天は人の上に人を造らず
壱万円札の福沢諭吉の目をぼーっと見つめながら色んなことを考えてみる。
「天は人の上に人を造らず」
壱万円からのそんな訴えに説得力もクソも無いじゃないか。学生の頃の僕だとそう思っていたに違いない。でも、彼の本を実際に読んでみて今じっくり考え直してみると、彼はなるべくして壱万円札の顔になったのではないかと思ってしまう。
人は生まれながらにして平等なはずなのに、どうしてこんなにも不平等な世の中なのか。こんな事考え出すと迷宮入りしてしまうので僕は絶対に考えないが、彼はそういう人々の問いに対して学問をすゝめを書いた。
「世のため人のために汗を流して働くなら、その報酬としてこの壱万円を受け取るがよい」
壱万円札の中で彼がこう呟いた。
いやぁ、諭吉さん。そうじゃない人達のところに沢山いるあなたは本物の壱万円札じゃないんですか?
俺は本物の壱万円札を手に出来ているのだろうか?
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