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エッセイ♯2

カラスの羽の正体

 皆さんは、「カラスの羽を目にすることは不運なことの暗示」という迷信を聞いたことがありますか。
また、何歳頃まで信じていましたか。私は、未だにこの迷信を信じていた、という表現が正しいでしょうか。あることに気づくまで。
 というのも、最近は自転車を盗まれたり、傘を盗まれたり、と不運なことが続くのです。これは最近、カラスの羽をよく見かけることに起因するのではないかと考えていました。しかし、私は運や奇跡というのを信じません。これらは全て自分自身が意識ないし無意識下で自らが下した選択の結果であり、全て自分が望んで目的をもって進んだ未来とも言えるからです。
 では、カラスの羽を見かける回数が多くなったのは何故かと考えている内にふと思い出したことがあるんです。そういえば、中学生の時にもこのことに関して意識していたことが多かったのです。今とその過去とでは共通点がありました。私は現在、苦学生ですのでバイトをしています。しかも居酒屋。正直ハードです。業務内容は本題と関係がないので深くは触れませんが、とにかく向いて無さすぎる。それどころか、店長や支店長が全く好きなれません。思えば、中学生の頃も部活動でのコーチの考え方と馬が合わず、今と同じ様な気持ちであったと思われます。心が沈んでしまっていて下を向きながら歩くようになってしまっていたのです。それならば、地面に落ちているカラスの羽を見かける回数も必然と多くなるのも当然です。
 つまり、カラスの羽を目にする回数が多い程不幸になるのではなく、カラスの羽とはその人の精神状態が落ち混んでいる時に見える、言わば心の中に居座っている黒い何かの正体だったのです。ならば、緊張感の弛緩から生じる不注意などで鍵の閉め忘れや、物忘れという事態が起こってしまうのも納得です。(言い訳に聞こえないこともない...)これもまた、意識或いは無意識によって選択された結果の1つだったのです。ここで、私が好きな日向坂46の「JOYFUL LOVE」から好きな歌詞を引用して今回の記事を終わりにします。

俯くより顔を上げた方が人生は楽しいんだ

 皆さんも、やりすぎかってくらい上を見ながら歩きましょう。自分も勇気を出して、バイトを辞めたいという意思をあのクソ店長に言ってきてやりますよ!

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