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【サステナブルな働き方#02】メンバーアンケートに見る在宅勤務の実態

こんにちは。
&donutsプロジェクトの広報担当です。

当プロジェクトは、新型コロナをきっかけに完全在宅勤務体制に切り替えましました。終わりの見えないウィズ・コロナにどう対応できるか、工夫や意見交換をしながら仕事をしています。

私たちは事態が収束したとしても、ビフォア・コロナに戻るのではなく、今後を見据えたベストな選択肢をしていける組織でありたいと思っています。アフター・コロナで社会の価値や常識が変容した時に、当プロジェクトは何を提供できるのか。オフィスやメンバーの働き方がどう在ると効果性や満足度が高まるのか。

持続可能で、柔軟な働き方を今こそ探求するとき!そのヒントを探るべく、完全在宅勤務体制になってから3週間の実態をメンバーにヒアリングしました。

ビフォア・コロナ時の在宅勤務はNGでした

まずはアンケートの前提として、当プロジェクトがオフィスや働き方をどう捉えているかについてお話させてください。&donutsは、生活圏を拠点とした職住近接を実践するメンバーが柔軟な働き方を創出するプラットフォームとして、柏の葉キャンパス(千葉県)と湘南(神奈川県)で活動しています。

オフィスをオウンドメディアと捉え、人が集まったり、発信の場としてデザインしています。特に湘南オフィスは、窓から差し込む日差しや天然木の床材や家具材が心地よく、メンバーやゲストにとって居心地のよい空間となっています。そして、メンバーがオフィスに集うことで生まれる一体感に価値を置き、プロジェクト発足時からオフィス勤務を続けてきました。

育児中のメンバーが多いこともあり、今までも在宅勤務へのリクエストはありました。子どもが体調不良で休みが続いた時に「回復してきたので隙間時間で仕事をしたい」という感じで。それでも、仕事も生活も片手間でこなすのではなく、その時に大切にすべきものに集中するのが“&donutsらしさ”という理由で在宅勤務は認められませんでした。

その代わりに、急な休みや長期間の休みが起こりうることを想定し、普段からバックアップ体制をとったり、業務の属人化をなくす工夫をしてきました。

平時に「在宅勤務が選択可」をトライアルしていた

働き方の柔軟性、働くことを含めた生活の質を高める生き方を追求していく中で、在宅勤務の選択肢もいずれ必要になるであろうという思いはありました。そこで昨年の夏に、在宅勤務を選択可能とする試みをしました(記事はこちら)。将来、在宅勤務を導入する際の課題を洗い出すことも狙いでした。

実施時のルール
・期間は、小中高校が夏休みの期間を対象とする
・在宅理由は「子どもとの時間」に限定しない
・朝礼へのオンライン参加は必須

当プロジェクトには、育児中のメンバーが多く在籍しています。お子さんが家にいる夏休みということもあり、大いに活用されるだろうと見込んでいました。

約1ヶ月半実施した結果
・夏休み時の在宅勤務を取り入れたの人数:24名中8名(約33%)
・勤務日に占める在宅勤務日の割合:5%程度

ところが、利用率は思ったよりも低くなりました。「家では集中できない」「Face to faceの方が効率的」など理由はさまざまですが、「いつでも家族を連れて来てOKのオフィス」となっていることも大きな要因となっていました。

私自身も小学生の子どもがいる家で勤務するより、メンバーの子ども同士で遊べることを期待してオフィス勤務をした方が親子ともにハッピーになると思って、子連れ出勤を選択しました。

一方、在宅勤務を利用したメンバーは、多様な働き方ができる良さを実感したようで「今後も在宅勤務の選択肢を加えてほしい」という声もありました。

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ウィズ・コロナの在宅勤務で見えてきたもの

2月下旬の「公立小中高の臨時休校」の発表後、影響のあるメンバーは在宅勤務を可能とし、公共交通機関を利用するメンバーは基本的に在宅勤務となりました。一部メンバーは、検温や距離をとっての着席(当プロジェクトはフリーアドレス制)など感染予防対策をしながら出社している状態でした。

しかし、4月に東京など7都府県に緊急事態宣言が発令され、全オフィスをクローズして完全在宅勤務制となりました。長期化するであろう在宅勤務の改善を図るべくアンケートを実施しました。

【アンケート概要】
実施日:2020年3月9日〜4月27日 ※フォームをオープンにし、追記可能にして運用
対象:&donutsメンバー(25名)

在宅勤務になって「良かった」と実感できた点

●通勤時間を有効活用できている
・家族と長く一緒にいられる
・家事や子どものことに当てられる
・業務開始時間を早められた
・朝起きてウォーキングしてから食事をして仕事を始めるので、何気に健康的な生活を送れている

●安心感を感じながら仕事ができている
・家族のコロナ感染リスクが減り、安心感につながった
・子ども達だけで家に居る時間がなくなったことで、安心して仕事ができる
・ペットと一緒に居られる
・休むほどではないけど体が辛い時などは、心身ともに助かる
・慣れてきたらこれまで以上に集中して仕事に取り組むことができている

●新たな業務への工夫ができた
・リモートメンバーがたくさんいる状況の中、より丁寧な情報共有の方法や伝達手段について改めて考えることができた
・電話は使用できないが、slackなどのツールを利用したコール対応を活用。クライアントとは問題なく会話ができたし、リモートでも仕事ができる事例をつくれたのがよかった

●生活の質の向上を実感している
・通勤時間がなくなり、気力、体力、時間の全てに余裕ができた
・通勤時間がない分、朝に海まで散歩したり、子どもとパン屋に行くなど生活の質が上がった
・自分のペースに合わせて作業ができ、家事も両立できる
・休憩時間を有効活用できる

在宅勤務になってから「悩み」となっている点

●雑談がなくなったことのストレス
・寂しすぎる、人と喋る機会とランチのリフレッシュが奪われた感がある
・雑談がない分、寂しい、孤独
・家族以外と話さない

●リアルコミュニケーションとの乖離
・仕事で関わる方が限られているので、メンバーとコミュニケーションが減ってしまう
・情報を自ら意識して取りに行く必要性が高まった
・ちょっとした確認や意思疎通の面では多少のデメリットがあるように思う
・オフィスにいたらできるような気軽な相談ができない
・チームの人の状況が見えないので、遠慮してしまうことがある
・テキストコミュニケーションよりは、実際に会って話したほうがスムーズな話題もある
・オンライン会議はまだちょっと会話のテンポつかみづらい

●ONとOFFの切り替えが難しい
・ずっと仕事モードになってしまう
・休憩時間に家事をしてしまい慌ただしい、疲れる(=休んだ気がしない)
・ついつい他のことがしたくなり、集中力が下がる
・外に出なくなる、身だしなみがもっと適当に。。。

●健康管理が難しい
・無償に食べたくなる
・運動量が減る

●設備面での不具合がある
・オンライン会議で声が途切れたり、聞こえにくかったりする
・モニターがないので、業務によっては効率が悪い
・VPNが切れてしまうことがある
・マンションで利用者が多いためか通信速度が遅いことがある

メリットを活かし、デメリットを改善していく

発展途上中のプロジェクトということで、変化のスピードが早い職場です。その変化を楽しむことのできるメンバーが集まってくれているおかげで、今回のワークスタイルの変化にも柔軟に対応してくれています。

せっかく届いたメンバーの声。良いところはアフター・コロナの制度にも活用し、悩みには改善策を講じていきたいと思っています。すでに解決策へのトライをしている点もありますので、それは次の機会に。

変化には痛みが伴うことも多いけれど、そんな時こそ仲間の存在は偉大です。集まることはできないけれどオンラインでも繋がりを感じられる試みやオンラインならではの繋がりも導入しています。次回もお楽しみに…


【業務拡大につき、仲間を募集中】

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生活圏を拠点とした職住近接の働き方を実践している&donutsプロジェクト。子育て、ダブルワーク、介護、…働き方に制限があっても、積み上げてきたキャリアを活かせる。そんな柔軟な働き方を創出する場です。
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