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本物に触れて得られる経験もまた本物

先週末、知り合いであるプロのカメラマンに、SNS用のプロフィール写真の撮影を依頼しました。
アートに触れるときもそうなのですが、本物に触れることで得られる経験は、それっぽいものとか、画面越しだったり、表面的なものと比べても格別なものだと感じたので、それをお伝えしたいと思います。

質より量の経験は控える

「若いうちは色んな経験をしたらいいよ。」

そんなことをよく言われると思うのですが、経験の質ってすごく大事だと思うんですよね。経験の質というのは、いかにプロや本格的なものと関わっていくかだと思うんです。

例えばスリルを感じたいのであれば、遊園地でアトラクションに乗るのではなく、スカイダイビングを経験してみる。お金はかかるかもしれませんが、スカイダイビングは遊園地にいくら行っても経験できないことを体験できます。毎日お酒を飲む人は、いつも同じものを飲んだり、安いものばかり飲まずに、本格的なものを毎日少量ずつ飲むだけでも全く経験の質としては変わってきます。

お金をかける必要のないところはとことん削って、大きな経験をするために自己投資していくと、他の人よりも良質なものを知ることができ、人間的な成長につながり、大人の魅力を醸し出します。

若くても魅力的に見える人は、経験していることの質が他の人と異なっています。なんでもかんでも経験が大事だと言って時間とお金の無駄遣いをしていると、あっという間に大した成長もなく、おじさんおばさんになってしまいますので、その経験が自分にとってプラスかどうか考えるもことも大切です。

ためらう理由を考える

プロのカメラマンに写真撮影を依頼したとき、1時間あたりの料金を提示されたのですが、覚悟はしていたのですが、高く感じてしまう自分もいました。しかし、もともと料金がネックで断ることはしたくないというのもあり、依頼をしたあとに料金を聞いていました。内容も全て分かった上で高いと感じてしまったのはなぜか考えて、一瞬で「プロをなめてただけ。どこかで知り合いだから安くなるんじゃないかとか思っていたのかも。」と判断しました。

普段プロに仕事の依頼をすることがあまりないので、自分の中での料金の基準値が低くて反省しました。

一時間での撮影を依頼して実際に撮ってもらっているときは、完全にモデルのような気分でした。自分の写真を撮ってもらうだけに使われるプロの1時間。これほど贅沢なことはありません。自分の言ったイメージに合うように、撮影許可を取り、光の当たり方を調整して一歩ずつ移動したり、顔やポーズの指示、場所の移動、この経験が大したことないわけがありません。

モデルがどうやって写真を撮られているかもよくわかりましたし、どんなポーズを取るとかっこよく見えるかも分かりました。

普段は撮られている人を画面越しに見る側だったのが、一度撮られる側になると、写真の見え方も変わってきます。
これはアートも同じで、自分自身でいくら勉強して画像で見ていても、本物を目の当たりにするとイメージはガラッと変わりますし、それが本来アートに抱くべき感情だということも理解するはずです。
また、作家が在廊していればなおさら、アートの見え方が変わる瞬間を体験することができます。それも一度や二度ではありません。作家に聞くたびに起こりうる現象なのです。
どのような小さいものでも本物に触れ続けると、人生観が変わってくると思うので、本物にどんどん触れて本物の経験を得ていくべきです。

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