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海 etc.(2021/12/12-12/25)

・こんばんは。ライターのあんどうまことと申します。

・寒いです。寒さのせいか常に眠さが続きます。目を覚ますために食べ物を口にし続けていたらお正月前に太ってしまいました。

・こちらはライターの活動描いたほぼ日手帳わたしの日常について書いた週報です。先週サボったので2週間分です。ライターに興味がある方や、手帳をつけている方など、もしよろしければ少し覗いていただけるとうれしいです。

・今週のオープニングは、PEOPLE1で「僕の心」です。

・PEOPLE1は、毎回、PVが、とても、いいなと思います。歌詞のフォントが最高です。

(い)ライターに関すること

主に書籍のレビューやインタビュー記事を書いています。今週公開された記事のまとめです。

■【漫画】沖縄の学校にある「姉妹制度」とは? 思春期の甘酸っぱい関係を描くTwitter漫画が話題

・インタビューさせていただきました。沖縄県の中学校を中心に根付く「姉妹制度」という文化について題材とした作品です。

・以前お話を伺ったoA先生の影響で、“百合”と分類される作品に興味が抱くようになりました。

▼oA先生の記事

・百合に興味を持ち『青い花』を読みました。曖昧で、透明感のある、恋愛のようで友情とはまた違った、言葉でどう表せばいいのかわからない感覚の、でもそのわからなさが心地よい関係にときめくようになりました。

・本作もある種“百合”に分類することができる関係を描いた作品なのかもしれません。友情とは違う、まるで恋愛のような上下関係が実在していることがいいなと思いました。

・とくに上下関係という点がいいなと思いました。授業や集会など顔を合わせる機会が多い友人ではなく、普段会うことの少ない先輩ないし後輩だから、利害関係の薄い存在だからこそ、例えば同級生に対し思うことや部活、勉強、家族についてなど、打ち明けやすいことが存在するのかもしれないと思ったためです。

・あと、兄弟ないし姉妹という表現が、まるでごっこ遊びのように感じていいなと思いました。異性の兄妹、姉弟などもいたらより面白いと思いました。

■【漫画】空を自由に飛べても良いことはない? 飛行能力を身につけた少年の漫画が切ない

・インタビューさせていただきました。優しい男性と愛情あふれる女性の物語です。

・「人を愛することができる=大人」という考え方、すごくいいなと思いました。他者に対し見返りを求めない好意を抱くことができるのは、自分自身がある程度自立していなければならない。見返りを求めない好意を示すことを愛することとするならば、人を愛することができるか否かは、年齢ではなく精神的に子どもか大人かを判断する指標になりうるのかもしれないと思いました。

・もちろん、愛したいという思いを抱く対象が不在であるなどの例外はありますし、見返りの求めない好意を定量的に測定ないし可視化することもむずかしいと思います。

・ただ、ふと今の自分を振り返ったときに大切な人(恋愛対象に限らず)を愛せているのかという問いは、自分を俯瞰させてくれるひとつの手段だと感じた次第です。

・でも実家の猫にはご飯をあげたり背中をなでたりなど、見返りを求めずにお世話したいという思いが芽生えます。これは愛なのか……?

・あ、でも猫に触りたいからとか、猫を目にしたいとか、自分にも相応の利益を得ているような気がしました。わたしの猫に対する思いは愛ではなく恋ないし好きの類のようです。ちなみに実家の猫は名前を呼んでも見向きもされません。「ねこ」と呼ぶと寄ってきます。

■【漫画】女子高生ロボットに芽生えた恋心は本物? 甘酸っぱいSF恋愛漫画がTwitterで話題

・インタビューさせていただきました。漫画創作コミュニティに所属されている方のお話です。

・個人で活動しているとかよ先生が所属しているようなコミュニティに憧れを感じます。ひとりだと原稿がなかなか進まないけど、だれかと一緒なら頑張れるような気がするためです。

・ただ上記のような思考から高校生のころ、友人と共に安いカフェ等で期末テスト2週間前から毎日勉強した記憶があります。テストの結果は悪くなかったものの、この施策に対しあまりいい感触を覚えませんでした。

・……というのも、当時のわたしは1時間くらい椅子に座り勉強すると足に血液が溜まってしまう(と思い込んでいた)ため集中が切れてしまい、身体を1度仰向けないしうつ伏せにしたくなってしまう体質でありました。

・自宅にてひとりで勉強することと比較すると、最初の1時間はとてつもなく集中できるのですが、それ以降は集中できず(けっこう苦痛だった)、頭のなかでずっと帰りたいと思いながらペンを動して(ただ動かすだけの反復動作をして)いました。

・コミュニティに所属して人のペースに合わせて行動することはわたしにとって苦手なような気がします。コミュニティに所属しようと思う行動力も、持続的にコミュニティに所属し活動することもすごいと思っている次第です。

■65歳の女性が映画作りに挑戦 『海が走るエンドロール』が描く、創作という海への船出

・書かせていただきました。「このマンガがすごい!2022」第1位、本当におめでとうございます。

・映像制作を題材としているから、そして作中で主人公「うみ子」の揺れ動く心情が航海というメタファーを用いて視覚的に描かれるため、アニメや映画など、映像作品としても見てみたい作品だと思いました。

・文章を書かせていただいている身として、1ページを完成させるためにプロットからネーム、下書きからペン入れ、トーン貼りなどが必要となる漫画をつくることの大変さは計り知れないと感じています。

・しかし似た絵を何枚も描きながら作成することもあるアニメーションは漫画を描くことと同じくらい、もしくはそれ以上に大変なのかもしれない。そんなことを本作を読みながら考えていました。


(ろ)描いた手帳のこと

寮母を務めていたころから、日々の様子を「ほぼ日手帳」に描いていました。今は日常で目にした中高生のいる風景を描いています。

・Wi-Fi目当て……?

・清楚そうな高校生の女の子との対比として、ほこりっぽい場所を描きた位と思いました

・ほこりっぽいところとか、古びたものとか、廃墟とか。わたしはそんな場所が好きなのだと思いました


(は)日常のこと

今週の、日常のことです。

年は「」にまつわる作品を多く鑑賞した印象を抱いています。

・8月に映画『うみべの女の子』が公開されました。海が近くにある田舎町で息をする、中学生である男女の姿を描いた作品です。

・浅野いにお先生が手掛ける原作漫画は2011年に連載が開始されたものであり、10年ちかくの月日を経て映画化されました。わたしが中学生のころに出会った作品であるため、大人に近づいてから映像で作品を味わえることがうれしかったです。

・作品を思い出しながら湧き出た気持ちを時間をかけて消化するなか、中学生だったころの記憶がいくつも想起され、一つひとつの記憶が良くも悪くも思い出として昇華されることを感じました。

・あんなにつらかったことも今ではその痛みを完全に思い出すことができず、もし自分に子どもができたときに半分も思い出せなくなってしまったら、つらい境遇にいる子どもに深く考えず「がんばれ」と発してしまうのではないか、そのつらさに共感することができなくなってしまうのではないか。どうすれば自身が感じていたあの頃の息苦しさを保存できるのかとぼんやり考えた1年でした。

・インタビューでお世話になった鯨庭先生の『渚は海の夢を見る』も海にまつわる作品でした。

 実は、私は動物を描きたいから漫画を描いています。本当は人間を描きたくなくて……。できるなら動物だけを描きたいんです。
(参考:【漫画】猫と幽霊の過去にいったい何が? Twitter漫画『渚は海の夢を見る』が切ない

・何度耳に(目に)してもかっこいいと思ってしまいます。もちろん、誰かのためとか、発信したいメッセージがあるとか、手段として漫画を描く人も素敵だと思います。ただ、ただ好きだから描くというまっすぐで、シンプルな思いは、自分自身がなにが好きなのか気づけていないからこそ、自分にはない要素として憧れを覚えてしまいます。

・自分にとって好きだから続けていることは何なのか。その問いについて考えつつも、鯨庭先生にとっての動物であるような存在に自分も巡り合えたらうれしいと思った1年でした。

・今年発売されたベボベのアルバム「DAIARY KEY」に収録された「海へ」もよく耳にしました。とくに以下の歌詞が印象に残っています。

思い出は日常に融けて いつのまに
物語に変わっていってしまう
胸の奥にある 日記に鍵かける
これだけはどうか変えないで
(参考:『海へ』Base Ball Bear)

またアルバムの表題曲である「DAIARY KEY」にはこんな歌詞が描かれています。

見つけて 隠した鍵を
いつか君に渡せたらいいな
見つけて 戸惑った心も
自分だけのものにするから
きっと最後は
(参考:『DAIARY KEY』Base Ball Bear)

・この歌詞を耳にして思い出すのは、漫画家のイトイ圭先生のお話を伺った際の言葉です。

イトイ圭:誰しも同意してほしいという気持ちはあるとは思いますが、この気持ちは私だけのものにしたいという思い。誰かに易々と「わかるわかる」と言ってもらうのではなく、わかってたまるかと思えるような気持ちも大切なのかと思います。

 自分だけが知る気持ちを自分自身が言語化できなくてもよくて、そんな気持ちをわかってほしいというわけでもないけれど、だれかに伝えたい。そんなつながりも大切だと思います。
(参考:【漫画】川の向こうの信号はなにを伝えている? 漫画『サイレント・シグナルス』の問いかけ

・大切にしたい記憶、感情、思い出を、自分の胸の奥にある日記に記し、誰かに傷つけられないように鍵をかける。しかし、そんな思い出を誰かと共有したいという思いもある。そんな天邪鬼で、(他者からすると)めんどくさい気持ちを抱くことがありました。

・これまでであれば、自分の思いを言語化したり、白黒はっきりしたいと思い紋々と考える続けることが多くありました。おそらく、自分のことを自分でわからない事実が怖かったんだろうと思います。

・「海へ」「DAIARY KEY」を聴き、イトイ先生の言葉を思い出し、天邪鬼である、もしくは言語化にもいたらない自分の気持ちを受け入れること、面白がることができるようになった1年だったような気がします。

・本稿で記した漫画『海が走るエンドロール』も海でした。

・年末に海へ行こうと思います。


・『ポケットモンスター』(以下、ポケモン)における「ダイヤモンド・パール」シリーズのBGMを耳にすることができる公式HPに入り浸っています。

・ポケモンのBGMは各世代ごとの色があり、いいなと思います。PLAYLIST「リラックス」をリピートしながら作業しています。いつか「テンガンざん」のBGMを聴きながら雪の降る山の中を歩いてみたいです。

以上です。最後までご覧いただきありがとうございました。

今週のエンディングは、赤い公園で「オレンジ」です。今年もいい1年でした。ライターとして活動できるようになったことがなによりもうれしかったです。

それでは、おやすみなさい。

あんどうまこと

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