ミライノオトモニターN0.6「ただこの身が使われる場所へ」
ここの椅子の座り心地は格別だな、と改めて感じ入りながら、沈む夕日を見つめる。
オレンジと空の色、山の稜線、吹いてくる風、どこかから香る夕飯の匂い、そして小さく聞こえてくる音の数々。
思わず、目を瞑ってこの全てを繊細に感じ取りたくなってしまう。
そして、それだけの時間的精神的余裕が今の自分にあることを、今一度感じてみる。
呼吸はゆっくりと深くなっていき、胸と腹のあたりがどんどんと緩み、そして広がっていく感覚がただ、続いている。
とてつもない、何と表現していいのか分からないけど