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ミライノオトモニターNo.12「翼はいつでも、どこへでも。」

長時間のフライトは、そこをどんな風に快適に過ごせるかにかかっている、と常々思う。
「出たいんです〜」と言って降りられないのが飛行機であるのだから、この空間とこの時間をどれだけ楽しめるか、が今楽しくて仕方がない。

昔とは機内環境も色々変わって来ている。
小さな子ども連れだったら、いろいろと計画しておかなくてはならなかっただろうけど、今は昔ほどではないみたい。
子連れのファミリーが楽しそうに過ごしているのを見て、こっちまでなんだかほんわかした気持ちになる。

今回は、とある国に住んでいるSNSで知り合った方々とお会いするために、この道中を満喫しているところ。
この旅は私一人だけれど、場合によっては子どもも一緒に行くこともある。
そんな風になるなんて、想像もしていなかったけれど。

子どもと一緒にとある国に出向いた時も、SNSつながりの人とお会いする機会があったからだ。
なんだか意気投合してしまって、トントン拍子に話が進んだのはいいけれど、私一人で・・・というのが、どうしてもネックだった。

いろいろ考えていた時に、訪問先の景色をネットで見ていたら、それを覗きこんできた子どもが

「これどこ?なんか天国みたいなところだね」

そう、そうなんだ。
この街は外見もだけど、雰囲気が行ったこともない天国を連想してしまうような、そんなところ。
感じるところが似てる!と嬉しくなって、この街や国の歴史、暮らし、人々の様子、教育などについて、ついつい熱弁をふるってしまった。

熱くなりすぎた?と我に返ったときに見た子どもの目は、今までに見たことがないくらい、キラキラと光に満ちていた。

「そんなところなら、一度は行ってみたいなあ」

行ってみたい。
そんな言葉が出てくるとは思わなかったが、これは乗っかってもいいのかもしれない。
もともと、そんなことはハナから考えていなかったのだから、期待値だってゼロだ。失うものなど、何もない。
もし、土壇場で「やっぱり行かない」って言われたとしても、それでもいい。

「やってみたい」に寄り添えるなら、それだけでいい。
財布が痛んだとしたら、夫に稼いでもらおう。
それくらいの甲斐性を見せる出番を作ってやろうじゃないか。

そこまで一瞬で浮かんだことに対して、なんだか笑いがこみ上げて来た。
なんだ、こんな簡単なことじゃないか、なんて。
からだがふわっと軽くなった感じがした。
今まで、どれだけ重りをつけていたのだろうか。
随分放してきたと思ったけど、あって当然にしていたのか、見えていなかったようだ。

そこからは、楽しいしかなかった。
ここへも行きたい、あそこへも行きたい。
出発する前にあれやこれやを話し合い、現地で会う人たちともあらかじめzoomミーティングを重ねてみて、親子共々関係性も近くなってきた。

そして、長時間のフライトを、私も子どもも難なくこなし、知らない土地であるのになぜかとても息がしやすく、からだも動きやすく、五感も冴え渡る。

日本とは違う空の色
聞いたことのない鳥の声
どんな料理か想像もつかない香り
迎えてくれた人と繋いだ手の感触
この色からは想像もつかない味

親子でそんな体験を満喫して、帰ってくることができた。

こんがらがった紐を、切れないように丁寧に解いていくことも大事だ。
でも、どうしても端っこが見つからなかったり、どこを引っ張ってもどうにもならない時もある。

そんな時は、こんがらがった紐こそ美しい、個性的で素晴らしいと言われる環境へそっと置けばいい。
紐の形は変わらない、でも環境を変えれば、その場での価値は格段に変わる。
この旅の体験は、それを体感できる機会がありすぎるほどあった。

そんなことを思い出しながら機体の外に目をやると、分厚い雲が下にあった。
この下の人たちからは、私たちは見えないんだろう。
だけど、存在していて、ずっとずっと動いている。
行きたいところに行くために。

日本時間ではそろそろ夕食の頃だなと時計を見て思う。
ちょっとしたものなら作れるようになっている、うちの家族たち。
わちゃわちゃと一緒に作ったり片付けたりするのも、またよき経験だ。
私は、私がそこにいないということで、そんな経験をプレゼントしている。

どんな状況であっても、こうやってそこにいなくても、何もしていなくても、その場にいる人に富を与えることができると気づいてからは、それを探すのがゲームのように面白い。

もうすぐ長いフライトが終わる。
今度はどんな出会いと衝撃が、私を次のステージへ連れて行ってくれるだろうと、ウズウズとしながら、シートベルトを締め直した。
キュッ、という感覚が私の中の小さな私を喜ばせているのを感じながら。


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「ミライノオト・モニターシリーズ」
MIERUKAアーティストAKARIが綴る、
お申込みくださった方の「勝手な未来の妄想ストーリー」
今回は、新しく始めたいこと(あり方。失敗を恐れず、嫌われることを恐れず、期待に答えなくてもいい、自分の本当に望む人生を描いていきたい。)についてのストーリーのご依頼でした。

モニター募集時の記事はこちら
https://resast.jp/events/YjkwYzc3NWQ4M

<追記>
本募集が始まりました!
小さな本のタイプと、動画タイプをお送りしています。


現在こちらで受け付けています。
https://resast.jp/inquiry/ZjI3OTgyNzQwM
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以下は、お申込みくださった方のご感想です。

・今回お申込みいただいたきっかけ、何にピンと来たかなどお知らせください。

ちょうど人生の転換期だと思ったので

・届いた妄想ストーリーのご感想をお願いいたします

好きな時に好きなところへ行けたらどれだけ良いだろう、と常々思っていますが、自分が稼がねばと思っていました。 やりたいことがあるなら、自分で解決する以外、考えたことがなかったので、遠慮なく欲望を出したり、夫に頑張ってもらう、などの発想が予想外でした。 子供は、きっと行かないと思っていたのですが、それも思い込みだな、もしかしたら今は乗り気でなくても人は成長するしな、と気づきがありました。 小さい範囲で閉じ込めず、想像の翼を広げて行きたいとおもいました。 ありがとうございます〜。


・このミライノオトはどんな方にオススメしたいでしょうか?

ぐるぐる思考に陥っていたり、現状維持に精一杯、自分のことは1番後回しにしている方。

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モニターのご参加ありがとうございました。
未来への一つのヒントとなりましたら幸いです!

この度は本当にありがとうございました^^

さらにミライへ、そのオトを聴きならがら。

MIERUKAアーティストAKARI

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AKaRi
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