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【入社エントリ】業界の非常識を常識へ スタートアップを舞台に挑む

こんにちは。ミミと申します。今回は、今の会社に入った経緯をお話ししたいと思います。

メルボルン大学で美術史を学ぶ

2020年に、メルボルン大学を卒業して美術史の学士号を取得しました。
最後の年には、オランダのアムステルダムとドイツのハイデルベルクに留学し、オランダの美術史、戦後の日本の写真、多文化主義について学びました。

小さい頃から、ずっとアートとその制作方法について興味を持ってきました。しかしこの大学生活は、それまで培ってきたアートへの見方や解釈の仕方を、批判的かつ論理的なものに劇的に変えてくれました。

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《クレオパトラの饗宴》
ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロ (ビクトリア国立美術館,メルボルン)

神戸のギャラリーでの生活

今の会社に所属する前は、神戸にある現代アートのギャラリーで働いていました。展示会の企画やポスターのデザイン、ソーシャルメディアプラットフォームの管理、アーティストへのインタビューなど、アートギャラリーの運営に必要なほぼ全ての仕事に携わっていました。

また、アートバーゼル香港やフリーズニューヨークなどの国際的なアートフェアに参加することができ、ギャラリーのブースに立ち会い、戦後の日本人アーティストによる素晴らしい作品の販売に携わっていました。

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戦後の日本人アーティスト、木下佳通代による作品の前で (アートバーゼル香港, 2017)

お金持ちだけがアクセスできるアート市場への疑問

私はこれまでの経験で、アートの市場が裕福な人のみに開かれていること、そして、意図的に市場を閉じているように感じられる点に常に疑問を抱いていました。

この疑問は、より多くのアートフェアを訪れるにつれ大きくなり、アート市場における透明性の欠如をより実感しました。

例えば、お金持ちのコレクター達が勝手に決めた法外な値段で、現代アートが売買されていることに非常に驚いたのです。

この、アート市場の閉塞性は、壁にテープで留められたバナナ※のように、新しい若手のアーティストが注目を浴びることを不可能にしているように見えました。

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※マイアミで開催されたアートフェア、アートバーゼルマイアミにおいて、マウリツィオ・カテランによる壁にテープでバナナを貼っただけの作品が約1300万円で落札され話題になった。(画像: https://www.nytimes.com/2019/12/06/style/art-basel-miami-beach.html)

誰もが参加できるアート市場をめざして

「アートを共同で保有できる」というビジネスモデルに惹かれ、2021年7月にANDARTに参加しました。誰もがアート市場に参加できることを可能にするために、アート市場の民主化を目指す会社の一員になりたかったのです。

当初、私は誰もが素晴らしい作品を共同で保有できるというアイデアに惹かれました。

そしてその後、一般の人々がアート市場の需要に影響を及ぼす大きな可能性に気付きました。

これは、私が今まで感じてきた、アート市場に参加できるのは裕福な人だけに限られるという考えを変えてくれたのです。

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《ダンス》アンリ・マティス (ニューヨーク近代美術館 , 2017)

最後に

ANDARTでのアート仕入れのチームでは、市場調査をはじめ、海外のギャラリーやディーラーとの仕事の複雑さを学んでいます。と同時に、バイリンガルのスキルを最大限に活用しながら、アート業界や海外との取引の世界で貴重な経験を積んでいます。

日本のアート業界が世界の市場に与える影響は比較的小さいものですが、ANDARTは、日本にいるユーザーのために世界レベルで価値の高い作品を提供しているという点において、とても特別な役割を担っていると感じます。

アートの共同保有というビジネスが国内外で広まるにつれて、ANDARTは今後数年間でアート業界の主要なプレーヤーとなる可能性を秘めていると思います。

アート業界の古風な仕組みに挑み、全ての人に開かれたアート市場を提供するという野心と意欲を持った企業の一員であることを光栄に思います。


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ANDARTの2.8億円の資金調達の成功を記念した撮影会にて (2021)


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