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オンライン人間関係
SNSを利用することによって、共通の趣味を持った人と「つながる」こと。
それによって気持ちが揺さぶられること、よくあることだと思います。
お話をよくいただくのが、
「最初は良かったけど付き合ってみるとなんか違うな、と思うことが増えてきた」とか、「ジャンルが変わってみると喋ることがなくなってしまった」とか、そういうこと。
こういったご相談は、実はネットを介さない人間関係でもよくテーマの一つとして語られることがあります。何となく隣の席になった子とくっついてみたけど、どうもしっくりこないな、とか、最近では学生は入学前に「#春から●●大生」などのハッシュタグを使ってつながりを作っていますが、そこで知り合ってみたけどあまり仲が深まらなかった、とか。
しかしながら好きなジャンル、カップリングが同じで、同人創作界隈は特に「この人の作るものがものすごく好きだ」「自分の気持ちにぴったりくる」など、作品を介した情緒のやりとりめいたことが起こるので、双方に心のずれが生じがちだな、と思います。今の自分にとってそれがすべてだから、どちらかから作品に対する興味や関心が失われたとき、お互いとお互いのただの「人間どうし」となったとき、そこにつながりがなかったことに気が付く。
好きなものは、きっかけでしかありません。同じものを好き、というのは良いフックではありますが、それが人間同士のやりとりになっていくには段階が必要です。
失われたように思えたけれど、実際そこにあったものは何だったのか。楽しかった時間がなくなってしまった、トラブルになってしまった、そういうときにリカバリーできないような関係だったのはどうしてか。
そういうことを考えてみること、自分と相手が何となく、趣味が一致するから、とあまり尽力してこなかったやりとり、お互いそのものを理解し合うことをどれくらいやってきただろう。
カウンセリングで人間関係を「修復する」とか「良くする」とか、もしくは「獲得する」ことそのものを目的とするのは難しいです。「孤独です」という人に「じゃあ友達を作りましょう」とはならないですし、作ることそのものへの手助けもできません。
「人間関係が維持できないのは、いつも何か問題があるのだろうか?」
「どうしてこういうことを繰り返してしまうんだろうか?」
こういった困り感で話される方もいます。実際にどんな事情かはお伺いしてみなければ分かりませんが、これは深めていくことができそうですね。
人間関係の構築や維持には、知らぬ間に自分がやってきたパターンが結構あったりします。そして人間関係を維持していくには、それなりにメンテナンスコストがかかります。「こういうことをやってほしい」「こういうことはやらないでほしい」「こういう頻度のやりとりがいい」というのは人によってまるで違って、ここにかかる負担感が少ないほど楽にメンテナンスができるのではないかと思います。
または維持しているけれど、どちらか一方がかなり負担感のある関係もあります。理不尽に我慢していたり、またはさせていたり、それにどちらかが気づかない、または気づいていても指摘できないような。
今まで自分はどんなパターンの人間関係を作っていただろうか?
自分は人間関係の維持を積極的にしていなかったのではないか?
いや、かなり頑張っていたけど、どうにもならないことだったのではないか?
お話しながらそういうことを一つ一つ整理していくことはできます。
そしてこれからの人間関係の構築で「あ、また自分がつらかった今までのパターンに入りそう」と思ったとき、少し気にかけていただくことはできそうです。
人と人との関係に良し悪しはないですが、自分や相手がすり減ったり傷ついたりすることは、できれば避けていけたらいいのかな、と思います。
人間関係については架空事例を作ってお話したほうが分かりやすそうだな~、と思いますので、またちょっと書いてみます!
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