ギャンブルがあっても滑らかに
西郷どんは私にはちょいちょい深読みポイントがあって楽しい。
今回も蟄居中の岩倉具視にまで金を配る久光公有能とか、いろいろあるけど、久々に出てきたギャンブル。西郷も大久保もてんでギャンブルに弱かったのが面白かった。あれは薩摩にとっては、明治維新はギャンブルではなかったということを表現しているのかもしれないですね。
桂さんが意外と強かったとか、すっかりご無沙汰だけど江戸には「運の強か姫君」天璋院篤姫がいることとか思い出して、ちょっと示唆的かなーと思いました。
しかし、真田丸や直虎では賭けては負ける or 負けるが割と一つ一つクライマックスになっていたんだけど、西郷どんは割合滑らかに感情的に追い詰められることなく物語が進んでいくなあ。
この物語の滑らかさが構造、極端な搾取のせいで内部から制度矛盾を是正したいという動機が生じてきて明治維新につながるけど、あまりにも急激な変化だったために革命を担った層は矛盾解消を受け入れられずに滅んでいくという、苦くて切ない物語の構造とマッチしているのだろう…。
物語の滑らかさ>>>リアリティなのが大河としては特異だなーと思いますけれど。
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