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【日記】『おとなのずかん改訂版』の急激に高まる解像度 etc.(2022/7/24-7/30)

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・インタビューさせていただきました。登場人物たちの関係を魅力的に映す方法として、キャラクターの魅力化だけでなく、キャラクターたちの存在する環境の設定を工夫する方法もあることを学びました。光を描くか、影を描くか、みたいなことなのかと……。

・学校のなかで閉塞感を覚えるキャラクター同士の関係を描いた作品に、自身が惹かれてしまう理由を知れた気がします。

・インタビューのお話を踏まえ、あおた先生の『あのまちのそうじやさん』を拝読すると、より一層“いいな”と感じました。名前さえ必要ないほど、3人の関係が、すごくいいなです。

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・インタビューさせていただきました。

ふぢの:本作のなかですごろくのような画となるシーンがありますが、日本で最初の野球漫画といわれている『バット君』という漫画の最後の方の回で、それまでやっていた野球を全くせず家族でお楽しみ会を延々行い、見開き2ページですごろくがそのまま出てくるシーンがあるんです。それがなんだかとても過激に思えてこれに似た試みをやりたい! と思ったのも、この作品を始めた動機として大きかったです。そんな風に先人の方々にリスペクトを込めた作品をふたりで描いていけたらと思います。

・創作における先人の方々へのリスペクトが現代の作品に投影されること、創作の表現や思いが受け継がれていくことのロマンチックさを感じました。

井戸畑机:ふぢのさんのつくる物語は自分が絶対に思いつかないようなものばかりで。ふぢのさんはよく「わかりやすい作品ではなく、遠くにボールを投げるような作品を描きたい」と話していて、ふぢのさんの意図をくみ取りながら作品をつくることが楽しいです。

ふぢの:こういうのはよくある話だと思うんですが、自分一人で考えていると、誰にもわからなくてもいいやという思いが先行した“閉じた”作品になってしまいがちなので、井戸畑さんのマインドや工夫によって作品が“開かれた”ものになり、本当に感謝しています。

・そして時代という縦方向の伝播と共に、共同制作におけるお互いに対するリスペクト(≒横方向の伝播)が存在していることもすごくロマンチックだと思った次第です。

・おふたり(→不死デスクさま)の作品『填匝町都市パン化計画』(掲載:ハルタ 2022-JUNE vol.95)はすごすぎてすごいので、すごいです。漫画でありつつ、(表現として)映画のような作品、といいますか……漫画(映画味)みたいな感じです。

『宝石の国』『二匹目の金魚』『緑の歌』……部屋におきたい、装丁にこだわりを感じる漫画たち

・書かせていただきました。装丁です。そーてー

――マンガというと内容ばかりが語られがちですが、「本という形」での作品づくりを目指しているように感じます。

panpanya そうですね、本棚に長いこと置かれて、色が褪せたり変形してきたりカビたり、そうやって10年くらい経ってなじんでくることをイメージして形態を考えました。

――10年後に初めて完成する本、格好いいですね。

panpanya いや、そんなに格好いいものでもないですけど……。単に「正しく劣化するもの」が好きなんです。

参考:「【インタビュー】 単行本に水槽が付録でついてくる!? 『足摺り水族館』 panpanya 【前編】

・この記事を読んで本稿を書きたくなりました。電子書籍(kindle)もつかっていますが、個人的にはPCやスマートフォンといった他の情報にアクセスできないデバイスとして紙の本の方が集中できる、作品の世界に没入できるような気がします。紙やインクの匂いも好きです。

・ただ、夜にベッドで横になりながら読む場合には電子書籍リーダーの方が使いやすいです。ケースバイケース、臨機応変なことが大切なんだと思いました

・はじめてLINEのオープンチャットに参加しました。ちいかわは普通くらい好きです。

・グループ名のとおり、ちいかわ(および作者・ナガノ氏にまつわるキャラクター)のスタンプのみで交流するという趣旨で運営されているグループです。朝には「おはよう」「いってらっしゃい」と発するちいかわのスタンプが投稿されるなど、分速単位で計測できるほどに“ちいかわ”らが出現し、1日LINEを開かないと1000件以上の投稿が溜まります。グループに参加した直後にはおじぎをするちいかわをたくさん目にすることができました。

・オープンチャットに参加する際には(本名とは異なる)自身の名義を設定する必要があります。ちいかわ関連のグループであることから、ちい○○さんといった可愛らしい名前が多いです。

・ちいかわグループ名簿に並ぶ“でかつよ”さんの存在に今年1番の笑いを得ました。

・拝読しました。『花と頬』などで知られるイトイ圭先生の作品です。

彼は愛する男ではなく初対面の女と結婚する

亡くなった男友達・ハルキから
渡された一枚のメモに書かれていたのは、
自身の子ども・キキを“あげる”という
驚きの言葉だった。

「ただハルキって人間が好きだった。」
そう思うほど大切に想い、
彼と家族になりたかった男・クドーは、
キキと“本当”の家族になるため
その日出会ったばかりの女・布紗子に
結婚を申し込むが…!?

男友達と家族になりたかった男と人助けをしたい女が結婚したら…?
新たな大人のあり方を問う、“家族”の物語。

参考:Amazon「おとなのずかん改訂版(1) (ビッグコミックス) 」

・『SPY×FAMILY』の「アーニャ」、『よつばと!』の「よつば」のようなキキの子どもらしい様子に愛らしさを覚えつつ、ときにキキの行動とハルキの姿が重なり、あ、ふたりの血はつながっているのか、と驚いてしまいます。「やっぱり親子なんだ」と穏やかに感じるのではなく、驚いてしまいました。

・物語の時間軸においてハルキはすでに亡くなっているため、クドーの回想のなかでしかハルキの姿は描かれません。物語が進んでいくなかクドーの生きづらさや孤独、怒りといった心情の解像度が高まり、並行して明かされていく回想のなかのハルキの姿、キキを通じて明らかとなるハルキの雰囲気も鮮明なものになっていく、といいますか……。

・(多くの作品にいえることではありますが)物語の最初にすべてが明かされるわけではなく、少しずつ物語を構築する要素が明らかとなっていく。ただ、クドーの心情とハルキの輪郭というふたつの要素が並行して明らかとなっていくため、ハルキと過ごしていたクドーの心情が2次関数のグラフ(a>0)のように、はじめはゆるやかに、気がつくと急激に鮮明となる。わたしにとって上記の“気がつく(気がついた)”タイミングが今回の2巻でした。ゆえに驚きとか、衝撃とか、“穏やか”というよりも“つよさ”のある感情を覚えたのだと思います。2巻の終盤に描かれたクドーの姿を目にした際には、胸がすごく痛かったです。

・今週は星野源さんの『異世界混合大舞踏会 (feat. おばけ)』ばかり聴いていました。星野源さんの手掛ける楽曲を耳にすると、その多くは不思議と夕方をイメージしてしまいます。

・以前に務めていた職場の上長が、飲み会の席にて世の中のイケメンは「星野源」タイプか「福山雅治」タイプに分類できると話していたことを思い出しました


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