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演劇畑の人は苦手

と、
アカデミーに所属していながらの発言は、バッシングされるに値すると思いつつ、やはり苦手です。
実は10年前に秋田県初県民参加型のミュージカル「白瀬中尉物語」に参加した時もそう思いました。
ミュージカルのお稽古や本番の舞台は何にも代え難い宝物になりましたし、舞台上で流した涙と、あ。。私は今、開南丸に乗っている。。。という不思議な感覚は忘れられませんが、それでもなお、演劇経験者は苦手‼️できれば二度とご一緒したくない!と思いました。😅(なのになぜアカデミーのオーディション受けたか?それはまた別の機会に。)

私は感性のみで物事に取り組んでいくタイプで、全く理論的に考えられない人だったんですね。
気分の赴くまま、感情の溢れるまま、それで何が悪いのさ?と、開き直って舞台に立っていました。
10年前の自分の演技見たら恥ずかしくて茹でダコになってしまいますけど、当時はそれでも許されてました。なにしろ、素人のにわか役者ですから、プロの監督さんたちも情状酌量してくれていたんだと思います。
そして、一年3カ月という長いスパンでのお稽古でしたが、歌もダンスも演技も人様にお見せできるところまで必死に引っ張ってくださったんでしょうね。
今だからわかります。監督さんはじめ、わらび座の皆様、ありがとうございました。🙇‍♀️

ここから本題です。
なぜ演劇畑の人が苦手か。

私が普段からできていないこと、つまり、理論的に考える、場面や状況、目的や動機、障害となっているものを深掘りする習慣がある方ばかりだからです。

あー、なんて理屈っぽいの。
めんどくさーい。
その掘り下げってそこまで必要なの?
考えすぎじゃね?

最初の頃は
考える習慣のない私の演技は全く講師に伝わりませんでした。
こう演じたつもりなのに、そういうふうに見えるの?
なるほど、私は自分の中だけで何もかも完結させていたわけです。
台詞覚えも遅い方です。バレエの振り写しも時間がかかります。
なぜなのか、昨日分かったことがありました。

全体を捉えていなかったからです。
バレエなら、パという、一つ一つの踊りがバラバラに存在してて、その全部を繋ぎ合わせるのに時間がかかっていたのです。音楽ありき。音楽から生まれる踊りの全体像としてまずはイメージをつかむことが一番なんですね。

台詞も同じでした。
どんな人が話してる?どこで誰と?
どんな状況下にある?
台詞の一文を覚えようとするのではなく、まずは全体の流れをつかむ。
内容から大きくずれなければ多少のセリフの違いは許される。
文字を思い出そうとしない。
その結果、
見えもしない台本を、上目遣いになって空間から探す必要がなくなりました。(これ、わかります?何かを思い出そうとすると上目遣いになりますよね?)

大の苦手な演技のレッスンで、昨日は初めて、間違えたけど必死にやれたなーという感覚を掴むことができました。

それなら、演劇畑の人が苦手じゃなくなったかって?
いや、やはり苦手です。
歌って踊ってるのが一番好きです。

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