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アドラー心理学|人前で注意をしたら逆効果!相手の目的を確かめよう

サービス業に従事して、8年目。
人を指導したり注意したりする立場になりました。
特に社会人1年目のスタッフに対しては、同僚としても、人生の先輩としても関わるようになっています。

そして、最近の仕事中に強く感じたこと。
注意をしているスタッフを見ていて、人前で公開処刑すべきではないなーと感じました。

今朝の配信では、指導時に注意すべきことについて事例を交えてお話ししました。
注意指導をするときに自己顕示欲を満たしていないか?(あんでぃの発信力向上委員会YouTubeチャンネル)


人前で注意をする行為を分解してみると

よくやってしまいがちなんですが、人前で注意をすることは何もいいことがありません。
人前で注意をする行為を対象者別に分解すると、

▼注意された人
周りの目が気になる=自己肯定感が下がる
→注意されたこと自体に意識を向けられない・再発防止に繋がらない

それを周りで見ている人:いつか自分も注意される側になるのではないか、と戦々恐々とする
→注意している人を本能的に避けるようになる

注意している人:指導が目的ではなく、自己顕示欲を満たしている
→周りからの信頼を得られない

指導という本来の目的から大きく外れた結果になってしまいます。
組織全体を見てみると、マイナスでしかないということです。


アドラー的に、指導時に注意すべきことはなんなのか?

では、指導するときに注意すべきはどんなことなのでしょうか?

前提として、必ずしなければならないことは、人前で注意をしないということです。
しっかりと二人だけの時間をとって、相手の自己肯定感を下げないようにお話しをすることです。

その前提を持って、どのような指導をしたほうがいいのか?

アドラーの教えでは、原因論ではなく目的論に立つという考えがあります。
理由はいくらでも考えつくし、理由を探って解決しようとしても、過去の出来事やトラウマは変えられないし、一つの理由を改善したところで、モグラ叩きのように新たな理由はいくらでも考え付きます。

ではなくって、行為の目的がなんなのか?
その目的に沿った行動ができているかどうか、正しい方法なのか?
そういうことを考える必要があります。

指導に当てはめて考えると、
「なぜあのようなミスをしたの?」
と理由を聞いて責任を追求すると、相手は自分を守ろうとして、ミス自体を受け入れることができなくなります。

一方で、
「あの行動で何をしようとしていたの?」
と、目的を確認することで、自分の行為をしっかり振り返ることができます。
そして、指導する側も、相手の目的をしっかりと傾聴します。
相手の目的を踏まえ、正しい答えを提示することで、お互いの求めているゴールへと一歩前進させることができます。


ということで、
人前で大声をあげるなんて言語道断。
自分の株を下げることになりますし、自分がミスした時に
「あんなこと言ってるくせに」
と後ろ指指されることにもなりかねないので、気をつけたいところです。


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