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【Netflix】そこに格差ができるまで。ドラマ"The 8 Show" あらすじや残酷度など(ネタバレ無し)

韓国会社員です。

5/17にネットフリックスで公開されたThe 8 Show ~極限のマネーショー~を一気見しました。超面白かった~!!!

(1話冒頭は画面が見慣れない感じになるので少し我慢が必要です)

ジャンルはマネーゲームです。

原作はウェブトゥーン(縦読み漫画)の「マネーゲーム」および「パイゲーム」。

カイジ、ライアーゲーム、賭ケグルイ、ジャンケットバンク…などなど、日本にもたくさんのマネーゲーム作品がありますよね。

これ系の作品だと、私は閉鎖空間に閉じ込められて行うタイプの話が好きなのですが、まさしくThe 8 Showはお金に困った男女8人がとある空間に集められてゲームが始まります。


簡単なあらすじ

借金取りに追われ、飛び降り自殺を試みる主人公のペ・ジンスに何者かから突然、お金が振り込まれる。それも何度も。

謎の人物からの振込名義人欄を利用したメッセージに従い、車に乗り込む。

着いた先は劇場。

舞台上の台には1~8までの数字がかかれたカードと、簡単な注意書きが。

飲み水や食料が保証され、死亡者が出た場合は即中止するなどの文言を見た主人公は、そこまで危険な訳では無いと判断してゲームに参加する。

残酷度、性的表現など

人によってはネタバレになるので、確認したい人だけ。画像の下に書きます)

この方「サニー」に出てたサンミ役だと知ってびっくり。
「サニー」にはちょっとしか出てないのですが、このちょっとの演技がすごすぎて未だに語り継がれている人。


流血、殴り合い、拷問あり。

殴り合いや流血といっても、ドラマでよく描写される範囲と考えてもらえれば大丈夫です。

拷問も本当の本当に目を背けたくなるようなものではない…

めっちゃ辛そうなのは分かるけど、肉体的な苦痛とは別ベクトルのもの。


性的表現は身体の露出こそないものの、直接的な表現あり。

少しでも気まずくなるような間柄で見るにはおすすめしません。


良かったポイント


ルールが全然分からん

ルールが分からないと言っても、複雑すぎて分からないという類のものではありません。

ここで何をすればいいのか情報がないんですよ。何も。

何をすればいいのか分からないとはいえ、この空間の設計上それぞれの役割や立ち位置ややらなければならない事がいやおうなしに決まっていってしまうのですが、

このやらないといけない事はあるけど、何をすれば正解なのか分からないというのが新鮮で、キャラクターと一緒になってドキドキしていました。

建物内に役に立ちそうなものはひとつもない

人が対等では無くなっていくまで

ここでは人狼のように、あなたは人狼です。警察です。占い師です。というように役割の名称が与えられる訳ではありません。

ただ、1~8までの数字を選んで集まっただけです。

ただそれだけのことが、初めは対等な関係だった人々を、少しずつ支配者層と被支配者層に分断していきます。

その分断と裏切りと疑心の過程が、私がこれまで見てきたどのデスゲームやマネーゲームよりも自然に、かつ現実的に描かれていてリアルでよかった。


個人的に日本のドラマは設定韓国のドラマは描写に長けていると思っているのですが、その韓国ドラマの良さがものすごく活かされた感じ。

初めは確かに対等でみんな尊重されていたはずなんですけどね…

典型的なキャラクター設定

これは欠点にもなり得るのですが…

個人的に登場した8人の男女は「変人」「謙虚」「暴力」「正義」「狡猾」「頭脳」「慈愛」「平凡」という感じに分けられるかなと思いました。

この分け方って物語を進めやすいし、はっきり言ってデスゲームものでは定番ですよね。

ゲームにあたって頭脳系が一人は必要だし、頭脳が立てた戦略を変人暴力がかき回して、それに正義が立ち向かって平凡が空気を読んで、狡猾が有利な方を常に伺う…というような図を作れるので、チームの対立とか分断を描く上でかなり理想的なキャラクター設計だと思います。

で、こんな定番のキャラクター設計なのに全然幼稚じゃない!!

こういう型にはまった感じのキャラって使い捨てというか、記号感が出てくるものなのですが、そういったものをあまり感じさせず、一人の人間としての深みを出した上で「このキャラはどういう人なのか」が一発で分かりやすかったので、あんまり頭を使わずすんなりと見れました

主役のリュ・ジュニョルさんは日本だとハンソヒと熱愛した人としてしか見られていない気がしますが、「ザ・キング」「タクシー運転手」などでキーマンとなる役を務めた存在感ある俳優さんです。

うーんポイント


頭脳戦好きには物足りないかも

心理戦なんてどうでもよくて、複雑なゲームを天才的な思考と策略で攻略していくカタルシスがデスゲームの醍醐味だと考えている人には物足りなさそう。

(イカゲームは個人的にその点がかなり残念でした)

本作は若干性質が違うみたいなところがあるので、イカゲームほど物足りなかった訳では無く、困難を突破した時のやった!という爽快感もちゃんとありますが、ライアーゲームの様なゲーム性を期待してはいけません

あくまで人間同士の心理戦がメインです。

でも派手なゲームがなくてもすごく面白いからそれもすごいと思う。


さいごに


なぜか成績があまり良くないようですが、個人的にはイカゲームより圧倒的に面白かったし、ハラハラしました。

イカゲームが合わなかった人におすすめです!

特に各話ごとの引きが天才すぎて一度見始めたら止まらないので、時間がある時に見ましょう。

この俳優さんちょっとだけ菅田将暉さん入っててかっこよかった


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