳しく説明していこうと思います。

まず、①の"タイプ"という点に注目して書いていこうと思います。
私はこれから始まるいちげき・れんげき環境(C〜E)は以前と同じように三神やVMAXの大型ポケモンを中心に作られると考えています。その中でも新規アーキタイプである『いちげきウーラオスVMAX』『れんげきウーラオスVMAX』=闘タイプは一定数環境に存在するデッキタイプであると考えています。
トゲキッスVMAXは闘抵抗を持っている為、いちげきウーラオスVMAXには『いちげきエネルギー』を4枚要求することができます。また、れんげきウーラオスVMAXの攻撃もダメージを抑えることができます。
VMAXデッキの特徴として弱点をつかれるデッキタイプには勝率が厳しくなる印象を持ちますが、トゲキッスVMAXが弱点である雷タイプは闘タイプが多そうな環境に加えて、強力な『カプ・コケコ◇』『エレキパワー』『サンダーマウンテン◇』といったカードがレギュ落ちしてしまった為、雷タイプのデッキ分布は減ると考察しました。結果として、トゲキッスVMAXは弱点をつかれにくく抵抗を有利に活かせるので優秀なタイプを持っていると結論付けました。

次に②の"ワザ"という部分に焦点を当てて解説していきたいと思います。
トゲキッスVMAXは「ダイグライド」というワザを持っています。打点は120と低めですが、無色エネ2つで打つことができて山札から好きなカードを2枚まで手札を加えることができます。
ワザの要求が無色エネルギーなので『キャプチャーエネルギー』もデッキに無理なく採用することができてワザの効果で好きなカードを持ってこれるのでデッキ再現性も高く安定しているといえます。また、アーマーガアVMAXと比較して2ターン目に安定して殴れる点はかなり魅力な点だと感じました。

最後に③の"逃げエネ"ですが、デッキコンセプトであるドータクンの特性を活かすことを考えると適材適所でアタッカーを使い分けることがマストであるといえます。
メインアタッカーの逃げエネが0ということはそのときの状況に応じて入れ替え札を要求せずに好きなアタッカーに切り替えが可能ということに繋がります。


4.サブアタッカーの選定


ギミック・メインアタッカーが決定したので最後にサブアタッカーを選択しようと思います。
デッキによってはVMAXのワンアタッカーでも問題ありませんが、トゲキッスVMAXは打点の低さが課題であるといえるのでそれを補えるポケモンを探しました。

結論としては、『ザシアンV』をサブアタッカーに選択することになりました。選択理由としてはザシアンVの単体性能が高いということ1点に限ります。(高打点、優秀な特性etc.)

【色々なポケモンに対しての打点例】
非エク:トゲキッスの120点
V、GX:ザシアンの230点
タッグチーム、VMAX:120点+230点


5.デッキ構築案


ここからは上記を踏まえたのちに作成したデッキの紹介になります。
今回は<デッキ作成→課題発見→課題解決案→対人戦で反復>のようなPCDAサイクルに基づいたデッキ紹介をしていこうと思います。

初期案:4xcc8x-WlY7jr-8Gc8x8

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こちらが最初に作成したリストになります。
基本的にはサイド落ちケアを加味した枚数で各カードを採用しています。
デッキ再現性を高めるためにポケモンに触るカードは出来る限り厚めに採用するよう意識しました。

『ムーランドV』は以下2点を考慮して採用しました。

・トゲキッスVMAXと組み合わせて160点(デデンネGXライン)
・ザシアンVと組み合わせて280点(三神ライン)

レシピを友達に見せて意気揚々とムーランドVの採用理由を話したところ「「ブレイブキャリバー+おかわりファングは270点じゃね?」」と言われたので次のレシピからムーランドVは不採用になっています。笑
三神ザシアンを重く見る場合は『げんきのハチマキ』や『くちたけん』と合わせて採用するなら280点に届くので視野に入りそうな気がします。
また、マッドパーティーを重く見る場合はムーランドV単体での採用も視野に入ると思います。(ホルビーを倒すことによって2-2でサイドを進めることができる為)
※ムーランドVがマッドパーティのメタカードになるかは諸説あります。


デッキを触って気になった点としては

①トゲキッスVMAXの打点が低い
≒ ザシアンが2ターン目から殴るプランをしっかり取れるようにしたい

②ボスで裏を取られるとモミが不要札になりやすい

③ドータクンのサイド落ちがリスキー

上記3つが課題・問題点であると感じました。それを踏まえてチューニングしたレシピがこちらです。


改善案:xKx8a8-9aznNz-8Dc8xc

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ここからは、各カードの採用理由について説明したいと思います。


【ポケモン】

トゲキッスVMAX (3)
デッキのメインアタッカー。試合で基本的に2面立てるのでサイド落ちケアを含めて3枚採用です。
現在で適正量だと感じていて、これ以上に安定してトゲキッスVMAXに触りたい場合は『ポケモン通信』や『しんかのおこう』などのボール系統を増やす方向になりそうです。

トゲキッスV (4)
初ターンに盤面に置きたいので最大枚数の4枚採用。思ったよりザシアンで殴るので3枚に減らしてもいい枠かもしれませんが、現物が多いとボールが他のポケモンに割きやすくなるので難しいところです。

ドータクン (3)
盤面に欲しいのは1体ですが、試合を通して盤面に置きたいのでドーミラー含め3枚ずつ採用しています。個人的に削りにくい枠の印象。

ドーミラー (3)
2エネ30点の方を優先して採用しましたが、殴る場合は後1の機会が多そうなのでこちらの『ドーミラー』の方が強いかもしれません。

ザシアンV (3)
このデッキのサブアタッカー。2枚使う試合が多く、初ターンにベンチ展開したいので3枚採用しています。先2ブレイブキャリバーは正義。

ルカリオ&メルメタルGX (1)
サブアタッカー兼メタカード枠。れんげきウーラオスや三神など手張りが軸のデッキタイプに対して追加効果ありのGXワザを打てるとテンポロスが狙えるカードです。また、はがねタイプの被ダメ-30は自分のザシアンVが相手のブレイブキャリバーやインパクトブローを耐える耐久値まで底上げされるので覚えておくと便利です。デッキの枠的には自由枠になっています。

デデンネGX (1)
システムポケモン。初手の盤面展開やトゲキッスVMAXで持ってきた札をマリィで流された後に触りに行くときなどに使うことが多いです。ベンチスペースが厳しいデッキかつロングゲームになりやすいデッキなので的にならないよう極力プレイは控えます。

クロバットV (1)
システムポケモン。大体デデンネGXと役割は同じです。ハンドキープしながら縦引きできるので切りたいカードが少ないこのデッキとは噛み合いがいいカードだと思います。反面、ドロー枚数が他のデッキと比較して少なくなりがちなので注意が必要です。


【グッズ】

クイックボール (4)
初ターンのベンチ展開がマストなので最大枚数の4枚。

ポケモン通信 (3)
全てのポケモンに触れるボール枠。
ポケモン通信1枚減らしてしんかのおこう1枚足してもいいかもしれない。

メタルソーサー (4)
ザシアンVが2ターン目にブレイブキャリバー言えるように最大枚数の4枚。デッキ自体をコントロールに寄せるなら絞っても良さそうな枠の印象。

ポケモン入れ替え (3)
入れ替え枠。メインアタッカーのトゲキッスVMAXが逃げエネ0なので使いたい場面は序盤とドータクンなどが縛られた場合等が多い。
ブレイブキャリバーを連打するときに必要な札になったりと腐りにくいカードではあるので3枚での採用。

Uターンボード (1)
入れ替え枠。4枚目の入れ替えのイメージで採用しましたが役割薄いので抜いても良さそう。

ともだちてちょう (1)
実質的にサポートをカサマシできるカード。
ワタシラガV』を置くベンチスペースが作りにくいと感じたのでこちらのみの採用になった。

ツールスクラッパー (1)
相手のどうぐ剥がす枠。ダイグライドによって好きなタイミングでもってこれるので使い勝手がいいカード。環境みながら採用考える枠になりそう。

リセットスタンプ (2)
ロングゲームになりやすいデッキタイプなので最低限での2枚採用。個人的には3枚採用したい枠。


【サポート】

博士の研究 (4)
盤面展開を意識して一番縦引きできるこのカードを4枚採用しています。
デメリットとして、試合を通して見ると切りたいカードが少ない点が挙げられるので現在は他のドロサポを採用しながら好みの配分を探しているところです。

マリィ (2)
雑な手札干渉枠。自分はダイグライドで好きな札持ってこれるので増やしても良さそう。

ボスの指令 (3)
フィニッシュカード枠。使いたい場面多かったので3枚に増やしました。

モミ (1)
デッキコンセプト。1〜2枚で検討中。
言いたい場面は限られるが、その場面では確実に使いたいので2枚必要そうなカード。


【スタジアム】

混沌のうねり (1)
入れたいスタジアムなかったのでこちらを1枚採用しています。
現在の環境では『巨大なかまど』や『あくの塔』など強いスタジアムが多い印象なのでスタジアム0枚は非推奨です。


【エネルギー】

基本はがねエネルギー (9)
個人的には適正値。先1で何かしらエネルギーに触れるかどうかが個人的にはポイントになっています。ザシアンVの2ターン目ブレイブキャリバーを意識するともう少し増やしたい印象。

キャプチャーエネルギー (2)
ベンチ展開できるエネルギー。初期案から1枚減らして調整中。



6.フィードバック


ここからは実際にデッキを数週間使用して感じたフィードバックになります。(2/24現在)

結論として、上記の構築は安定性があるがデッキパワーが低い構築になっていると感じました。現状でもそこそこ強くやりたい動きは行えますが、安定性にリストが寄っているのでトゲキッスVMAXの強みである確定サーチを上手くいかせていないといえます。

また、2ターン目からのブレイブキャリバーはかなり強く序盤から試合を決定付けるという認識は共通ですが、盤面を作る・試合を通して自分の強い動きを押し付けるといったことを意識すると2ターン目はダイグライドから入った方が強い場面が多いと感じました。

よりトゲキッスVMAXの強みを活かして柔軟性の高いリストを作ることがデッキ構築に求められていると思います。


7.採用検討カード


この項ではフィードバックを踏まえて、採用検討にあたるカードについて見ていきたいと思います。

【ポケモン】

ザマゼンタV
特性「ふくつのたて」によって相手のVMAXポケモンからダメージをうけないポケモンです。1枚採用するだけで『ムゲンダイナVMAX』や『ドラパルトVMAX』あたりには強く出れそうなカードだと思います。

ガラルマッギョV
ワザ「トラップバイト」によってデデンネGXやクロバットVをダイグライド圏内に入れたり相手のアタッカーに対して120点ダメカンを載せることで次ターンにザシアンVで確実に仕留めることができます。
ワザの要求値が無色対応な点もこのカードの強みだと思います。

ミュウ
れんげきウーラオスVMAX』に対して強く出れる1枚です。ドータクンのHPが110とキョダイレンゲキ圏内に入っているので流行り方次第では採用したい1枚だと思います。


【グッズ】

しんかのおこう
進化先を持ってこれるボール系統のカードです。1進化を2種類盤面に並べるデッキなので相性がいいカードだと思います。

くちたけん
ブレイブキャリバーの打点が260になるカードです。『大きなおまもり』をつけたVポケモンを倒すことができたり『ダンデ』と組み合わせることでタッグチームのポケモンを一撃で倒すことができます。なにより意表がつける1枚なので強いと思います。

タフネスマント
ザシアンVにつけることで相手のザシアンVのブレイブキャリバーを耐えることができます。また、クロバットVが三神のアルティメットレイを耐える等有効な場面が多い1枚です。
採用するなら意識する対面によって大きなおまもりと選択枠になると思います。

ジャイアントボム
180打点以上のダメージを受けるとアタッカーのポケモンに100点を載せれるカードです。返しにザシアンVが大体のポケモンを倒せたり、Vアタッカーだとダイグライドで倒せるHPラインになっていると思います。


【エネルギー】

コーティングはがねエネルギー
ザシアンVの弱点がなくなるカードです。
環境的に炎タイプが多いので採用候補カードだと思います。デメリットとしては「ふとうのつるぎ」でヒットしてもエネルギーがつけれない点が挙げられます。


8.まとめ


ここまで読んで頂きありがとうございました。
今回は新弾から1つギミックテーマを決めてデッキ作成までの流れを記事にまとめてみました。
トゲキッスVMAXを使用したデッキは再現性が高く、自分の考えるプランを取りやすいデッキだと思います。採用カードによって動き方やゲームプランに幅が出やすいのも強みだと思うのでみなさんも是非考えてみてください。

何か質問がございましたらコメント・Twitterなどで対応致しますのでお気軽にお声掛けください。ではでは

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