見出し画像

消えていく好きだったTV番組たち etc.(2021/10/10-10/23)

・こんばんは。ライターのあんどうまことと申します。

・気が付いたら10月になっていて、と前回の冒頭で書いたのですが、もう11月が目前にせまっております。こわいです。

・こちらはライターの活動描いたほぼ日手帳わたしの日常について書いた週報です。先週サボったので2週間分の振り返りをしました。ライターに興味がある方や、手帳をつけている方など、もしよろしければ、少し覗いていただけるとうれしいです。

・今週のオープニングは、King Gnuさんで「BOY」です。

・アニメ『王様ランキング』のオープニングテーマとして、作品の雰囲気にすごく合っている曲だと思いました。

(い)ライターに関すること

主に書籍のレビューやインタビュー記事を書いています。今週公開された記事のまとめです。

■【漫画】1匹のクモが枯葉に恋、その運命は? Twitterで話題『枯葉と蜘蛛』にホロリ

・インタビューさせていただきました。すごくきれいな作品です。

・作品の雰囲気や作者のポポ先生から、透き通るような印象を覚えました。まるで鰹節などの魚介系でダシをとった黄金色の塩ラーメンのような感じです。

・漫画のレビューなどで、登場人物の意地悪な様子や欲が垣間見える点を「人間味がある」というかたちで、作品の魅力として唱えることが多いです。豚骨を炊いたとんこつラーメンのような、濃厚で少しだけ独特な臭みのある作品、好きです。

・でも、ポポ先生の『枯葉と蜘蛛』のような、純粋で清らかで美しい作品も大好きです。どちらか一方が好きというわけではなく、塩ラーメンもとんこつラーメンも好きであり、その日の自分の気分によって読みたい作品を選択しているんだということに気づきました。わたしが死ぬまで、毎日毎分、読みたい作品は変わり続けるのかなと思います。

・自分が死ぬ直前には、どんな作品を読みたい気分になっているのか。生まれてから大病を患ったことがない今のわたしの推測でしかありませんが、たぶん塩ラーメンのような作品なのかと思いました。

■【漫画】もしも宇宙の片隅にコインランドリーがあったら? Twitterで話題『サテライト・コインランドリー』がおもしろい

・インタビューさせていただきました。リアル『バクマン。』なおふたりでした。

・作業の流れから、原作のクオリティが作画するモチベーションにつながることは考えやすいのですが、作画のクオリティが原作を考えるモチベーションやアイデアにつながるという流れが面白いと感じました。

・原作を担当されている夏乃先生が、作画を担当されているよよはち先生にコンビを組んでほしいとお願いする構図。まさしくリアル『バクマン。』改めリアル「サイコー」と「シュージン」だと感じました。すごく羨ましいです。いつの日か、おふたりの出会いからデビューに至るまでの体験を題材とした漫画を描いていただきたいです。

■【漫画】人型のダイコンと中学生男子の交流が教えてくれる“自分らしさ”とは? 心温まる結末がTwitterで話題に

・インタビューさせていただきました。今はすっかり忘れてしまった、中学生のころの周りの目がとにかく気になってしまう感覚を思い出させてくれる作品でした。

・学校の外で学校の関係者(同級生、先輩等)に会うことがものすごく嫌でした。広大なフィールドで1on1の決闘をするようなイメージです。

・反射する窓やガラス張りのところを見て髪型を何度も直したり、すれ違う同級生と目を合わせないように横を見ながら廊下を歩いたりーー。そんな中学生だったことを約10年振りに思い出しました。どの瞬間からそういった不審な行動をしなくなったのかは全く覚えていません。人目を気にする人が変わるターニングポイントって、どんな瞬間なんですかね……?

■Twitterで人気爆発『王様ランキング』がアニメ化でさらにファンを獲得するワケ 共感を呼ぶ“大人の絵本”の魅力

・書かせていただきました。アニメ、作画や構成がすごかったです。

・高校生が暮らす寮で勤務していた際、1年生の女の子と3年生の男の子が好きな作品として紹介してくれました。男女関係なく、そして幅広い年齢層の人が楽しめる作品だと思います。

■菅田将暉主演で注目『ミステリと言う勿れ』の異質さとは? ミステリの常識を破る、独自の作風

・書かせていただきました。秋ドラマとして放送開始されているように錯覚するほど、大きな話題になっているような気がします。

・ミステリ作品として見た本作について考えました。『イニシエーション・ラブ』などで知られる乾くるみ先生の『嫉妬事件』が好きだったことを思いました。とある大学のミステリ研究会の部室にうんこが置かれていたことを、まじめに推理する様子を描いた作品です。面白いです。

(ろ)描いた手帳のこと

寮母を務めていたころから、日々の様子を「ほぼ日手帳」に描いていました。今は日常で目にした中高生のいる風景を描いています。

・気持ちよさそうでした。でも、今の季節だと肌寒いだろうなと思いました。

・制服における長袖と半袖が共存する季節だと思いました。

・自分が親だったら、帰りが遅いと心配してしまうと思いました。でも、21時まで行動できるのも高校生だからこそなのかもしれないと感じていました。

・後ろの建物は居酒屋です。

・日記で初めて定規をつかいました。

・定規を用いて線を引くと、中高生や自然のものを描いた曲線が際立つような気がしました。

(は)日常のこと

今週の、日常のことです。

「金曜日のソロたちへ」(NHK系)という番組が好きでした。

・ひとり暮らしをしている様々な人物の部屋を定点観測しながら、それぞれの暮らしにフォーカスを当てた番組でした。TVの画面を4分割し、各回3人(+1人)の暮らしをMCの方々(NON STYLE 井上氏等)と共に観察します。2021年3月まで、金曜日の深夜に放送されていた番組です。

・「家、ついて行ってイイですか?」(テレビ東京系)のリアリティあふれる生活感と比較して見ると、本番組は事前に撮影する旨を伝え、準備する期間を設けているからこそ、つくられたひとり暮らし感を覚えることがありました(「家、ついて行ってイイですか?」は出会ったその日にお宅訪問を行う)。ちょっとこぎれいな部屋とか、食事とか、もしかしたら撮影日に合わせたようなシーンも登場していたような気がします。

・しかし、人間の臭みがない、暮らしや個人における魅力的な個性の上摘みを楽しめる作品だと感じていました。365日3食インスタントラーメンを食べる男性や、毎食コンビニ弁当で済ます女性、1日にたまごを10個以上食べる方が登場するなど、魅せるところをちゃんと抑えた暮らしの要素を、清潔感ある環境の中で見ることができる。もしゴミが散乱して、コバエが飛ぶような部屋で「今晩のソロめし(ひとり暮らしで食べるごはん)」を紹介されても嫌だなと思います。

・ひさしぶりに録画した本番組を見て、番組公式のTwitterアカウントを調べたら、削除されていました。悲しかったです。コンテンツにも寿命があるんだと思いました。

・「記録に残らなくても、記憶に残る」という言葉をよく耳にするのですが、ほとんどの場合、記憶は風化もしくは編集(美化や改変等)されると思うので、ちゃんと録画したデータは大切にバックアップを取りたいと思いました。

の漫画になじみは薄いですが、もしこの方の発言が真であったとするならばと思い、いろいろと考えてしまいました。

・もしかしたら単純に目に入る漫画の母数が増えたことが影響しているのではないかと思いました。

・漫画を公表する場が多様になり、かつSNS等を用いることで個人として漫画を全世界に配信することができるようになった。日夜増殖する様々なWeb媒体で漫画がコンテンツとして扱われることを多く目にする(例として子育てに関する情報を扱うWebメディアで、子育てに関するエッセイ漫画が掲載される等)。

・昔であれば漫画雑誌への掲載等の公の場に至らないクオリティの作品でも、需要とするWebメディアが現れたり、個人としてもSNSで発信することが可能となった。故に現在はインターネットが普及する前よりも公にされた漫画の数は多いのかもしれない。

・また漫画を描くコストが格段に下がっていることも影響しているのかもしれません。

・アナログの機材を用いて漫画を描く際、ペンで誤って描いた箇所は修正液で塗りつぶし、スクリーントーンは形に合わせ切り取る必要がある。しかしデジタルであれば誤った個所はボタン操作で描く前の原稿に戻ることができ、ソフトによっては多様なスクリーントーンを自在に用いることができる。背景に関する資料もインターネットには多く存在し、そのまま使用できる背景の素材も存在する。

・パソコンやタブレットだけで漫画を描くことが可能となり、ホワイトやスクリーントーン、ペンやインク、カッターや雲形定規など、漫画を描くために必要とされた道具はマニアなものとなった。

・技術の進歩によって漫画を描くための準備、そして執筆は容易になったはずだ。漫画を描く人にとって直近10年の変化は極めて大きいものだったはず。漫画を描く人口の増加を後押ししていると考えられる。

・しかし漫画は自己表現をするためのコストが非常に高い作業ふぇあったからこそ、漫画を描く覚悟は相当のものであったはずだ。もしかしたら技術の進歩が、漫画を描くハードルが低くなったことが、漫画を描くための覚悟を縮小させているのかもしれない。

・そんなことを考えました。しかし、プロットつくって、ネーム描いて、下書き描いて、ペン入れして、修正する漫画を描く作業はデジタル化が進んだとはいえ、自分には手が届かないと思ってしまいます。自分の同じ絵を何時間も見ていると、自分の絵のレベルに絶望して、発狂しそうです。

以上です。最後までご覧いただきありがとうございました。

今週のエンディングは、indigo la End さんで「冬夜のマジック」です。哀しくもあり、でも転調やテンポから、走り出したくなるような衝動も感じる、不思議な曲です。冬は哀愁だけを感じる季節でないことを気づかせてくれました。

それでは、おやすみなさい。

あんどうまこと


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?