力任せのスパーにならないためには?「力を抜いて相手に効かなきゃ意味がない」
今日も今日とて柔術は楽しい。インフルエンザでしばらくお休みしてました。久々の更新です。
今日も細川先生からいただいたアイデアをテーマに。みんな大好き佐山先生ネタ。
力任せな人
個人的には「力任せな技」というのはあまりなく、あるのは「力任せな人」だと思います。「力を使うべきではない場面で力を使ってしまう人=力任せな人」だと思います
強いて言うなら「体格差がないと極らないような技=力任せの技」かもしれません。クローズドの上からの突っ込み絞めとか。
また、力任せな技とはなにか?についてはこちらの記事でガッツリ書きました。よかったらどうぞ。
力任せのメリット・デメリット
メリットはほぼなし。強いて言うなら無差別級で試合に出るときに階級下の相手を倒すのが上手になるとか?
力任せにならないためには?
「力を抜いて相手に効かなきゃ意味がない」
力任せのスパーはダメですが、「力を抜け」といわれて、ふにゃふにゃで打ち込み人形みたいに技を受けるスパーもよくないです。
自分もスパーで力が入りがちだったので、自分なりにテクニカルなスパーができる方法をまとめました。
ゆっくり動く
これは細川先生が以前言っていました。力を抜いてスパーするのは難しくてもゆっくり動くのはできます。テクニックを意識できます。ケガのリスクも減るしスパーを覚えておくことが可能です
腕でなく足を使え
これはトップでもボトムでも意識するといいです。力任せな人はたいていグリップをガチガチに握って、腕でなんとかしようとしてます。
グリップカットは耐えない
ガチでグリップカットされたら別のところを持ち直しましょう。無理すると指ケガします。グリップカットを力で耐えるよりもグリップカットをさせないような崩しや組手のテクニックを意識しましょう。足であおって手をマットに着かせたり、袖をコントロールしたり
悪い形になったら無理に耐えず、別の形にする
バックでずっと腕をガチガチに持っていたり、ハーフでただひたすら足にしがみついたり、極らないフロントやアキレスをずっと仕掛けたり、サイドやマウントで下からクリンチしたり、パスされそうなのに機能してない襟袖を持ち続けたり、展開が生まれない場面を力で耐えても技術の上達に繋がりません。
組手と崩しを意識、有利な状態で技を出す
組み負けているときに出す技は力任せになりがちです。組み負けた状態から頑張るのではなく、崩しや組手争いのテクニックの段階で頑張りましょう。
体格差のある階級下相手に使わない方がいい技
かつぎ系、体重を使う技、腕力対腕力になる技(キムラなど)、ブリッジエスケープ、痛め技(肘グリグリのクローズド割りなど)体格差ありきの技(クローズドの上からの絞めなど)など
テクニカルな人のスパーを真似する
自分のやりたい柔術をしている人を模倣するのは上達への近道です。
まとめ
力を使うのは悪いことではないです。うまい人は「力の使いどころを知っている人」です。その力の使いどころのひとつは「有利な形で力同士の勝負になっても勝てる形」(腕十字のクラッチを切る時など)だと思います。黒帯の先生たちの力が強く感じるのは不利な状況で力勝負をしないから、ではないでしょうか。テクニック上達のためには「有利な形を作るための練習」を意識するといいかもしれません。
※他の力の使いどころには「妥協してはいけない組手争いの場面」「スイープを耐える一瞬」「エスケープのスペースを作るエビやブリッジ」など
力任せのスパーになりがちで力の抜けない人はこちらを意識したらテクニカルなスパーができるかもしれません。参考になれば嬉しいです。
2023/12/9 アンディ
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