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【イベントレポート】初開催『AND ON Pitch! 2021#1 〜不動産テック協会コラボ〜』

こんにちは!
AND ON SHINAGAWA運営事務局です。

AND ON SHINAGAWA(以下AND ON)は、「デジタル時代のモビリティ×ライフスタイル」をテーマにイノベーションを創出すべく運営されているオープンイノベーションコミュニティです。

AND ONでは、スタートアップとの共創・事業化に繋がるイベントを毎月実施しています。その中の、AND ON Pitch! 2021では、AND ONのテーマ領域に該当するスタートアップ複数社が登壇し、事業ピッチを実施。ピッチ後には参加している大企業やパートナー企業とスタートアップのラウンドテーブルを設けています。

2021年度第1回目のAND ON Pitch! 2021 #1では、不動産テックというテーマで不動産テック協会と共催し、ピッチイベントを開催しました。テーマ領域に叶う大企業・パートナー5社様にも参画いただけました。

今回のAND ON Pitch! #1へ潜入した様子をレポートいたします。

——— 不動産テック協会ってどんな協会?

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不動産テック協会は2018年に発足した一般社団法人で、不動産業者と不動産ベンチャーの橋渡しというような目的で発足された協会になっております。現在73社の不動産テック企業と42社の事業会社がご加盟いただいているという状況です。活動としては部会活動が中心で、情報流通部会や業界マップ部会などそれぞれ業界の課題というものを解決するという目的で、ワークショップだったり、部会だったり、調査というものを実施しています。

不動産テックと銘打っているものがどんなサービスがあるのかを整理して、新カオスマップとして発表したり、情報発信をしています。現在446のサービス提供されてますので、サービスのお問い合わせを不動産業者様からいただいたり、ベンチャー同士の活動も手伝わせていただいているのが協会活動です。

不動産テック協会の代表的な取り組みとして、「不動産共通ID」の構想を練っています。不動産共通IDとはそれぞれの不動産会社が絶対に持っているはずの住所を入力すれば同じIDが返ってくるシステムで、同じIDを使っているプレイヤー同士が相互にデータ連携をしやすくなります。また、日本の不動産マーケットは情報が点在しているという問題点があり、これまで様々な解決策が試されてきましたが、なかなか上手くいきませんでした。不動産共通IDは、不動産業界だけでなく、運送やヘルスケア、犯罪防止など様々な分野での活用が期待されています。

実際にヤマト運輸とAmazonとライナフが置き配ということで留守宅にきちんと置き配ができるようにオートロックを自動的に開けるという取り組みのプレスリリースを出されましたが、これも不動産共通IDが実現した世界です。

「不動産テック」スタートアップによるピッチ


——— ここからはスタートアップのピッチ。各社5分で商品・サービスの説明、会社の魅力・強みを説明しなければなりません。

今回のピッチは不動産の建設〜運用、分析に纏わるソリューションを持つスタートアップが登壇。どんな面白い企業が登場してくれるのでしょうか?

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Nossa 福井様
離れた空間の状況把握を円滑にする360度映像コミュニケーションツール「Nossa360」

距離と空間を超えたコミュニケーションを可能にするコミュニケーションツール「Nossa360」を開発。具体的には、360度カメラで撮影する周囲の映像をリアルタイムに共有しながら双方で会話ができるというサービスです。

移動には時間やお金がかかるだけでなく、今はコロナの影響があることで、距離に関係なく、現場の管理や作業の支援を遠隔で行う事の重要性が高まり、需要が拡大していることで注力。現在様々な領域での利用を展開中。

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Laspy 藪原様
災害備蓄シェアエコサービス「あんしんストック」

スペースの問題、災害備蓄管理の煩雑さから災害備蓄がなかなか進んでいない。「あんしんストック」は災害時、サービスを利用している企業様には2~3キロ以内にある倉庫から備蓄を緊急配送を行っている。大規模なタワーマンションの管理組合や都市再開発、イベント会場やテーマパークも災害時に備えてあんしんストックに注目し始めている。コストの面に関してもサービスを導入していただくことで直接管理よりも大幅なコストダウンが期待でき、長期的な目線では、防災スマートシティを実現できるような企業を目指している。

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モノオク 阿部様
個人の空きスペースを活用した物置きのシェアリングサービス「モノオク」


「モノオク」は、使われていない空き部屋や押し入れを活用し、荷物の置き場所に困った人と空いたスペースを持て余す人をマッチングする、保管場所の問題を解決するサービス。

生活スタイルの変化であったり、住宅価格の高騰と共に、生活と収納というのがどんどん分離していく中で、使われていないスペースを活用し、収納サービスを提供している。

世の中の流れも後押しして、様々なメディアに取り上げられ、空きスペースの活用で注目を集めている。

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リーウェイズ 巻口様
2億件超の不動産のビックデータとAIに分析機能を搭載した、不動産価値分析AIクラウドサービスパッケージ「Gate.」

不動産価値査定AIクラウドサービス「Gate.」は、将来の賃料下落率や空室率を全て分析できるツールです。それによって、取引の収益の比較をできるようになっている。不動産事業者だけでなく、金融機関の方々も、不動産の収益分析が可能。また、マーケットの状況も分析できるため、不動産業務の煩雑で時間のかかる調査業務が短縮化されるのです。それ以外にも、不動産テックコンサルティングを行っており、多種多様な顧客のニーズに合わせて、サービスを提供していることが強み。

登壇スタートアップと大企業によるラウンドテーブル


——— さまざまなスタートアップのピッチを聞き終わったところで、ここからは個別の登壇スタートアップと参加大企業による短時間の個別意見交換(ラウンドテーブル)の時間です。

このラウンドテーブルでは、各ターム7分間でスタートアップと大企業が交流を行います。協業できることを相談する場にしても、ピッチのフィードバックをもらうにしても時間の使い方は企業次第。これからについて、この場で連絡先を交換することも可能です。


大企業とスタートアップのラウンドテーブル、賑わっていました!

「非常に興味深いお話が多く、今後のご連携可能な領域、スタートアップの可能性を多々感じた」「回転のスピード感はとてもよく、短時間で多くの情報を入手できた。短い時間であることが、より集中して会話できたので、とても素晴らしいと感じました。」と好評いただいた一方で、「各企業様とのセッション時間がもう少し欲しかった。」との声もあり、次回は様々な意見を取り入れてパワーアップしたイベントとなりそうです。

さいごに


いかがだったでしょうか?今回は不動産テックというテーマに沿って、不動産テック協会と共催し、スタートアップ5社にピッチを行っていただきました。

AND ONでは、イノベーションを創出していきたいと考えている方々を積極的に募集しております。AND ON Pitch! 2021では今後様々な領域において、ピッチイベントを開催予定です。

AND ON、AND ON Pitch! 2021に興味を持っていただけましたら、ぜひお気軽にご相談ください!

それでは!!


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