【映画感想】ドライブマイカー

友人界隈で割とみんな観ていて、やっと観たドライブマイカー。

まず、音楽がすごく良くて、音楽はサントラ探して聞いちゃうほどよかった…。
映像も、車がキーアイテムなだけあって、のびやかさ、広がりが素敵。変にシンメトリーとかしないところも好感。ガツンとは来ないけど印象に残る映像演出が素晴らしかった。
古き良き昭和日本映画のテイストもあり、もの悲しいヨーロッパのテイストもあり、多様性な社会派メッセージもあっちゃったり…しかもみんな大好きハルキムラカミの原作ともあれば、カンヌは獲っちゃうだろうなぁ。

確かに3時間は感じさせないけど、あっという間ではない確かな重みあり。

＜以下、雑なネタバレ＞

喪失そして再生というほど明暗クッキリではないところが劇中劇ワーニャ伯父さん的テーマにつながるのでしょうか。
ワーニャ叔父さんの原作が素晴らしいのだろうけども、舞台の最後のシーン演出、最高すぎる。美しい。とってもとってもよかった。
あのシーンのための映画といっても私はいいかも。
でも、あそこで終わらないところが日本映画なんだよなぁ。
まぁ希望もよかろうもん。サーブ900に乗ってさ。

あと、どうしても村上春樹原作というのが頭から離れず（最初のシーンのハルキ感がスゴくないですか…）、良かったようなそうでもなかったような…。
途中で、ああハルキ的展開は今は無理だよ、やめて…と思ったり(笑)バーではやっぱりオンザロックだよね！と思ったり(笑)
原作が村上春樹だと知らずに見たかったなぁという気持ちと、知らなかったら観なかったかもなぁという気持ちが半々。

それから、もうひとつダメな感想…メインの日本女優陣とても良かったのだけど、田畑智子と井川遥に見えちゃったよね…私の知識が平成で止まっているから…ごめんね…

#映画感想文 #ネタバレ #ドライブマイカー