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【HRコラム#51】「期待」について考える

株式会社イノベーター・ジャパン &donutsプロジェクト HRチーム2名(青木、中島)がお届けするコラム。
こちらのコラムでは、「一歩進んだ私へ」をテーマに、一人ひとりの、よりウェルビーイングなワーク・ライフ・インテグレーション(WLI)を実現するためのキャリア自律のお手伝いになるようなtipsをお届けします!そして、時にはHRチームメンバーのリアルな横顔も。 自分の「ライフキャリアをもっと自由に描きたい」そんな方が一人でも増えることを願いながらお届けします!

こんにちは。HRチームの中島です。
9月も下旬ですが、昼間はまだまだ夏の陽気。スーパーやカフェでは秋の味覚「いも・くり・かぼちゃ」の限定商品がたくさん出ていますが、暑くて気持ちがそちらになかなか向かず。そろそろ秋らしい気候になって欲しいと心から願わずにいられません(涙)。

さて、今日は誰もが持っている「期待」という感情について考えてみたいと思います。秋らしい気候になって欲しい、と私が願っているのも「期待」のひとつですね(笑)。


期待とは?

最初に言葉の意味から確認してみましょう。

あることが実現するだろうと望みをかけて待ち受けること。当てにして心待ちにすること。

goo辞書より

「期待通りだった」、「期待外れだった」こんな表現も良く使いますね。続いて、「期待」にともなう、私たちの心の動きを見ていきましょう。

「期待通り」に物事が進んだ時や、他者が自分の思い通りに反応した時は気持ちがポジティブになります。望みがかなった状態とも言えますね。こうなるはずと自分の中で描いていたことがその通りになり、うれしい気持ち、満たされる気持ちになります。

一方、「期待外れ」、「期待通りにいかなかった」場合、私たちの心にはどんな感情がわいてくるのでしょうか。

期待していたにも関わらず、物事が思い通りに運ばなかったり、他者が想定していた反応とは違う反応をしたときの失望や怒り、やるせなさはどこからくるのでしょうか「期待」という感情は、誰が作り出す感情なのでしょうか。

みなさん、すでにお気づきだとは思いますが、「期待」とは、自分が作り出した感情であり、自分の外で起こる物事や、他者をコントロールできるものではないということを、自分が常にご機嫌でいるためにも改めて見直してみることもおすすめです。

物事や他者を自分の思い通りに操つろうとしたり、こうあるべきだと押し付けたり、そこまでいかなくても自分の心の中に思い通りにならないときに「なぜ?」という感情が膨れ上がるなど、「期待」に一喜一憂することは、自分がコントロールできないことで自分の限りあるエネルギーを消耗させます。その結果、自分も疲れ切ってしまうということを少しでも減らしていけたらいいですね。

「期待」は持たないほうがいいのか?

「期待」は人間として自然な感情だと思います。人間は感情の生き物ですしね。全く「期待」の感情を持たないなんていう人はいないとさえ思っています。

しかしながら、「期待」しすぎにはご用心です。期待値を上げすぎている自分に気がついたら、「期待している自分を受け入れる」ことから始めていきましょう。これを「自己受容」といいます。「私、いま期待したいんだよね。わかるよ。」と。心の中の小さな自分に話しかけてあげるイメージです。それができたら、期待するバーの高さを自ら下げる作業に移りましょう。「よっこいしょ」と走り高跳びのバーを自分で少しだけ下げるイメージです。

こんな風に自分の心の動きと向き合い、少しだけ「期待値」を調整できることを知っておくことで、物事への捉え方や他者との関係がこれまでより心地よいものとなればいいなと思います。

次のコラム(10月第三週を予定)もどうぞお楽しみに☆