ごみ箱から「捨ててくれてありがとう」 ポイ捨てゼロ目指し実証実験 P&Gなど

 会員企業のP &Gジャパンと神戸市などが、ごみのポイ捨てゼロなどを目指した「仕掛けごみ箱」の実証実験に取り組んでいます。行動経済学のナッジ(仕掛け)を利用した取り組みで、ごみ箱からは「捨ててくれてありがとう」などの音声が流れます。神戸のまちの美化にチャレンジします。

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 ANCHOR KOBEでは、会員企業の企業課題を解決しビジネス成長へと導く「課題解決プロジェクト」を展開しており、仕掛けごみ箱は、チームで社会課題等に取り組む課題解決プロジェクト「共創部門」の一環です。同社と同市、テラサイクルジャパン合同会社の合同プロジェクトで、兵庫県立大学国際商経学部の黒川博文講師(行動経済学)に協力を仰ぎました。県立大学生やアンカー神戸の学生会員らが参加しています。

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 ごみ箱は、P&G製品の製造工程や使用済み商品から回収したプラスチックを原料とし、燃えるゴミ用とカン・ビン・ペットボトル用を2個ずつ計4個、アンカー神戸が入る神戸三宮阪急ビル北側のさんきたアモーレ広場に設置しました。おしゃれな外観も学生自らで制作しました。

  行動経済学のナッジとは、 望ましい行動を取れるよう、人を後押しする仕掛けのことで、罰則やインセンティブなど行動を制限したり限定したりせず無意識下に働きかけて、本人が良い選択をできるように後押しします。仕掛けごみ箱では、ゴミを捨てると「捨ててくれてありがとう!」などと音声が流れたり、水に物を投げ入れた時の「ポチャン」という効果音が流れたりします。実証実験は1月18日から2月21日までで、ごみ箱や看板の設置の有無の状況を変えながら調査します。

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 アンカー神戸に来られた際には、ぜひ1Fのさんきたアモーレ広場を訪れてみてください。


 今後、続報を掲載していきます。


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