夫婦間でこそ意識したい!共感を深める質問とは?
継続コーチングをしているクライアントさん(この方もクライアントワークをされている)からこんなお悩み相談がありました。
「クライアントへの共感が苦手で、会話が深まらないんです…」
このお悩み、実は私もずっと抱いていた悩みでして。
かつては仕事でもプライベートでも改善したいなぁ、と思っていたことでした。
しかし、コーチングの学びを深める中で、とある姿勢を身につけることで、徐々に会話の質を深められるようになってきました。
そこで、
会話の質を深めたい方向けに、
共感における大切な姿勢と、
共感につながる3つの質問をお届けします。
特に、夫婦間など近い存在であればあるほど効果があるものなので、参考にしていただければと思います。
共感におけるもっとも大切な姿勢
まず、そもそも共感とは何でしょうか?
wikilpediaではこのように定義されています。
【共感】
他者と喜怒哀楽の感情を共有することを指す。もしくはその感情のこと。
一般的な共感とは感情を共有することなのでしょう。
ただし、「会話の中で相手の理解を深める」を目的とした「共感」であれば、共有するだけでは物足りないと思います。
なぜならば、相手の感情を受け入れるだけではお互いの理解が深まらないからです。
例を出しましょう。
「今日会社でさ、怒られてさ、大変だったんだよね」
とご主人に言われたとします。
その時に、
「大変だったんだね」
と感情の共有だけで終わってしまったら、深い理解にはつながりません。
ご主人の「大変」とあなたの「大変」では違いがあるからかもしれないからです。
言葉とは、人によって解釈が全く変わります。
ある人にとっては嬉しいことは、他の人にとっては悲しいこと。
ある人にとっては辛いことでも、ある人にとっては簡単なこと。
だから、相手の言葉をそのまま受け取るだけでは、本当の理解には繋がらない。
そこで、共感のために重要な姿勢・心構えがあります。
それは、
知った気にならない
ということ。
言葉の解釈は人によって違う、という前提に立ち、相手の言葉を知った気にならない。
かつての偉大な哲学者、ソクラテスの言葉を変えれば、「無知の知」とも言えます。
「自分は何も知らない」そして「それを自覚している」
という姿勢で相手と接することで共感を深めることができます。
では、知った気にならないために、どんな質問を投げかけるといいでしょうか?
共感を深める質問とは?
3つほど、具体的な例を出してみます。
「旅行楽しかったよ〜」
と言われた時。
「楽しかったんだね〜」
で終わらせてしまわずに、
「旅行楽しかったんだ!(例えば)どんなことあったの?」
と聞いてみる。
「夫との関係がうまくいっていないんです」
と言われた時。
「関係がうまくいっていないんですね、大変ですね」
で終わらせてしまわずに、
「関係がうまくいっていないんですか、うまく行ってないってどういうことですか?」
と聞いてみる。
「SNSのフォロワーが伸びない理由は継続できないからだと思います」
と言われた時。
「そうですか、継続できないからなんですね。」
で終わらせてしまわずに、
「継続できないから、SNSのフォロワーが伸びていないと思ったんですね。あなたにとって継続というのは?」
と聞いてみる。
以上のように、
「例えば?」
「どういうこと?」
「というのは?」
これらの質問を投げかけることで、話し手(相手)が自分の発した言葉の意味を、より深く考えるきっかけになります。
聞き手(私たち)は相手の深い答えを聞くことができる。
話し手は自分の思いを深く考えることができ、聞き手がそれをわかってくれたと安心することができる。
結果的に、より共感を深めることができると思うのです。
大事なことは、「知った気にならない」こと。
特に夫婦間ではわかったつもりになってしまいがち。
わかったつもりでうんうん、と聞かずに、話し手の言葉にしっかりアンテナを立てることが、いい関係性を築くきっかけになります。
パートナーシップやクライアントワークなどでより理解を深めるために、姿勢と3つの質問を意識して活用していただければと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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