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来来亭の「のれん分け」

2024年1月21日

昨年末の話ですが、
所沢の実家に帰っていて、買い物途中にラーメン屋に行きました。
ロードサイドにあるラーメン屋「来来亭」です。

来来亭
https://hitosara.com/0004026439/

いつも混んでいる様子だったので気になっていましたが、
都心部にはなかなか少ないので、初めて行くことができました。

それほど大きい店ではないので、当日も20分ほど待って入りました。

店内は、カウンターとテーブルで40席くらい。
ロードサイド店舗としては小さい方でしょうか。

ラーメンは、京都背脂系ラーメンです。
他には、ショッピングセンターなどに入っていることもある「魁力屋」が有名ですね。
さっぱりしつつも、しっかりした旨味があって子供から大人まで食べられるラーメンです。

繁盛しているようなので調べてみたら、
250店舗もあるラーメンチェーンでした!

発祥が滋賀県なので、関西圏を中心にしているようです。

ますます気になり、社長の本が出ていることを知って早速買って読んでみました。

『ラーメン屋成功論』

この本の内容は、、衝撃的でした。。
書かれたのは2008年(約15年前)ですが、その時既に創業10年で120店舗を展開していました。

なぜこの短期間にこれほどの成功を収めることができたのか?
それは、「たった一つの制度にある」と社長は書いています。

それが独自の「のれん分け制度」です。

通常のフランチャイズのように「ロイヤリティ」がなく、
店長にその店を完全に譲渡する形になっています。

来来亭では、スープを自店舗で仕込んでいるため、
食材マージンなどもないそうです。

「完全独立型」のれん分け制度というのを初めて見たので、
とても面白いと思いました。

そのスキームは、
まず社員として来来亭に入社します。
そして店長となり、条件をクリアすれば最短3年でその店を買い取ることができます。

譲渡額は、利益の15ヶ月分(3000〜4500万円)
しかし社員は当然そのお金を持っていないため、
本部が連帯保証をして提携銀行から借りる形をとっているそうです。

1店舗あたりの平均年商が1億円・利益率25%くらいと書いてあったので、
月200〜300万円の利益が出ている計算になります。

それだけ利益が出ている店を本部が売る理由は、
「人を集めるため」
「社員のやる気を上げるため」
です。

確かに、それだけ利益が出ている店のオーナーになれるのだったら、
夢がありますよね。
その夢を掴むためには、本を読む限りかなりハードなようですが。。
(店長は「間違いなく寿命が縮む」そうですw)

そして、「売った数以上に出店する」という強気な出店戦略で店舗数をここまで延ばしています。
これだけ売れる業態を作り上げ、
会社としてブレずに来来亭一本で勝負しているのは、
本当にすごいことですね。

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