見出し画像

関西風だし巻き

黄色い卵にたくさんの“おだし”を含ませて、“くるり、くるり”と巻いていく。
出来上がった「だし巻き卵」に箸を入れると、解き放たれた“だし”が溢れ出す。
一滴も逃すまいと、急いで口の中に入れると上顎を少しだけ火傷した。
これを私は「名誉の負傷」と呼ぶ。

材料 作りやすい分量
・たまご…………3個
・サラダ油………適量
<A>
・和風だし………大さじ4
・うすくち醤油…小さじ1
・塩………………小さじ1/8
・みりん…………大さじ1

画像1

作り方
①ボウルに、「たまご」を割り入れ、<A>を入れてよく混ぜる。

画像2

②たまご焼き器でサラダ油を温め、①の1/3量を入れて、菜箸で混ぜながら、半熟状にしる。

画像3

③②を奥から手前に巻き、形を調える。

画像4

④③を奥に戻して、キッチンペーパーで油を足して、卵液の残りの半分を入れて、巻く。

画像5

⑤④を繰り返す。

キッチンメモ
・巻き込む時は、火を当てるのは、たまご焼き器の先端だけにすると、卵液が固まりすぎず、きれいに巻けます。
・あれば、巻きすの裏で巻くと波模様がついて、形がきれいになります。

画像6

出来上がり。

画像7

画像8

画像9

画像10

京都は、先斗町にある「余志屋」さんで食べる「だし巻き卵」は格別である。

カウンター越しに「だし巻きをください」と注文すると、土物の片口の器に卵をといて、だしをたっぷりと入れた卵液を作る。
それを小皿に少し注ぎ、生地の味見をして、大将は少し塩を足した。
年代物の“銅のたまご焼き器”に油を敷いて、勢いよく卵液を流しこむ。
菜箸を使って「ヒョイ」と簡単そうに巻き込んで、あっという間にふっくらとした「だし巻き卵」が出来上がった。
箸を通すのがもったいないほどの“美しい佇まい”と思いつつ、口に運ぶ。
「美味しい!」と思わず声をあげてしまった。
それをきっかけに、大将とのお話が始まった。
料理の話から東京に住む娘さんのお話まで、とても楽しい時間だった。

忘れられない味というのは、情景まで鮮明に覚えている。
いや、情景が忘れられないから、味を忘れないのか。
きっと両方だ。
「美味しい」はたくさんのものに囲まれている。
Reizoko ni ALMONDEも皆さんの「作ったよ。美味しかった!」に支えられているから、続けられている。
いつもいつも、作ってくださってありがとうございます。(Y)EdhiAdam

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?