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冷凍ごはんを蓄えながら、平成の歌舞伎町に思いを馳せる。

今日は、2合炊きの土鍋で
せっせとご飯を炊いていた。
明日の夜から来るであろう、台風に備えて
冷凍ご飯をストックする為だ。

1週間分のレトルト食品を買って
懐中電灯も、電池のストックと併せて準備した。

冷凍庫の温度を強にして
大きめのタッパーに水を入れて氷を作る。
夜のうちにお風呂にお水を溜めておこう。

とりあえず、こんなもんで。

不思議な事に、あれこれ準備をしていると
キャンプに行く前日のような気分になっている。
(お風呂にお水を溜めるのは別として)

大災害を経験したことのない私は
多分、想像の範囲を超えちゃってるんだろう。

私の頭の中の、記憶という引き出しに
こういう準備に結びつく行動が
キャンプぐらいしかないんだろうな。

自分の脳みそに
ある種の悲哀を感じる(笑)

ご飯を炊くのにも飽きたので
何気なくYouTubeを観ていたら
こんな動画が出て来た。



ヤン・スンウー(梁 丞佑)さんという
韓国出身の写真家のドキュメンタリーだ。
20年間、歌舞伎町の人々を撮り続けてきた。

ヤン・スンウーさんは、
写真界の直木賞といわれる「土門拳賞」
外国人として初めて受賞している。

土門拳の作品といえば
以前、予科練平和記念館で観た
特攻隊の少年たちを撮った作品が
今でも忘れられない。

少年たちが予科練で過ごす日々の
無邪気で男の子らしい、生き生きとした表情が
あまりにも鮮明すぎて

その後の、残酷な運命を想像するだけで
貧血を起こしてしまった私は
しばらくロビーで休憩していた。

ヤン・スンウーさんの目から見る
歌舞伎町の人々も、とても人間味に溢れていた。

ホームレスの詩人、元ヤクザの居酒屋店主
キャバレーのオーナー、ポールダンサー。

向井秀徳のナレーションとエンディング曲も
平成の哀愁感たっぷりだった。

久しぶりに「約束」を聴きながら
私もなぜかしら哀愁感たっぷりに
冷めたご飯をラップに包んでいました。




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