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【にじさんじイブラヒム】「イブラ・ふるさと納税・ヒムを、みんなと見てみる配信」で著作権侵害をしてそうな話(追記あり)

今回のアーカイブはこちらです。→https://www.youtube.com/watch?v=OlzzgrdeTtQ

今年6月ごろに、ホロライブ所属の大神ミオというVチューバーが、TripAdvisorやトラベルコなどの旅行系WEBサイトを収益化した状態で配信をしていたが、許諾を権利者から得ていないのではないかという疑惑が過去に上がっており、いまだ解決はされておらず、またこれは許諾に関する表示などが概要欄にされていないことなどからも、かなり高確率で違反していたのではないかと思われている。なお、該当する動画はゲーム実況の著作権侵害が発覚した際に、諸共に非公開にされているため、現在では確認することはできなくなっている。

さて今回は、にじさんじだ。
配信の内容を簡単に要約すると、「ふるさとチョイス」というWEBサービスがあり、名前の通り、ふるさと納税に関する商品やサービスだが、このWEBページを配信内で配信するという内容だった。
なお本配信は、「許諾に関する表示はなく」、「収益化もなされており」、「実際の体験に基づく感想でない」ことが重要になる。

著作権表記

スパチャ

まず、「ふるさとチョイス」内の利用規約を見た。(以下、「ふるさとチョイス」利用規約より一部を引用)
第11条(知的財産権)
1. 本サイトを通じて当社が発信する情報、本サイトを構成するすべてのコンテンツおよび利用者が本サイトを利用することにより取得した情報に関する著作権等の知的財産権、肖像権その他の一切の権利は、当社または当該権利を有する第三者(以下「権利者」といいます。)に帰属し、利用者は、当社および権利者の許可なく転載等を行ってはならないものとします。

上記のとおりに、特に許諾に関する記載がなされていない。ということは無断で転載をしているのではないかと思われる。

2. 感想投稿に関する著作権等の知的財産権、肖像権その他の一切の権利は、当該感想投稿を行った利用者に帰属するものとします。ただし、当社は、(当社が認める自治体、生産者等の第三者を含みます)感想投稿の内容を自由に複製、転載等することができるものとし、利用者は、当社によるかかる利用につき、著作者人格権を行使しないものとします。

感想投稿ならば良いということになっているようだが、今回は感想投稿にはなっていない。ただひたすらにWEBページを配信するだけの内容だ。
しかも、別条項を確認すると、感想であってもアウトなことがよく分かる。

第12条(禁止事項)
(11) 以下のいずれかに該当する感想投稿を投稿する行為
⑤ 憶測に基づくものであるか、又は実際の体験に基づかないと当社が合理的に判断するもの
⑥ お礼の品や自治体への寄付に関する感想ではないもの
⑨ 広告、宣伝、営利目的のもの

スパチャの表示が配信内にもご丁寧に表示されているため、収益化をしている時点で(苦しい言い訳だが)仮に感想投稿であっても、営利で投稿しているため、完全にアウトとなりそうだ。
また、冒頭に自らのボイスの宣伝をしているところからも、二重の意味でアウトになるものと思われる。
さらに同じく冒頭のことだが、「ふるさと納税はパチンコと同じです」などと言っているが、ふるさと納税そのものの品位を落とす行為だろう。
この時点でいったいどれくらいのアウトカウントを稼いだのだろうか。
さらに違反は続き、同条内には下記の一文も含まれる。

⑩ 他の感想投稿に対する批判

しかし、こんな規約など知ったことかと言わんばかりに、他者のレビューを見ては片っ端から批判を加えまくっていた。
なお、アーカイブそのものは2時間強あるが、ここまでで開始から10分も経過していないことについてはさすがに目を疑った。おそらくは著作権などくそくらえで、犯罪を肯定でもしているのではないかとすら思える。
曰く、「税金対策してもらってる側なのに、こんな態度デカいのヤバくない?www」とのことだった。しかし、本当にヤバいのは本人の遵法精神のなさだということには気付けないらしい。

任天堂やSEGAと配信に関する包括的契約を締結できたことから、著作権関連や法令に関しては順守する意識が高いと思われがちだが、所詮は生主上がりなのだろう。
法令無視上等の違法犯罪集団でしかないということだ。
それにしても、にじさんじもホロライブも、金を稼げれば何をやっても良いと考えていそうなところが何とも憎々しい限りだ。
できたばかりの業界だから、新人だからとして、違法行為を見逃すようなことなどあってはならない。
やったもん勝ちの論理など、長期的に見れば誰の得にもならないからだ。

なお、本件のWEBサイト「ふるさとチョイス」の運営元に確認をしてみたところ、許諾については得られていないようだった。
一方で、私を「イブラヒム」の関係者と誤解されている文面でもあったため、その点については丁寧に訂正しておいた。
「ふるさとチョイス」の担当者の方曰く、「今後また利用することがあるならば、事後でも良いから連絡をしてほしい」とのことだった。「いちから」及び「にじさんじ」、そして何より「イブラヒム」本人は、こういった善意でお目こぼしをしてくれるような人に対して、もっと誠意ある態度を見せ、今すぐにでも連絡を取るべきではないだろうか。

<以下に追記あり 2020/12/21>
さて、本日の時点で「ふるさとチョイス」運営元からは先に書いたとおり、「利用することがあれば事後でも良いから連絡してほしい」ということだった。非常に寛大で、懐の深い判断ではないかと思う。
私は、何もにじさんじを追い詰めたくてやっているわけではない。著作権侵害などはどこぞの事務所がやらかしたおかげで、今V界隈では非常にシビアに見られることになっている。つまり、親切心からの記事化だった。
当然、コメントにも指摘があるとおり、いちから株式会社の問い合わせフォームから問い合わせはすでにしている。本配信がなされた当日のことだった。しかし、本日に至るまでいちからより返答はなく、そればかりか該当するアーカイブは非公開となっていることが確認できた。

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何のことはない、ホロライブがやっていた「夏のアーカイブ大非公開祭」と大して変わりのない選択をしたということだろう。

「にじさんじは違う!」「さすがはいちから!」

ホロライブがやらかしたとき、そう言われていたにじさんじも、所詮はこの程度ということだろう。
V界隈は今後は隠蔽と欺瞞による成長を続けていくつもりなのだろうか。
念のため非公開の理由などが、イブラヒム本人のTwitterやいちからのTwitter、企業ページなどで書かれていないか確認をしたものの、特に書かれてはいないようだ。

私の書いたことはまちがってはいなかったようだ。つまり、所詮は生主上がり。法令無視上等というわけだ。バレなきゃ何をやっても良い。そういうことなのだろう。にじさんじも、ホロライブも、同じ穴の貉というわけだ。

金だけ稼いで、都合が悪くなると逃げる。それが生主上がりのVtuberの本質だ。

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