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子供達と音楽を通して気づいたこと


子供達と音楽に触れ合うようになり、ぽつぽつと自分の記憶も蘇ってきます。

私は小学校2年生からピアノを始めました。
教室に行くのではなく先生が自宅まで来てくれるスタイルでした。

「手でタマゴを包むようにして鍵盤にそえてね」って言われたことを今でも覚えています。

ピアノを始めるには早い年齢ではなかったけど、良い音楽環境にいたと思います。

始めてすぐ、クラスに転校した女の子が同じピアノの先生で仲良くなりました。彼女は4歳からピアノを始めていて、とても上手で夕方の遊ぶ時間はいつも練習をしていました。

少しした頃、ピアノの先生が地元にある合唱団のジュニアクラスを立ち上げることになり、私と女の子も入団しました。
週一回のピアノレッスンと土日は合唱団の練習に通い、ピアノコンクールにも挑戦しました。

ピアノももちろんでしたが、私は合唱団でみんなで歌い、夏は合宿や発表会に向けて練習に励んでいくことが好きでした。

小学4年生頃だったと思います。
仲良しだったお姉さんが音楽学校を受験することになり、私はとても大きな影響を受けました。

音楽の学校にいくこと、電車に乗って遠くの学校に行くこと。

お姉さんが受ける学校のパンフレットをもらい、何度も何度も見ていた記憶があります。
そして、私も絶対行きたい!!!
と強く思うようになり、毎日パンフレットを見てイメージトレーニングをしていました(笑)
当然、親からは反対されましたが、かなり粘り強く泣いてお願いをしてなんとか受験させてもらえることになった訳です。

あの時どうしてそんなに行きたかったんだろう?

この歳になったから素直に言えるようになったことがあります。

私の家は祖父と父が土木建設業をしていました。
石の壁で囲まれ広い芝生の庭がある大きな家でした。父はバイクと車が大好きで、外車や大型バイクが何台もありました。

小学校ではなにかと「社長の娘、お金持ち」と言われ、そのことがずっと嫌でした。
特に強いいじめがあった訳ではありません、
でも私はその言葉に振り回されていたんでしょう。
壁を作られているような気がして、学校や地域のドッチボールなどもなんとなく馴染む事ができませんでした。

その反面、ピアノや合唱団の活動はとても楽しかった記憶があります。

だから自分の環境から逃げたかったのかもしれません。

中学受験をして新しい世界が出来た私は自分でもガラリと変わったと思います。変わった、っていうよりも本来の自分になったんだと思います。

成人してから弟に「小学生のお姉ちゃんは暗かったよね、中学が変わって本当に良かったよ。」ってよく言われました。
ほんと暗かったんだな、私。

私のことをとやかく言う人がいない。
自分と同じ目線で付き合える仲間ができ、中学・高校と友達に恵まれて一緒に音楽を学んできたことは私の財産です。

大学時代にYMCAでインストラクターのバイトに没頭していました。
その中で、毎月一回子供達と遊びにいく活動がありました。
必ず来る子供達がいて、みんなとっても元気で明るい子供達でした。
でも、小学校ではお友達に馴染めていなくて、ここに来るのがとても楽しみにしている子供も少なくないんだよ。ということを聞きました。

音楽教室を始めて、私も音楽が心の拠り所だったと気づかされました。

新年度が始まって環境の変化もあると思います。
なんだかちょっと学校や今の環境にしんどくなっちゃったな、、
と思うことがあったら他に目を向けてみるのはどうでしょう?

それが音楽でも読書でも絵を描くことでもスポーツでも、
なんでも良いと思います。
何か好きなことを見つけ、それができる時間は心が穏やかになると思います。そしてそれが励みや自信になっていくのではないかと思います。

音楽を通して私がお手伝いできることがあったらいいな、と思います。


読んでいただきありがとうございました♡