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小学生の品格

本日の画像はLihoさんよりいただきました。とってもかわいくて、即決です。

自分をどう表現するか

個性とは何か

小学4年生の娘が「茶髪にしたい」と言い出しました。

日本に住んで、学校に通っていたら、間違いなく「No」といったと思います。

でも、ここはアメリカ。
周りを見れば、地毛でブロンドもいますし、ドレッドヘアの子もいますし、ブルーやグリーンの髪色の子もいます。
実際娘も「日本で学校に通っていたら、こんなこと言わないどころか、思いつかないと思うよ」と冷静に分析していたので、そうなのでしょう。

アメリカは個性をとにかく大切にします。秩序を守るためのルールは日本以上に細かいですが、このような個性についてのルールはないに等しいです。
特に私が住んでるエリアは多様な人種構成なので個性豊かです。

でも、個性って何なのでしょうか。
髪型を茶色やグリーンにしたら個性なのか?

それは違うと思うんですよね。
だから、聞いてみました。

「茶髪って言われてもピンとこないから、イメージを教えて」

そしたら、具体的に、ふわっとした茶髪というよりは、メッシュを入れたいということだというのがわかりました。
なるほど。ふんわり柔らかい茶髪ではなく、かっこいい茶髪にしたいんだなと理解し、今までの彼女の自己理想像とも一致していたため、「検討しとくね」と答えました。

私は、個性として何かを表現したいと言ってきたとき、

質問に対して具体的なイメージが答えられるか、それが自分の理想と合致しているか。

が個性かイキがってるだけかの分かれ目なのではないかと考えています。
つまりセルフプロデュースの一環としての染髪はアメリカにおいてはOKかなと判断しました。
まだ伝えてないけど笑

周りから見る自分を意識する

子どもらしさって、何でしょうか。日本の子どもは、無垢であることが望まれる傾向にありますので、「手を加えない自然のまま」が良いとされているように感じています。

一方、ここアメリカでは、自分を偽らないこと、が最も重視されていますので、「自分がいいと思ったことを実践する」ことが良いとされています。
これは、どちらも同じことを言っているように聞こえるかもしれませんが、例えば髪を染めること一つとっても、日本は大人になるまでダメ、となりますし、アメリカでは特に問題視されないことなんです。

どちらがいいか悪いかは私には判断できないですが、一つ言えるのは、コレ。

周りから自分がどう見られているかを意識することは重要

日本では、小学生には早いとされている髪を染める行為をすることが自分にどう跳ね返ってくるのか。「あの子は不良なのではないか。素行が悪いのではないか」とみられることを意識しなければなりません。それをはねのけてまでの意志、メッセージがある場合は染めることもアリですが、それほどの覚悟が必要になります。
一方で、アメリカではそこまでシビアに考えられておらず、自己表現の一つとして取り入れることが気軽にできるでしょう。ただし、強いインパクトはないので、メッセージとしてするというよりはセルフプロデュースの一環です。

いずれにしても、自分が髪を染めるという行為がどんな風に周りから見られるのか、を知った上で、自分がどうしたいのかを決めて行動することが重要です。

筋が通った行動が品格ある行動となる

髪を染めるという事例をあげましたが、結局のところ、小学生でこの行動をとったら、どんな結果が待っているのか。
それを覚悟してとった行動であれば、それは品格のある行動につながるのではないでしょうか。

髪を染める=ダメではなく、またアメリカではOKだから日本でもOKであるべき、でもなく、その場に応じた行動をとれているかどうかを話し合い、それからそれてでもやりたいことがある場合は、その結果何が起こるのかを予測して伝えてあげることが親の役割なのかもしれませんね。


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