物欲センサー

先日、所属している劇団中野坂上デーモンズで宣伝用のビジュアルを撮影しに4人で写真館へ行った。当日着用する服を選ぶため家中の服を引っ張り出していたら、学生時代からもう10年くらい着ている服の多さにびっくりして、そりゃ垢抜けないわけだわ……と落ち込んでしまった。

わたしは物が捨てられない。物が捨てられないという人は世の中にたくさんいると思うのだけど、物が捨てられない人もいくつかのタイプに分類することができるというのが物が捨てられず四半世紀の安藤の見解です。

タイプA まだ使えるから
なんでもまだギリギリ生きてる物なら使う人間、地球環境に優しいけどトレンドには疎め

タイプB 怠惰
段ボールを畳んだり、2週に1度しかない不燃ごみを出したり、処理をただただ面倒くさがっている

タイプC 金がない
単純にお金がないのでいま持っているものを捨ててしまっても新しいものが買えない

そして、このすべてのタイプの集合体がわたしこと安藤!!!

新しい物を買ったら古い物を処分しなければいけないのがストレスすぎて最近では「そもそも物欲を発生させない」という回避行動を取るようになったらしく、正直自分でも引いている。
下北沢に降りてももちろん古着屋は素通り、バイト終わりも駅ビルの本屋や雑貨屋には立ち寄らずスーパーやドラッグストアで最低限の物だけ購入して即帰宅。化粧品の広告が出るのでSNSを避けるなど外側だけ安藤で中身は他人なんじゃないかと思うレベルの行動を取り続けた結果、衝動買いは格段に減ったが、何を自分がかわいいな素敵だなと思うのか分からなくなり、ほんとうに何も買えなくなった。

ヘアアイロンがどう考えても壊れているのに誤魔化しながらなんとか使用していて、たびたび家に遊びに来る妹にどん引きされていたのだが、この間たしかにこれめちゃくちゃ使ってるな〜と思い製造年を確認してみたらなんと2010年製でした。2010年て民主党政権でAKB48が流行語大賞に入選した年らしくて、と言ってもまったくピンとは来ないがとにかく結構前らしい。
とにかく結構前のヘアアイロンを使っていることに痺れを切らした妹が自分のお古の(と言ってもかなり新しい)アイロンをくれた。

もちろん2010年製のアイロンもまだ捨てられていないのでいま家にはヘアアイロンがふたつあります。ぼえ。

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