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縁と直感


先日、姉の旦那が拾ってきた黒猫ちゃんズ。(以前のお話はコチラコチラ。)

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以前捨て猫を拾ったとき、ネットで里親を探したんですが、ネットはもう、怪しい奴らばかり(詳しくは里親詐欺を参考に)がうじゃうじゃと集まってきたので、今回ネットでの里親募集は一切せず、近くのスーパーへの張り紙や親戚や友達のツテ、新聞紙での広告でのみ里親を募集することに。。




新聞での広告も写真付きで6500円と、高いと言えば高いのですが、


それでいい人が見つかれば・・という気持ちで載せて貰いました。


新聞に載せたその日の夕方、知らない番号から着信が・・・・。








ーーーー「もしもし?」


「あ、○○さんのお宅ですか?


いやあ~~・・あの~~~・・新聞の子猫を差し上げますの広告をみて電話したんですが・・・・」


と、おっちゃんからの電話。。。


「ああ、はい。先日子猫を拾いまして、ちょっと貰い手を探してまして・・・ちなみにそちらはどこにお住まいで?猫は今飼ってらっしゃいますか?」


「ああ、場所は○○です。(家から車で30分くらいの所)。実はね~~・・・一年半ぐらい前まで猫飼ってはいたんですが、15歳で肝臓悪くなって死んじゃってね・・・それでいつもは毎日新聞見るんだけど、今日は何故か新聞見るの遅くなっちゃってね・・・ソレで今見たら子猫の貰い手募集ってのがバッ!と目に入って・・、なんだろねえ・・・縁かねえ・・・・」


 


よーするに、なんかビビッと来たらしい。。


それからは猫談義。ウチも先日、肝臓を悪くして死んでしまったのでその気持ちがよくわかり、他にも色々と猫好きなら当たり前の感情や色々あったことなどをちょいと話し、明日見に来て貰うことになった。


次の日、早速やってきたおっちゃん。。


そして第一声。


「ありゃ!二匹いるんか!?」(実は二匹いるとは書いてなかった^^;)


ケージに入れてた子猫ちゃんズを出すと早速ふにゃりと猫好きの顔になって、やたらめったらワシワシとなで回す。(うん、こりゃ典型的な猫好き人間ダ)


「前飼ってた猫は外でウィルスもらってきて、それが致命的やった・・・だから今回は外には出さんつもりじゃ。」


「一応病院に連れて行ったら回虫はいないけど、耳ダニがいるみたいで・・あと少し風邪気味っぽいですけどよろしいですか??」


「そんなん、拾ったばかりだったら当たり前じゃね、気にせん気にせん」


「あの~~~・・・差し出がましいこと言うようですが、二匹一緒に貰うことって出来ないでしょうか・・?」


「いやあ・・・こっちも一匹で一杯一杯でねえ~~~・・・申し訳ないけど


さすがに二匹もとなると・・・」


「そうですよね!もともと一匹だと思って来てるんだし!一匹だけでもコチラとしてもありがたいです!」




そうして、おっちゃんには一旦お帰りになっていただいた。


その夜、皆で家族会議。


おっちゃんの家は一戸建てで、子供が二人居るがどちらも成人して家を出て、今は妻と二人で一緒に暮らしているそうだ。


話し方も変な感じはないし、礼儀正しいし、嘘をついてる感じもしない。


個人的には電話で少し話した瞬間、「あ、この人ならいい」と直感でそう感じた。。。どうやら家族の者も同じ事を思ったらしい。


満場一致でそのおっちゃんに一匹譲ることを決め、次の日早速、


子猫をキャリーケースに入れ、おっちゃんの家に向かった。


家の中に入るとすぐにおっちゃんが迎い入れてくれ、病院で貰った薬や処方箋の話などしてる脇から「来たか来たか!アレ??このキャリーケースどう開けるんじゃ??」と、子猫ちゃんにとにかく抱っこして触りたいらしく、人の説明そっちのけで年甲斐もなくはしゃいで、ほとんどまったく話を聞いてくれなかった・・・^^;




そしてさらに一週間後。また新聞に載せた。


その日の朝早く、またもや着信。


「もしもし?」


「あ・・・すいません・・・子猫差し上げますの広告を見て電話したんですけども~~~・・」


今度はおばちゃんの声。。


話を聞くと、こっちの方は家に13歳の高齢の猫がいるらしい。でも高齢なのであまり動かないし、もう一匹欲しいと思ってたので電話したそうだ。。


でもこっちはつい先日、子猫が来たが為にストレスで飼ってた高齢の猫を亡くしているのでこれは慎重にならざる得ない。


一度子猫を見に家に来てもらえれば・・・と言うと、すぐ来るとのことで、


しばらくすると、そのおばちゃんがやってきた。


「いやね~~、ウチも17歳の猫がいたんだけど子猫が来たストレスが原因でこの間亡くなってしまってね・・・」と正直に話す。


「そうなんですか・・・でもウチで飼ってる猫も、


以前他の猫と一緒に暮らしてたときがあったんだけど、とても温厚な性格ですぐ仲良く打ち解けてくれるタイプでねー、全然そこんとこは心配ないとは思うんですけども・・・・」


そう言って、今居るという高齢の猫ちゃんの写真も見せてくれた。


シャム猫に近い猫で、ショップで買ったと言っていたので写真を見る限り、


その猫はおそらく血統書付きの猫だろう。。


オッドアイや血統書付きの猫は基本頭が良く、雑種や野良と違い、


温厚で飼いやすいというのは知っている。。(例外もあるだろうけども)


そのおばちゃんも何度か猫を飼ったことがあるらしいし、嘘もついてるようにも見えない。一応、耳ダニや病院にはもう一回連れていった方がいいことも伝えた。(ホントはこっちでもう一回病院に連れて行ってからそのおばちゃんにあげたかったんだけど、おばちゃんは今すぐ連れて行きたそう・・)


なんだかちょっと不安がある。。


突然おばちゃんが


「”ルドルフとイッパイアッテナ”っていう本知ってる?」

と聞いてきた。

母は知らなかったが自分はその本が好きで知ってた。。

「あ、知ってます。」

「私その本が好きでね、もし黒猫を飼うんだったら絶対”ルドルフ”っていう名前をつけようと思ってたの。」

と目をキラキラさせながら言ったとき、


”あ、この人なら大丈夫だな”と直感で思った。。。


一応、一週間お試しで子猫を連れて行かせ、もし先住猫との相性がダメだったらまた返してもいいという条件で、おばちゃんとLINE交換し、


その日のうちに貰われていった・・・・・。(もちろんLINEで逐一報告させてもらいますよ)


自分達も一緒に、おばちゃんの家まで車で送る中、

早く子猫を触りたくてたまらないのか、ずっとキャリーケースの中を覗いてニコニコ話しかけてるおばちゃん。。

到着したおばちゃんの家は

一軒家で、新しくはないが、周りも大きい道路とかもなく、猫が住むにはちょうどいい環境だろう。。

その家で旦那と一緒に住んでるそうだ。

確か・・おばちゃんの年齢はちょうど60とか言ってたな・・・・。

その後、立て続けに二件の「子猫欲しいんですけど・・」との問い合わせがあったけど、残念ながらもう他の家に行ってしまってるので、

もしおばちゃんの家がダメだったら。という条件で一応名前で電話番号を控えておいた。。




ーーーーー空っぽになったケージ・・・・・・。

家に帰ると、何だか急に寂しさが自分の身に襲ってきた。

家ってこんなに静かだったっけ・・・・?

たった3週間といえど、捨てられて死にかけてた子猫たちから片時も離れず、ずっとお世話しているウチにすっかり情が移っていたようだ。


空っぽになったケージの前で少しだけ泣いた。

なんだかなあ・・・・・

今年は泣いてばっかだなあ。。。


こんなにいっぱい子猫欲しいって言う人いるのに、

こんな可愛い子、全く捨てる必要ないのに・・・。

捨てたヤツは少しでもそうゆう努力したんかなあ。。


最後に、子猫を拾ったいきさつを聞いた時、

苦々しげにこう言ったおっちゃんの言葉を載せておきます。


「こんな寒空に、まだこんな小さい子捨てて・・・・、

捨てた人間は必ず報いを受ける。

もし本人に行かなくても本人の家族や周りに必ず行く。

そうやって、必ず不幸になる。。」


もう一度言います。

動物を捨てるのは犯罪です。


犯罪なんです。。。
















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