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プロ意識

私は小学校の教師をしていました。
大学は教育学部で音楽科を選択したので、就職して大規模校勤務となった時、
音楽専科
という立場でした。
大規模校あるあるなのですが、担任を持たずに、高学年の音楽だけを担当するという教員です。
教科担任みたいなものですね。

そして、部活動は当然音楽部関係。私は新任校では3年間合唱部、その後に赴任した学校でも1年だけ管弦楽部補佐、その後はずっと合唱部顧問でした。
合唱部は毎年東北大会に行くほどのコンクール強豪校でしたし、そんな部活動を受け持たされて、一年のほとんどを合唱指導に費やしていたと言っても過言ではありません。
今よりもずっと部活動は盛んでしたし、子どもたちも親御さんも熱心で、学校側も活動に理解を示していた頃のことです。

コンクール上位常連の我が合唱部で指導できたことは今でも私の宝物です。
コンクール会場の袖で、舞台袖の神棚に手を合わせる子供たちと、苦楽を共にしてきた年月は何にも代え難いものなのでした。

コンクール以外にも
外部に向けたステージがありました。

私は
小学生の彼らにこんなことを言っていました。
たとえたった一人でも、演奏を聴いてくださる人が目の前にいる限り、あなたたちはプロなの。
プロとしてお客様の前に立ちなさい。

はあ?

って思います?

子供達は真剣にうなづいてくれたんですよ。
人様に観て聴いていただく以上、自分の楽しみや自己満足のためにステージに立ってはいけない。

今、舞台に立つものとして、
自分にそれを言い聞かせています。
たとえ一人でも、私の演技や歌を観て聴いてくださる人がいるなら、
私はプロとしての自覚を持たねばならん。
そう思います。

来春に向けて、今、ある舞台のお稽古をしています。
基礎基本練習ができていることが前提です。演技は相手が居てのことが多いので、自分という役をどう捉えるのか、さらに相手との関係性、どう思っているのかなど、掘り下げられるところはしっかりと掘り下げてから舞台に立つべきです。
自分を含め、まだまだそれができていないメンバーが多いというのが実情です。これから3ヶ月でどれだけのことができるのか?気持ちを引き締めて取り組みたいと思います。

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