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外食の歴史

2019年11月24日

「愚者は経験から学び、賢者は歴史に学ぶ」
「過去を知ることは、現代・未来への理解を深めること」

ということで、たまには歴史の話です。
我々に関係あるジャンルとして「日本における外食産業の歴史」を掘り下げてみようと思います。

日本で、外食=外で食事をする場所 が始まったのは、室町時代だそうです。
お寺の門前で簡易な店舗を営み、職人がお茶や食事を提供したと言われています。

江戸時代には、飯屋から始まり、そば屋、料亭、居酒屋などの業態が登場したとされています。

そして20世紀、1960年にアメリカでフランチャイズブームが起こったことがきっかけに、日本にもその流れがやってきました。
それまでほとんど個人商店しかなかった外食店が、産業として発展し始めたのがこの時期で、60~70年代にかけてケンタッキー、マクドナルド、ミスタードーナツなどのナショナルチェーンが次々と上陸し、ファストフードの画期的な調理方法や合理的な サービスが注目を集めます。
また、日本初のファミレスすかいらーくやロイヤルホストも出店しました。
こうして日本の外食シーンは大きく動きだしました。

外食が産業として定着した80年代には、バブルの勢いもあり市場規模が20兆円を超え、居酒屋の白木屋がフランチャイズを始めるなど、外食産業の礎が築かれました。

90年代に入ると、バブル崩壊後の景気低迷により外食産業の成長スピードは鈍化。
それまでの出せば売れる環境が一変し、ホスピタリティ産業としての意識が高まり、食の質・サービスの見直しが始まっていきました。

そして21世紀に入り、BSE、鳥インフルエンザの発生、食品偽装問題などにより、社会的に食の安全性への関心が高まりました。
外食に、健康志向・本物志向・手作り志向など多様な価値観が生まれていきます。

現在では外食の市場規模は24兆円に達し、産業として成熟期に入っています。
人口に対しての外食の店舗数は飽和状態になっており、競争は激化する一方で、
食の質、安全管理、ホスピタリティ、価格、
全てが揃っていないと生き残れない時代です。

外食は人と人の触れ合いがあり、目の前のお客様に喜んでもらえる働きがいの高い仕事です。
お客様に喜んでもらえるよう、日々皆で協力して良いお店を作っていきましょう。

参考:日本フードサービス協会、Wikipedia

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