【映画感想】羊たちの沈黙

言わずと知れた名作ですが初見。
確かにホラーやサスペンス、スリラー要素があるものの、ひとつのジャンルに絞れと言われると悩んでしまうかも。そこがいまだに色あせない名作の証なのか。

個人的には、羊たちの沈黙へのオマージュやリスペクト作品が思い出され、若干既視感というか、名作は早いうちに観た方が良いかもなぁと実感。
（LAMBのポスタービジュアルは博士の描いたクラリスのオマージュだよね！いや、そもそもは宗教画だとは思うのだけど）

ビジュアルはアンソニー・ホプキンスがとびきりなので、正直なところ他は印象に残らず…でもこれがリアルなのかもしれない。レクター博士に会っちゃったら他が色あせるのは当然でしょう。犯人とかどうでも良くなっちゃったよね(笑)
しかも、レビューサイトなどをのぞくと出演は16分（12分？）だとか。それであの後味とは凄すぎる。
だからこそ、クラリスの天然おじさんキラーでバリキャリな90年代アメリカの女性像が際立つし、ホラーよりも心理サスペンス、ある意味ロマンスに感じられるのかも。罪作りすぎてあの程度のトラウマでは共感できないよ、クラリス…。