建築と旧カフェ

アンドアエレをオープンさせる前にアエレカフェと言うお店がありました。それは私が30歳のとき初めて開いたお店です。

それ以前は建築を生業とする家庭で産まれ、幼少の頃の遊びから建築学校、建築の仕事とまさに建築漬けの人生。

そんな人生からなぜカフェに？ですが、きっかけは昭和のバブル崩壊。経済がガタガタになり行く手を阻まれたとき、大きく影響を受けた学生時代のアルバイトから何かサービス業を自分でやろうと考えたわけです。

良くも悪くも建築漬け、また建築を勉強するためバックパッカーとして海外放浪もあり、持っている武器は好奇心と建築のセンスだけ。カフェをするにあたっては、かつて一度も飲食店での経験はありませんでした。

そんな私が開いたお店、アエレカフェ。

こだわったことは、職人さんが常に出入りする家庭だったので、オープンしたカフェではできるだけ既製品を使用せずお店での手作り。当時は焙煎ではなくイタリアの有名な豆を使用しエスプレッソに力を注ぎました。

その甲斐あって、建物も豊中市から賞を頂いたり雑誌でも賞を戴いたり、ありとあらゆる雑誌に大きく掲載されて人気も鰻登り、本当に地域の皆様などに愛されたお店でした。