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自分を変えたいなら、能動的に「第3の目」を発動させていこう

去る3/3に、タップダンスの発表会がありました。
その講演のDVDが先週届いて、観てみたんですけど……。

いやあ~、記憶の中のわたし、とても美化されてる。思ったよりずーーーっと下手。「ここ、腕伸びてないなあ~」「全然そろってないねえ~~~」「そうそう、ここでバランスを崩しました……」など、反省点が浮き彫りに。掘り出しすぎてえぐれてるところがないくらいです。

でも一方で、めちゃくちゃ楽しそうでした。正直、あんなに笑顔で踊っているとは思わなかった。

技術的には「これでいい」とは言えないけど、気持ち的には充分すぎるほど「これでいい」。「好き・楽しい」というピュアな気持ちを軸にして、このまま頑張っていこう!と、思いを新たにしました。

楽しそう。でも技術的には無限の伸び代


|自分をフラットに捉えるのは難しい


ダンスの練習はもちろん鏡を見てやっているんですけど、見落としているところ、気付いていないことがいかにたくさんあるか、映像を観て分かりました。

自分で自分のことをフラットにみるのは、とても難しい

これ、キャリア相談を受けていてもよく感じます。

これまでお会いした相談者さんのなかには「いまの仕事や生活を変えたい」という方がたくさんいらっしゃいました。その思いを叶えるため、強みや経験を一緒に整理するのですが……。

ご本人が大したことがないと思っていることが、わたしから見たら大したことだったり。
こうなりたいから、いまはこれを頑張っているんです!ってことが、もったいないことに、ちょっと方向性がズレてしまっていたり。

自分のことをうまく捉えられてないために、悩んでいらっしゃることは多いです(わたしもそうでした!)。

その原因は当たり前ですが、目は自分にくっついているから。

自分はあまりに結果に至る過程や事情を知りすぎているし、評価基準も自分の思考パターンに根付いたものになっています。 


「あの状況だったら、誰でもできましたよ……」とか「実はあのときこんなふうに感じていたから、それはすごいこととは言えないと思うんですよね」とか。
「頑張ってきたから、やり切りたいんです!」とか「あのとき成功したから今回も同じ方法でやっています」とか。

ずっと行動を共にしている自分のことは、なかなか客観的に見ることはできません。どうしても視点が凝り固まりがちになってしまいます。



|変化のためには能動的に「第3の目」をもつ



そのために大事なのが、「第3の目」をもつこと、つまり自分の考えや行動を、第三者の目を通して見る機会をつくることです。

誰かから言葉によるフィードバックを受けたり、写真や映像で他人の目から見た自分を見てみたりすると、自分では見えなかったものが見えるようになります。


相談者さんのご感想より。
自分の強みは分かっていたり、分かっていなかったりです。


気をつけたいのは、「第3の目」は待っていても発動しない、ということ。

よほどあなたのことを心配している人か、めちゃくちゃ粘着している人じゃなければ、「わたしの目から、あなたはこう見えるよ」なんて言ってくれません。

自分に対するフラットな意見が欲しいなら、自分から「わたしってどう見えますか?」と聞いていかないといけません。自分に対するフィードバックをもらうのは、ちょっと怖いかもしれませんが、勇気を出すことが大事です。


|フラットに受け止めることが大事


そしてそれを、フラットに受け止めることが大事です。

もらった意見のなかには、納得できるものや嬉しいものもあれば、しっくりこないものや受け入れたくないものもあるかもしれません。

その一つひとつを、まずは優劣をつけず、並列させて、ふむふむ、そういう見られ方もあるんだなと受け止めましょう。

わたしのダンスの例ですが、自分では全然上手く踊れてないと思っていた部分を「かっこよかった!」と言ってもらえたり、逆にちょっとカッコつけてやったことが「あの動きは微妙かな〜」と指摘されたりします(後者はめちゃくちゃ恥ずかしい笑)。

そういう意見は、まずはいったん、受け止めることにしています。

「かっこいいなんて…全然できてないのに」と否定したり、「えー!そんなことないでしょ!」と反発したりしない。
あるいは「かっこいいだって!やっぱり〜」と傲慢になったり、「かっこ悪いことしちゃったわたしはダメだ…」と卑下したりもしない。


もらった意見は自分の見え方のひとつ。それを「良い/悪い」「すごい/すごくない」などの「評価」をするのではなく、「そういうふうにも見えるのだな」と冷静に捉えることを、わたしは大切にしています。


|第3の目の力を借りて、変化を楽しんでこ

第3の目の力を借りるのは、自分がたどり着きたい場所への道筋をクリアにするためです。承認欲求を満たすためではありません。

いただいたフィードバックと、自分の頑張りを統合しながら、次のアクションに活かしていく。

良いところは維持するなり伸ばすなり、足りないところは許すなり頑張り方を変えるなり。

自分が見ているものだけじゃなく、たまには他の人の見ているものも感じながら、自分の変化を楽しんでいけるといいですよね。

わたしもDVDを観ながら、次の練習で何を意識していこうか、楽しく考えてみたいと思ってます!

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