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さかなクンの自叙伝を読んだら、子供時代のエピソードが凄かった!

さかなクンの自叙伝『さかなクンの一魚一会』を読みました。
子供時代のエピソードが素晴らしかったので、紹介したいと思います。


2〜3歳の頃。 

公園の砂場で泥団子をひたすら作り続ける。砂場の縁全部に並べるまで帰らないと言って、日が暮れるまで泥団子を作り続け、「今日は112個だった!」と満足する。

幼稚園時代。

初めて好きになったのは、働く自動車
トラックの絵を夢中で描き続ける。一番のお気に入りはゴミ収集車
お母さんがサプライズでゴミ収集車の車庫に連れて行ってくれる。
ゴミ収集車の楽園を見たのが、初めての感動体験だった。

小学校入学当時。

水木しげるの描く「妖怪たち」に夢中になり、毎日漫画を読んでは真似をして描く。図鑑で調べ続けるうちに、同級生が驚くほど妖怪の知識が豊富になる。

小学校2年生。

友達がさかなクンのノートに落書きをする。その落書きを見て衝撃を受ける。放課後、図書館に行って落書きの正体を調べる。
「生き物」「動物」「恐竜」「虫」「魚」「海の生き物」…ありとあらゆる図鑑の中から見つけ出した落書きの正体は、タコだった。

タコを探し始める。
商店街の魚屋さんで見つけた一杯50円のイイダコをお母さんに買ってもらう。頭の中がタコだらけになる。学校の図書館、町の図書館、本屋さんに通い詰め、図鑑、水中写真集、ダイビングの本、海外の文献、料理本を読み漁る。

お母さんは、毎日タコ料理を作ってくれる。

日曜日ごとに水族館に行き、他の魚には目もくれずにタコだけを観察し続ける。

生きているタコを飼いたくて、近所のお爺さんや親戚にタコ捕りに連れて行ってもらうが、食べることが目的のお爺さんが、目の前でタコの内臓を引きちぎる光景を目の当たりにしたり、家に持ち帰ったら死んでしまって、冷蔵庫行きになったりと、タコを飼う夢は叶わなかった。

小学校3年生。

さかなクンのお魚ライフの始まり。ウマヅラハギちゃんとの出会い。
水族館で買ってもらった下敷きに載っていた、ウマヅラハギちゃんに一目惚れする。

生きたウマヅラハギちゃんを見るために、自転車で最寄り駅まで40分、駅から二駅の町にある大きい魚屋さんに、学校が終わってから一人で通い続ける。

魚屋さんの近所にある、割烹料理屋さんの水槽にウマヅラハギちゃんを発見したさかなクンとお母さん。
「水槽で泳いでいるウマヅラハギちゃんをください!!」と板前さんにお願いするが、
しばらく待って出てきたのは、綺麗にお刺身にされたウマヅラハギちゃんだった…。

号泣しながら食べたウマヅラハギちゃんのお刺身は、宝石のような味で、心の中が切なさと美味しさでごちゃごちゃになる。

ウマヅラハギちゃんとの出会い以来、さかなクンの魚への興味は加速し続ける。

興味を持ったお魚は、図鑑をかき集めたり、水族館、魚屋さん、スーパーに通い詰め、じっくり観察して絵を描き、知りうる限りの情報全てを頭にインプットするまで気がおさまらなかった。

小学校5年生。

お母さんは、切り身ではなく、丸々1匹の魚を買ってきてくれるようになる。
魚料理にも詳しくなり、魚屋さんが魚をさばく様子を観察して、自分でも実践してみる。

お魚屋さんともすっかり馴染みになり、いつも魚の知識比べで勝負する。
たくさんの図鑑をランドセルに入れて学校に行き、授業中はずっと魚の絵をノートに書いていた。

お母さんのエピソード。

授業中も魚の絵ばかり描いていて、勉強が全くできなかったさかなクン。
家庭訪問で、担任の先生から注意を受けると、
「あの子は魚が好きで、絵を描くことが好きなので、このままでいいです。」
そんなに好きなら絵を習わせたらどうかと言われると、
「それでは先生の絵と同じになってしまうでしょ。あの子には好きなように描いて欲しいんです。」
と、一貫した態度をとっていた。

そのおかげで、さかなクンは自分の魚好きを
一度たりとも恥ずかしいと思ったことがなかった。

中学生の頃。

スイソウ(水槽)ガク部と勘違いして吹奏楽部に入部してしまう。
中学3年生で、カブトガニの人工孵化に日本人の素人で初めて成功する。

高校生の頃。

「TVチャンピオン」の「全国魚通選手権」に出場し、その後5連覇を達成する。

高校を卒業後。

お魚の道を探して、水族館、熱帯魚屋さん、
お寿司屋さんなどで、現実世界の厳しさを経験する。
ある時、お寿司屋さんの大将に頼まれて、
店の外壁に魚のイラストを描いたことが
話題になり、マスコミに注目されるようになる。

テレビ番組で「お魚ナビゲーター」として、トレードマークのハコフグ帽子をかぶったことをきっかけに、現在のさかなクンの活躍が始まる。

現在のさかなクン。

最近では、テレビCMで東京スカパラダイスオーケストラとコラボしたり、YouTube動画を上げたりと、親しみやすくて、お茶目なさかなクンですが、実は魚類学者として、本当に凄い人なんです。

国立大学法人 東京海洋大学名誉博士・客員准教授を務め、「海洋立国推進功労者」として内閣総理大臣賞を受賞しています。

それ以外の活躍も、とても書き尽くせないのでこちらをご参照ください。

さかなクンはやっぱり凄い人だった。

いつか、さかなクン物語がNHKの朝ドラとか、
映画で実写化されたら良いのになー!



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