(無料)平安ステークス2020考察~舞台・傾向・出走馬評価~

・舞台
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解説
ホームストレッチの平坦なコースからスタートし、約300m後に1角を曲がることになっている。直線が300mもあるため、枠による有利不利はそこまでない。向正面で高低差3mの上り坂があり3角の入り口から4角にかけて下り、4角から最後の直線は平坦なコースとなっており非常にトリッキーなコースである。
産駒別ではカネヒキリ(4.2.0.14)、エンパイアメーカー(3.3.3.18)、カジノドライヴ(2.2.2.7)の成績が良い。※
※平安ステークス出走馬に絞った上位3頭の産駒成績。

Point
・特徴→向正面から4角入り口にかけて上り坂、下り坂がありトリッキーなコース
・枠→有利不利はそこまでない
・産駒→カネヒキリ、エンパイアメーカー、カジノドライヴ

・傾向
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解説
ハンデ戦ではあるが、力のある馬であればトップハンデであっても力のある馬であれば好走することは可能である。成績を見れば分かるように、過去5年では2018年以外でトップハンデの馬が3着入線をしている。
大型馬の好走が目立ち、馬体重が500kg以上の馬が馬券内に来ていることに注目だ。これは、平安ステークスがミドルペース以上になりタフな展開になりやすく、向正面の上り坂でパワーが必要になるからである。過去5年で唯一3着内に入っている牝馬のクイーンマンボも506kgの大型馬である。今年も逃げ・先行馬が多いこともありペースが速くなる可能性が高い。
血統では、Mr. Prospectorの血が入っていると好走していることが多い。父系にMr. Prospectorの血が入っていても大丈夫ではあるが、母系に入っていた方がベターである。

Point
斤量→トップハンデであっても好走する。
体重→500kg以上の大型馬
血統→Mr. Prospector系

・出走馬画像3

買い要素消し要素

1枠1番 アシャカトブ
・買い要素
母父のキングカメハメハはMr.Prospectot系の血統であり平安ステークスの好走実績と合致する。また、体重も500kg前後で推移しておりこちらも好走条件と合致している。
・消し要素
初の長距離輸送に加え、京都経験の少ない武藤騎手。種牡馬別でみると、父のシニスターミニスターはこの舞台と相性が非常に悪く積極的に買えるものではない。
長距離輸送で馬体重が500kgを切ってきた場合、即切りも考えてよい。

2枠2番 ロードレガリス
・買い要素
近4走は京都を走っており全て勝っておりかつ、前走は今回と同条件であり適性は証明済み。父のハーツクライは複勝圏内率25.0%と少し心もとないが母系にMr.Prospectotの血が入っており好走条件と合致している。また、馬体重も前走520kgでありこちらも好走条件と合致している。鞍上が乗り替わりではあるが池添騎手はこの条件複勝圏内率37.5%の数字を持っているので安心して買うこともできる。
・消し要素
長期休養明け。この馬は基本的に2か月以内でレースに使っている。今回初の3ヵ月以上開けての出走であることが懸念事項である。

3枠3番 ヒストリーメーカー
・買い要素
父エンパイアメーカーはこの条件で複勝圏内率33.3%の数字を持っており出走メンバーの中だと上位である。馬体重も前走の仁川ステークスでは536kgで出走しており好走条件と一致している。また、鞍上の畑端騎手も複勝圏内率50.0%の数字を持っておりデータ上では買えない騎手ではない。良馬場での成績がよいので、雨が降らなければ面白い1頭か。
・消し要素
買い要素で畑端騎手も複勝圏内率50.0%の数字を持っていると述べたが出走総回数が4回と少ないのでそのまま真に受けるのは危険である。持ちタイムもないので高速決着になった場合は難しい。

3枠4番 ハヤヤッコ
・買い要素
父のキングカメハメハはこの条件のリーディング種牡馬である。
・消し要素
前々走で同条件であるアルデバランステークスで出走馬のマグナレガーロに2.1秒差つけられて力負けしている。今回、斤量も1kg増えていることもあり好走は難しいか。

4枠5番 オメガパフューム
・買い要素
能力上位。昨年も59kgの斤量を背負い3着の実績がある。鞍上の北村雄一騎手もこの条件は得意としており複勝率40.0%の数字を持っている。
・消し要素
東京大賞典からの長期休養明け。また、昨年3着に来ているが勝ちタイムが1:58.1とここ5年で一番遅いタイムである。大井競馬場のような深く力を必要とする砂の方が得意なため、京都のような軽い砂とは本来合わない。当日のタイムが早かった場合は切ることを考えてもよい。

4枠6番 ヒロブレイブ
・買い要素
父のカジノドライヴはこの条件で複勝圏内率46.2%と高い数字を持っており、種牡馬別で見ると一番買いやすい。
・消し要素
オープン戦でも成績を残していないところを見ると能力不足か。

5枠7番 ゴールドドリーム
・買い要素
能力上位。斤量も58kgとオメガパフュームよりも軽い。前走がサウジアラビアカップで不明であるが、前々走の東京大賞典での馬体重も523kgだったため、好走条件とは合致する。鞍上の藤岡佑介騎手もこの条件では複勝圏内率35.0%の数字も持っている。
・消し要素
確実に能力は低下している。前々走の東京大賞典では展開が合わなかったこともあったが着外になってしまっている。ローテーション的にもサウジアラビア→ドバイ→平安ステークスと長距離輸送しているので馬の体調面も懸念される。

5枠8番 スマハマ
・買い要素
母父のアフリートはMr.Prospectot系の血統であり好走条件と合致している。また、前走の東海ステークスの馬体重も534kgあるのでこちらも好走条件と合致している。今回逃げ馬はこの馬だけなので、楽逃げしてミドルペースで逃げることができれば残る可能性は考えられる。
・消し要素
京都での成績が悪くこれまでの成績が(1.0.0.3)となっており買いにくい。鞍上もこれまでの主戦騎手だった藤岡佑介騎手から坂井騎手に乗り替わっている。坂井騎手はこの条件での成績が悪く複勝圏内率も28.6%とやや低めな数字になっている。

6枠9番 ミツバ
・買い要素
父カネヒキリは複勝圏内率30.0%の数字を持っている。また、母母のゴールデンジャックはMr.Prospectot系の血を持っており好走条件と合致している。
・消し要素
能力な衰えも隠し切れず、中央競馬場で最後に馬券になったのも2年前のエルムステークスまで遡る。また、同条件を走ったレースでは1度も複勝圏内に来たこともないので適性もないと判断できる。

6枠10番 スワーヴアラミス
・買い要素
成績が非常に安定しており、ダート出走時は複勝圏内を外したことが一度もない。鞍上の松田騎手もこの馬に騎乗しダートで2勝あげている。
・消し要素
馬体重が好走条件と合致していない。ハーツクライ産駒もこの条件では複勝圏内が25.0%と低い。また、松田騎手との相性はいいが松田騎手のこの条件の成績が上位30にも入っていない。

7枠11番 ヴェンジェンス
・買い要素
京都の成績が(1.4.2.3)の京都巧者。父のカジノドライヴはこの条件では複勝圏内率46.2%の数字を持っている。また、馬体重も500kg前後であり好走条件と合致している。
・消し要素
同じ型の馬としてロードレガリスがおり、捲り位置と上がり3Fタイムを比較すると少々分が悪いか。

7枠12番 マグナレガーロ
・買い要素
この条件では全勝し、一度も複勝圏内を外したことのない抜群の安定感がある。
・消し要素
持ちタイムが足りていない。好走条件の馬体重にも若干足りていない。ここ2走ともプラス体重で出走しており、ここからの成長分のお釣りがあるとは考えにくい。鞍上の北村宏司騎手も久々の京都での騎乗ということもあり、乗りこなせるのかが懸念事項である。

8枠13番 アッシェンプッテル
・買い要素
管理している奥村厩舎はこの舞台の成績がよい。
・消し要素
3走前の舞鶴ステークスで同条件のレースを走っているが、平安ステークスに出走するマグナレガーロに1.9秒差と完全な力負け。今回、その時よりも斤量を背負っていることもあり能力的に厳しいか。

8枠14番 ダンツゴウユウ
・買い要素
父バンブーエールがMr.Prospector系の血統である。
・消し要素
能力不足。鞍上の酒井騎手もこの条件の成績は上位30にも入っていない。

その他

全頭評価はあくまで馬の評価であり所属先(美浦・栗東)や馬年齢でのレース傾向は考慮していませんのでご注意ください。

最後まで閲覧いただき、ありがとうございました。

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