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夏休みの絵の宿題について思うこと

こんにちは。アトリエアンダンテです。

夏休みには、多くの学校で絵の宿題が出ますよね。

私のアトリエでも、夏休みは皆さん絵画の宿題を持ってきていますし、外部からも夏休みだけ、宿題をしにアトリエに来る子もたくさんいます。私たちも、一生懸命指導しています。

まず下書きをコピー用紙に書いてもらって、構成からアドバイスします。

伝えたいテーマは何かな?

この絵の主役はどこ?

じゃあこうしてみたらいいんじゃない?

そして、紙面のバランス、絵の具の使い方、効果的な表現など、時には別紙で見本を見せながら、こどもたちの絵をいいところが出るようにアドバイスします。

そこはクレパスを使ってみたらどうかな?

絵の具の濃さはこれくらいだとムラにならないよ。などなど。

直接わたしたちが作品そのものに直接手を入れるのは意識して最低限にしています。

サマーアトリエでは、こういう表現もあるんだという気づき、

いつもこういうことに気をつけたら良くなるんだな、楽しいかも…

ってきっかけになればと思っています。

なので、当然、お子様の思ったようにいかないこともあります。アドバイス通りにできなかった、なんてこともあります。

たまーに、魔法かなにかのように、教室に来たらすぐに素晴らしい作品が返ってくると思っている人がいます。

たとえばスイミングスクールに、泳げない子が4時間通ったら突然泳げるようになりますか?

書道教室に1日や2日通ったら入賞するくらいじょうずになるでしょうか?

絵画教室だって1枚描いて、急にコンクールに入賞するような作品はかけないです。

なんでもっと直接作品に手を入れてくれなかったんですか?って聞かれること、ごく稀にあります。

プロが手を入れた作品を提出して、もしそれが入賞して、お子さんは嬉しいでしょうか。

もちろん、夏休みにアトリエで描いた作品が入賞したよ!って嬉しい報告をしてくれる方は毎年います。それはもちろん、紛れもなくお子さんの力です。

私たちはお子さんのもつ力をなるべく引き出せるよう、お手伝いをしています。

おうちの方にお願いしたいのは、どのような絵を描いてきても、作品を見たら頑張ったね!!って褒めてあげてほしいのです。

ひとりのこらず、アトリエに来てくれた子供たちは1日2時間とっても集中して、一生懸命描いています。私たちと一緒に考えて、「こうしてみたら?」「いや、そこはどうしてもこうしたいねん」と話し合ったり、試行錯誤して、4時間かけて完成させています。

15年。このアトリエをやってきて、何度か、完成した絵や本人を目の前に、「なにこれ?」「下手くそやん!」とおっしゃった方がおり、担当した講師が抗議したことがあります。

そのときのお子さんの様子は、私どもの力不足を感じつつも、とても胸が締めつけられるものです。

しかし、ほとんどの方が、楽しかった!いいのが描けた!!って笑顔になってくれています。

その笑顔が、私が今まで15年、アトリエをやっててよかったなと思う時です。

できれば、みんなにそんな笑顔になって帰ってもらいたいです。

そのために今後も指導方法を工夫していきたいですね。

今年も外部から、たくさんのお申し込みをいただきました。毎年来てくれる方もいらっしゃって、ありがたいことです。

楽しい思い出にしていただけたら嬉しいです。

通常レッスンの子達も、普段の頑張りを発揮するチャンスですね!

コロナ禍でなかなか旅行なども難しい世の中ですが、みんな、いい夏になりますように。

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