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寂しさがテーマだった8月が、意外だけど意外じゃない結末を迎えた話

もうすぐ8月が終わる。
今月のテーマは何だったかといえば、それは間違いなく寂しさ。
「よし、8月のテーマは寂しさだな」って設定したわけではないんだけど、
広く、深く、いろんな寂しさを感じる出来事があったし、寂しさを意識することが多かった。

軽いやつからいくと、グレイズアナトミーのシーズン17でアンドリューが死んで、ジャクソンがボストン行っちゃった件。
観てない人にとっては本当にどうでもいいと思うんで割愛しますが、
私の最推し海外ドラマ、もう長いことやってるから毎シーズン出演者の誰かが降板になるんですよ、その度に号泣ですよ、「思い出をありがとぉぉぉぉぉぉ」
はい、次。

次に軽いやつといえば、親世代の不調、病気。
軽くないな、全然軽くない。
でも誰も死んでないから、もやっと不安になるだけという意味では軽い。
私が39歳だから、昔の上司だの、友達の親だの、いろんなところで顕在化。
一番近いところでは自分の父親が癌で闘病中。
これまで親の死を意識したことがないし、不安だ。大いに不安だ。
父のいないこの世界で、母のいないこの世界で、
生きていくイメージがまったく湧かない。
悲しいとか、辛いよりも、寂しくて息が止まりそうだ。

この父のことも影響してたと思うんだけど、8月で最大に重かったのは、出来事じゃなかった。
寂しくて泣き続けた日があった。
起きたときから嫌な感じ、体は重くて緊張してる、泣き出しそうな不安、息が吸いにくい。
それでも朝は忙しい。
娘を起こして、荷物用意して、朝ごはん食べて、自分のメイクして、いつもの流れ作業、登園完了、帰宅、その日は終日自宅で作業。
昼前にお茶淹れてたら急に「娘は今大丈夫だろうか、元気にしてるんだろうか」と思って、心配になって、どんどん心配が大きくなって、
「園に電話して聞いてみようか」と思いつく。
「いやいや、それ頭おかしいだろ」と思いとどまる。
不安だけ入道雲みたいになって涙が出る。
泣きながら娘の写真と動画見て、寂しくて泣いてるんだと分かる。
ちょっとこれはきついから誰かに連絡しようか。
ママ、いやいや、心配するって。
梨沙、いやー、今日は撮影行ってるし。
あーどうしようと思ってたけど、一人で家にいるのがよくない気がして、PC持って外に出た。
高いけど近所で一番好きなカフェで、高いけど一番美味しいと思ってるコーヒー頼んで、既にたくさん泣いてたからすっきりしてたし、会計だけだけど人と話してほっとして落ち着いた、普通に仕事した。

このことがあって、自分が寂しいってことを受け入れた。
「よく分からないけど、寂しさがテーマってことね、おっけー、了解了解~」ってことで、意識的に見るようになって、寂しさ探究強化期間となった。
強化期間と決めたら何事も徹底的にやる私。
意識をそこに向けると、体の緊張や、泣き出しそうな不安はあの日だけのことじゃなくて、毎日あった。
感じたら泣いてしまうから蓋してたけど、いつもいたやつじゃーん。
「なになに、そんなとこに隠れてないで、こっちおいでよ(きらーん)」
みたいな。
なんでアプローチが昭和のナンパみたいになっちゃうのかは謎だけど。
昭和58年生まれだから昭和にナンパされたことなんてないんだけど。
そうして取り出したものを、仲間に一緒に見てもらったり、
昔の記憶を辿ってみたり、いろいろやってみた。

結果、分かったような気がした。今のところ。
寂しさが一緒に連れてきたのは、生への渇望っぽい何か。
閉じ込めて置いてきた自分とも一緒に生きたいってことなのかもしれない。
絶望的な寂しさは、やっぱり渇望って感じの強さと紐づく感じがする。

そうかそうかー、やっぱりかー。うんうん。いいよいいよ。
そんなこと思ってたら、偶然できたシングルマザー友達との話の中で、
「寂しくて寂しくてもうほんっと寂しいときあってさ」なんて打ち明けてしまった。
「わかる、わかるよ、わかる」そう言ってくれて、お互いに話せた。
話せる大人が家にいて欲しい、当たり前にこれからも一緒っていう安心が欲しい、なんでもないこと分かち合える人が欲しい、などなど、
出るねー、出るよね、そりゃそうだ。
「ねえ、再婚考えてる?」なんてシングル同士でも聞くめったに話せないことも話せたりして、
結局一緒にマッチングアプリ頑張ろうって結論に至り。
他の人も呼んでメッセンジャーグループ作って、
「理想の人を先に書き出すといいって」
「まずインストールするとこからだな」
「さくさく会っていくのがいいみたい」←まだ誰もその段階にないけど
なんて、恋バナ、カムバックである。
中学も高校も大学も、独身時代に散々やった女子トーク、
最近は育児ネタと健康ネタにごそっと持っていかれてたところに、
恋バナ is back!!!!!(注:まだ誰も恋してない)
気分は女子高生ってこともないし、真剣に再婚!ってことでもないんだけど、
なんだか愉快な仲間と、泣いて笑って励まし合って、生きてるなぁ。

結局のところ、寂しさの探究は、たくさんの内省と友人達
寂しさをどうにか誤魔化し、誰かにすがりたくて相手を探すのと、
生への渇望&分かち合いの喜びから探すのは全然違うな。
と、もっともらしい結論を置いて、この話はおしまい。

あ、マッチングアプリは、かわいく写ってる写真、載せたよ。楽しみ!

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