あんでぃ|星野リゾート

『星野リゾート』の変わった組織文化やマーケティング、おもてなし業のコツを発信。4社目、…

あんでぃ|星野リゾート

『星野リゾート』の変わった組織文化やマーケティング、おもてなし業のコツを発信。4社目、勤続12年目に突入。組織運営、コーチング、メディア運営、物販事業の経験アリ ※投稿内容はあくまで個人の見解です

マガジン

  • 星野リゾートのマーケティング思考

    星野リゾートのマーケティングに興味がある方へ|星野リゾートに入社して12年。これまでに学んだマーケティング思考について語っています。※あくまで個人の経験と見解です

  • 星野リゾートを利用しよう!

    星野リゾートの利用を検討されている方へ|空室状況、各施設の魅力をお伝えするマガジン

  • おもてなし産業の徒然日記・コラム

    おもてなし産業における日々の出来事や感じたことを綴っています。

  • 星野リゾートx組織文化

    星野リゾートへの就職、転職を考えている方へ|特徴のある組織文化についてのマガジンです。※あくまで個人の見解です

最近の記事

なんとなく旅行したいわ、というぼんやりさんのお話し

先月、4月にリニューアルした星野リゾートのコーポレートサイト。 ここに、星野リゾートの強い意思を感じました。 そこで私なりの妄想を含めた考察をシェアしたいと思います。 【施設】中心の過去のコーポレートサイト 今回のリニューアル前のコーポレートサイトでは、星野リゾートが運営する【施設】が中心でした。 閲覧者側の視点で言えば、 コーポレートサイトの中から気になる施設をチェックし、 その施設へのアクセス、客室やお食事、アクティビティーといった基本情報に触れ合う。 またその施

    • 星野リゾート全72施設のコンセプトを珠玉の一枚の画像でご紹介

      こちらは宿泊者向けに作られた「ブランドブック」 毎年更新される冊子ですが、おかげさまで年々分厚くなっていきます。 今年でなんと創設110年! 冊子を開けてみると、なんと7つのサブブランド、合計72施設まで増えておりました。 ※サブブランドとは、「界」や「星のや」「OMO」といった星野リゾートの中の各ブランドのこと。 特徴的なのは、 各サブブランドごとでも施設ごとに違ったコンセプトを持っていること。 各サブブランドでお客様に対して共通のお約束ごとをしつつも、地域地域の違いを

      • 旅館スタッフよ、図書館のあのサービスを活用せよ!

        突然ですが、一番最後に図書館に足を運んだのはいつですか? 毎週行ってる!って方もいるかもしれませんし、子供の頃以来行っていないなぁ、なんて方もいらっしゃるかもしれません。 私はもともと本の虫と呼んでもいいくらい、子供の頃から読書が大好きでした。 小学校の図書館でどっさり本を借りては、本を読みながら帰宅する二宮金次郎生活を送っていたくらいです(笑) 今でも本屋さんや図書館へ行くとテンションが上がってしまい、2-3時間過ごすなんてことも。 そんな私が旅館スタッフに心からお伝

        • 仕事で注意された時、謝らないという選択があってもいいんじゃない

          こんにちは、あんでぃです。 会社には就職しないぜ! ってイキった学生時代を過ごした私ですが、気づいたら会社員生活もほぼ20年を経過(笑) そんな会社員生活どっぷりあんでぃなりのお仕事のコツについて、シェアします。 お仕事を覚える時期は注意されること多いよね 前回の記事では新入社員のお悩み解決について綴りました。 特に新入社員の方は、新しい仕事の手順を覚えるのでいっぱいいっぱいで、注意される機会が多いことでしょう。 星野リゾートのマルチタスクの働き方では、特にインプット

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        • 星野リゾートを利用しよう!
          4本
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          16本

        記事

          新入社員の悩み「知識がありません」の解決方法

          今年は早くもゴールデンウィークが終わり、界 玉造にやってきた新入社員も接客業務に携わるようになってきました。 学生から社会人になり、生活環境も大きく変わり、心身ともに負荷がかかっているだろう若者たち。 前向きに、新しい業務を覚える姿がとっても眩しく感じています。 さて、そんな新入社員のみなさん。 接客をしだす頃によく聞くお悩みが、 「先輩のように観光知識がないので、どう対応したらいいかわかりません」 といった内容。 本日は、このお悩み相談にお答えしたいと思います。 滞在演

          新入社員の悩み「知識がありません」の解決方法

          職場で感謝を伝え合うと起こること

          出雲地域ではありがとうのことを「だんだん」と言います。 もともとは江戸時代に使われていた「だんだんありがとう」という言葉で「いろいろとありがとう」という意味だったようです。 そこから「ありがとう」が省略されて、「だんだん」に変化したとのこと。 にしても、可愛くないですか? だんだんって響き… だんだんカードの取り組み 界 玉造の事務所にはこんなかわいいボックスが設置されています。 数年前に取り組み始めたので、ボックスに年季が入っているのはご愛嬌。 島根のアイドル、しま

          職場で感謝を伝え合うと起こること

          お客様に「美味しかったです!」と言われた時どう返す?

          夕食をサービスをした際に、終わりがけにお客様からよく言われる言葉があります。 「美味しかったです!(ニコッ)」 満足していただけたんだなぁ、と嬉しくなりながらも、 「ありがとうございます!(ニコッ)」 としか返せない自分にいつも歯痒さを感じていました。 まるでお決まりの社交辞令の挨拶のようで。 ここでもっと会話を広げられたらいいのに。 でも、食事を終わった段階でこちらからうんちくを語るのもどうかと思うし… 自分のレストラン体験 自分がお客さんの立場になってレストランに

          お客様に「美味しかったです!」と言われた時どう返す?

          旅館スタッフがなぜ田植えをするのか?

          こんにちは、あんでぃです。 突然ですが、みなさん田植え体験はしたことがありますか? 普段当たり前のように口にしているお米を一から作る。 自分で植えて育てたお米なら、その味わいもひとしおではないでしょうか。 数年前より、界 玉造のスタッフはそんな田植えをしています。 しかしながら、その田植えは食べるお米のためではありません。 なんと、お酒を作るための酒米なのです。 日本酒がテーマの界 玉造 今年も、日本酒BARを考案したお酒大好きな女性スタッフから田植えのお誘いが社内

          旅館スタッフがなぜ田植えをするのか?

          サービスとおもてなしの違いとは?星野リゾート流のおもてなし

          こんにちは、あんでぃです。 私は日々のお仕事として、温泉旅館で「おもてなし」をしています。 おもてなしという言葉は当たり前に使っていますが、とってもふんわりした言葉だなぁ、と感じています。 実際よく使う言葉なので、雰囲気ではわかっているつもり。 だけど、具体的に定義しようと思っても、 「はて?」 と立ち止まってしまいます。 本日はおもてなしとサービスの違いから、 おもてなしとはなんなの? という疑問を整理してみます。 西洋型ホテルサービスと日本旅館のおもてなし 以前、

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          地方宿泊業の競争が激化していく件について

          前回の記事では宿泊業の市場において、需要が高まり、供給が応じた分増えていないことから、ホテル代が高騰していることを綴りました。 そんな中で、宿泊業界に携わる身として、魚の目が必要なんではない?というあんでぃなりの提言。 ちなみに魚の目とは、 流れをつかむ、時流を読む、タイミングをはかる といった意味で使われます。 これはデータや数値だけでなく、実際の現場にいて感覚的に感じとることにも注目すべきだと思うのです。 今回は【都会ー地方】といった観点から考えてみます。 旅行する

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          東京のホテル代高騰!市場原理を思い知る

          先日、事業家の友人から興味深い話を聞きました。 彼は親子三世代で宿泊できるような一軒家を1棟貸しのゲストハウスとして運営しています。 運営当初、『親子三世代」というニッチなニーズに答えられるゲストハウスはありませんでした。 強気の価格設定でも予約が入っており、まさに一人勝ちの状況でした。 しかし、数年もすると状況は一変します。 似たようなコンセプトのゲストハウスが続々と立ち上がり、価格は一気に下落してしまいます。 彼曰く、他施設と差別化するのが難しいから、いずれは撤退するだ

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          界のお食事|どんなご当地の夕食が食べられるのか?

          義理の母に温泉旅行をプレゼントしようと思い、界各施設のホームページを眺めています。 どこに行っても面白そうだなぁ〜なんて思いながらもなかなか選べず。。。そこで、温泉旅行で1番のクライマックス、夕食のメニューで選んでみることにしようかと考えました。 本記事では夕食を重要視する方向けに、各施設の夕食内容をまとめてみました。 施設選びの参考にしていただけると幸いです。 界の和会席料理 界の夕食の会席料理では、ご当地感と季節感を織り交ぜたメニュー構成になっています。 本記事では

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          星野リゾートの不思議な企業文化を実感した四日間

          こんにちは、あんでぃです。 先日は出張で4日間東京へ行ってきました。 全国の界、22施設からメンバーが集められ、 よりよい業務内容について意見を交わし合うといった会合が目的。 通称、サミットと呼ばれています。 日々のおもてなし業務から離れ、とにかく議論をしつくす。 最終日にはその結果を各部門のトップの方を招いて、議論し尽くした決定内容をプレゼンテーション。 久々に左脳フル回転の4日間でありました。 そして、改めて星野リゾートの企業文化を体感する時間でもありました。 「星

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          「競合」について考える

          こんにちは、あんでぃです。 今日は「競合」について考えてみます。 正直なところ、私は星野リゾートに入社するまで、競合について1ミリも考えたことがありませんでした。 事業部長クラスの上の人が考えることだろう、と。 しかしながら、星野リゾートの特徴はフラットな組織。 「上の人だけが考える」 という意識は全くもってありません。 全てのスタッフが日常的に同じ目線で競合を意識します。 何か企画を考える時も、 競合に比べて何が特徴的なのか? と、マーケティング思考を働かせることが求

          「競合」について考える

          地域文化を体験し、伝えていく旅館業というお仕事

          こんにちは、あんでぃです。 出雲市平田町にある酒蔵、酒持田本店さんより、お酒のラベル貼りのお誘いがあったため足を運んできました。 界 玉造では、酒持田本店さんとは深い繋がりがありまして… 先日の記事で紹介した「後酒飲帳」の共同開発だけでなく、 手業のひとときと題して、お酒のおいしい飲み方を蔵人に指南いただける場も提供しています。 後酒飲帳で好みを知り、 手業のひとときでおいしく飲む。 日本酒沼の入り口は界 玉造にあります。 そんな酒持田本店さん。 出雲市平田町には木綿

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          自分好みのお酒を見つける方法

          こんにちは、あんでぃです。 消費者嗜好の多様化と単独世帯の増加により、世の中の商品は多品種少量化が進んでいるようです。 清酒業界でも同じ流れを汲んでいます。 酒米やその磨き具合、酵母、仕込み方の違いにより、一つの酒蔵から多くの種類の日本酒が販売されています。 種類が増えるとなると、好みのお酒が見つかる可能性は高まりますね。 しかし、一方で、 (多すぎて自分の好みに合うものがどれかわからない…) といった日本酒迷子になる人も増えてきているのではないでしょうか。 一体、好みの

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