可視化を使って発信するのがふさわしくないものもある。
可視化をする人に知っておいてほしいと思ったので、書きます。
色々な可視化の手法を知って、それを少し使えるようになると、ツイッターで図とか漫画とかスケッチノートを描いて発信したくなりますよね。
可視化したものは吸引力拡散力がとてつもなく強いです。図解やイラストがあると、内容を読んでくださる方はもちろん増えます。
そして「読んでないけど図とかイラストが入っててわかりやすそうだし、誰かの役に立ちそう」という善意から拡散していただけることも。
ありがたいことですが、作る側は、「そんなつもりじゃなかったのに」
ということがないよう、その威力を知った上で気をつける必要があると感じています。
可視化を使って発信するのがふさわしくないもの
「図解やイラスト、漫画などを使ってSNS等で発信することがふさわしくない」と私が感じているのは、以下のようなものがあります。
1.ソースが不明なもの、内容が不確かな情報
2.内容が薄いイベント
3.有料誤認を誘うもの
詳しく説明していきますね。
1.ソースが不明なもの、内容が不確かな情報
可視化したものは拡散力が強いからこそ、情報の中身を慎重に選ばなくてはなりません。
たとえばガセネタを可視化してそれが拡散された場合には、自分に悪気がなくてもデマ拡散に貢献したことになってしまいます。
これは文章で書いたものが拡散された時とは重みが違います。
また、画像で掲載しているので、画像単独で保存されてしまったものは、消すことができません。
発信元には十分に気をつけています。
2.内容が薄いイベント
内容が薄いイベントを正直に可視化すると、良くも悪くもその薄さがあぶり出されてしまいます。
逆に、可視化することによって、本来はつまらないものが一見良いものに見えてしまうことがあり、可視化の性質上避けづらい場合があります。
せっかく依頼してくださったのに、なんだか薄いものを出してしまうのは、依頼元にも自分にもいいことがなく、目的をよくお伺いした上で意味がなさそうならお断りした方がいいと考えています。
3.優良誤認を誘うもの
上記をあえて狙って、薄いものを良いものに見せるために依頼されることがあるようです。
個人的には、場をうつしとる/促進するレコーダー、図解やイラストで書籍等の内容理解に貢献する人でありたいので、これをしてしまうと信頼が落ちてしまいます。優良誤認を狙っているとわかった時点で受けない方がいいと考えています。
可視化を使ってわかりやすくしない方がいい場合
ここから先は、可視化を使って気軽に「わかりやすく」しない方がいいもの。わかりやすいものが正義というわけではないこともたくさんあります。
1.曖昧さを味わうもの
2.難しさをたのしむもの
1.曖昧さを味わうもの
曖昧なままにしておいた方がいいものもあると思っています。答えが1つではなかったり、それをじっくり味わいたい、向き合いたいもの。
これを可視化して「わかりやすく」してしまうとある種パブリックなものとして認識され、それがさも「正解」であるかのように出回ってしまいます。
可視化する場合には「曖昧さ」を消さないような配慮が必要になります。
2.難しさをたのしむもの
難しいものはその難しさ、わからなさに意義があることがあります。
これを「わかりやすく」してしまったら、その意義が激減してしまいます。
難しいものは、主体的でない人はスルーしますが、本気で学びたい人には問いを与えます。それを「わかりやすく」してしまったら、問いを奪っていることになると思っています。
これを難しいまま残すのは、可視化する側としてはプライドが許さない方もいらっしゃるかもしれません。だって、私たちの世界は、「わかりやすい」といわれること=褒め言葉だと思ってたから。
でも。難しいものを難しいままに、わかりにくいものをわかりにくいままに書き留める形の可視化ができない場合は、可視化しない方がいいと思っています。
現時点でのわたしの考えを書きました。人によりご意見は違うところかもしれません。でも図解やグラレコしてみよう♪と思ったときに、少しだけそれがふさわしいかどうか考えてみてはいかがでしょうか☺️
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