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心理学 認知的不協和理論

"認知的不協和理論はフェスティンガー博士によって提唱された、人間が自身の内部で生じた心の矛盾を解決しようとする作用について説明した心理学用語です。

この理論を説明する際に最もよく使われるのがタバコの喫煙です。喫煙者にとってタバコは日々のストレスを解消するためになくてはならないアイテムですが、同時にタバコが自身の健康に悪影響を与えるものであることも知っています。

つまり喫煙者は「健康とタバコの両方が欲しいのに片方しか得られない」という苦痛を背負っているということです。この状態を心理学では不協和状態と呼びます。不協和状態でいることはストレスなので、人間はこれをどうにかして解決しようと考えます。

不協和状態の解消に最も使われるのが正当化認知というやり方です。これはストレスの原因となっている要素の解釈を変更することで、その苦痛から逃れようすることを指します。喫煙の例でいえば「タバコを吸っていても長生きする人はいる」と健康に悪影響という要素から目をそらすのです。"

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