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【vol.37】恋人ができたんだ

「本気で好きと思う子なんだ」

2年弱ぶりに恋人ができた。

この2年の間、自称恋多き男である私は何度か人を好きになったことがある。が、私から好きになる恋は絶対に実らなかった。
相手が私に一方的に好意を向ける恋も同じく上手くはいかなかった。
今年の春も煮えたぎる憎悪を秘めながら周りを羨ましく嘆く予定だったが、私にも春が来た。春に置いていかれなかった。いつぶりだろうこんなにも清々しい春は。


今の恋人は友人の紹介で出会った。
趣味で撮っている写真を投稿する用のInstagramアカウントを保有しているのだが、それで仲良くなった友人が紹介してくれた。なぜか連絡を取ってくれなくなったがそれでも感謝し神と崇めている。勝手にね。写真垢を始めてよかったと痛感した。

この時この場所で告白した

正直、恋人と私は真反対な性格だ。
彼女は明るくポジティブで、口数も多く愛嬌もあり、初対面の人ともすぐに仲良くなれるようなタイプだ。それに友達も多いしコミュニケーションも円滑にとれる。趣味や好きなこと、得意なこともたくさんある。それにかわいい。
反して私はネガティブで基本無口、初対面で仲良くなるなんてまあ難しいし数名のグループなんかに入れられたら借りてきた猫よりもおとなしい。なんなら気付かれずに帰る。友達は割といる方だが仲良くなった人としかうまく話せない。趣味や好きなことは多いが仕事の忙しさを理由に妥協してしまう。社会の生きづらさで今にも泣き出してしまいそう。

自分で言うのもなんだが、張り合えるものと言えば顔面の容姿くらいだろう。私もかわいい(つもり)。

こんなに間反対の人を呆気なく好きになってしまい、その人も私のことを好きになってくれた。
両想いなんていつぶりだろうか。

愛する人に抱きしめられたときの幸福感は何にも変え難いものだと気付かされた。

私にとっては太陽のような人だ。
眩しくて目を逸らそうとしても身体には暖かさを、心には幸福を与えてくれる。
そんな素敵な人に私は何ができるだろう。
私が彼女に影を、暗闇をもたらしてしまうのではないか、負を伝染させてしまうのではないかと不安になる。彼女は私のちっぽけな闇では覆い隠せないほどに大きな光を放っているのできっとそんなことはないと思うがそれでも悪い影響をもたらさないか不安である。仕舞いには振られてしまうのではないかと怯えている。


上記のように、こんなところでウジウジしていてもどうにもならないことはわかっているのだが、吐口がここにしかないからここで記す。読んでくれている方々、いつもありがとう。

こんなところで勝手に不安になっていてはダメだ。
こう思っているのなら改善する努力をしたらいいじゃないか。今まではただくすみ、落ち込み、最下層なりの日々を過ごし、這い上がる意欲なんてこれっぽっちも持ち合わせていなかった。
でも今なら立ち上がって、少しずつでも歩き出せるよね。

もうひとりじゃないんだから。

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