高ぇ寿司を食ってカーペットを取り替えた

リフレックス(抗うつ薬)を減らした影響なのか、年末の忙しさによる疲れなのかは分からないが、落ち込みの方がどちらかと言うと出ていて、仕事のことでぽろぽろ泣いたり、漫画を読んで号泣したりしていた。

そんなわけで目がしょぼしょぼすることが多く、あんまりごはんとかも作る気が起きず布団の中にいがちだった。

じゃあリフレックスの量を増やす(戻す)かと言うと、やっぱり1.5T飲んでいた時は謎の焦燥感が強く、本を読まなければいけないという謎の義務感と、その割に思考がとっちらかって何にも情報が入ってこないみたいな脳みそには戻りたくなくて、今はとりあえず1Tで粘っている。

ご飯を作る気が起きなかった年末、ぽつりと「寿司を食べたい」と言ったら、「せっかくだから良い寿司を食べよう」とパートナーが高ぇ寿司をUberEatsで頼もうと提案してくれた。

もうそんなん貴族じゃん。私は庶民なのに。まだ洗ってないお皿もあるし、洗濯物は畳めておらず、新しいカーペットは頼んだままの袋のままなのに……とうじうじしている私に向かって、パートナーは、「まあ、高いお寿司でも食べたら、カーペットも取り替えようって気持ちになるよ」と笑いながら、妙にきっぱりと言った。そうか、高いお寿司にはそんな効果があるかもしれない、となぜか納得した。

高ぇ寿司が来るまでの間に、「まあ、このあと高いお寿司が来るからな」と思って洗濯物を片付けた。

高ぇ寿司はシャリからなんか味が違ったし、ネタがとろけるという聞き慣れた言葉は本当なんだと知った。

まあ、高ぇ寿司を食ったからな、私は……と思って、食後にパートナーとカーペットを取り替えた。私は、カーペットが汚くても高ぇ寿司って食っていいんだ……という謎の感動を覚えていた。

なんか、気持ちを満たすためにお金を使うのはあんまり良くないみたいな風潮がある気がするけど、高ぇ寿司は、とりあえず今日の私にとっては大きな原動力になった。

ちなみにカーペットはちょっとありえないくらい汚くて、パートナーは凹んでいた。もうちょっと掃除を頑張ろうと思った。

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